『Measure What Matters(メジャー・ホワット・マターズ) 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』の読書会に参加した

社内の読書会に参加した。

選書はこちら。OKRという手法の元となる歴史や文化にGoogleの活用など定義と実際にOKRを活用したケーススタディがたくさん盛り込まれた内容。

OKRの書籍はたくさん出ていて他の書籍も読んだのだが、本格的に学ぶなら本書が参考になった。OKRをやってみたいなと思っていたタイミングでこの本の社内読書会をやることを知り発表する側にも回りながら参加した。

OKRとは

Googleが実践していたこともありGoogle公開の働き方のアイデア・研究を集めたサイトであるre:workにこのOKRのことも紹介してるのでこちらから引用。OKRを設定するより。

数々の研究により、目標を定めて取り組むと、従業員のパフォーマンスを改善できることが明らかとなりました。さらに、目標の難易度を上げて明確なゴールを設定したほうが、達成に向けて従業員のエンゲージメントが一層向上する、という研究結果もあります。難易度の高い目標を掲げて進捗状況を確認できるようにするために Google でよく使われているのが、「目標と成果指標(Objectives and Key Results:OKR)」という手法です。

科学的な視点で目標を掲げて挑むとパフォーマンスが上がることが研究より見えてきたと。それを効果的に実践する手法としてOKRという目標となるOと成果指標となるKRを用意というシンプルな手法が紹介されている。

このサイトを読むだけでもOKRの実態は見えてくる。

今回紹介の書籍ではOKRがめちゃくちゃ強力でものすごいよ!という事例をたくさん掲載。つまずきどころが見えるのが心強いと見る。

そもそもOKRそのものを作った人の関わりや歴史から実績に科学アプローチも交えて一つ一つの項目が丁寧なのがポイント。

一人で読んだ時のOKRの感想はこんなものかなだった

OKRという言葉を耳にするようになって去年まずは下記書籍を先に読んだ。

その時は、目標を実行し続けるための方法で、チームは何かとぶれるもので、そのブレを見失わないシンプルな手法と感じた。前半はOKR実践物語。付録にミーティング導入方法がある。ポジティブな継続の重要さも知れた。

ただ、その程度だった。よくある目標管理手法の1つだと感じた。そんなものなかなと今回紹介する書籍が社内推奨されたことをきっかけに比較にと今年読んでみた。その結果OKRのルーツから辿るなら本書しかないと感じた。

やってることは頑張って達成したい目標をたてることだが、組織的な視点が今までの目標管理と異なるところ。ここがポイント。企業が一つになるツールだ。前書籍と比較するとさっぱりだった箇所の本質が見えた気がした。

読書会のやり方

読書会は発表形式で一人が2,3章読んでまとめてきたことをプレゼンしながら発表しリアルタイムでコメントをもらってみなと話し合う形式だった。私は全回に参加して二回発表した。

発表するとより詳しく調べて皆に伝えるために咀嚼してとなるので理解が深まり、別の視点をいただくことで考え方が変化したり、読み違いしていたかもと思える箇所が見えてきて有意義な時間だった。

3ヶ月ほどかけて毎週やっていたことだったのだが、それが終わったのでここでまとめとして記録している。そこから見えてきたのは文化輸入という視点だった。

読書会を通じて見えてきたOKRという文化輸入

どのケーススタディでも言えることだが新しい文化を輸入するという覚悟が必要だと感じた。

どのケースでもつまずく時はそもそも心理的安全性が低いとか、オープンに互いの目標を見せるのに抵抗があると行った実行前の文化状況の改善フォーカスが目立った。人事的にテコ入れするケースまであった。

会社にはもともとビジョンがありそのための目標があり、文化として社員が形成するムードや方向性というものが存在する。

目標に向かって組織が同じ方向を向いて困難なことに挑むということはどの経営者視点でも実現したいことだと思うが、その覚悟がトップにありマネージャー層にあり現場に見せるという流れがないと難しい。

本書を通じてOKRは特に目標を立てる前の組織状態を意識させられる。

また文化輸入と考えないとツールとして少し使うとか、部分的に使うということは難しく、文化の醸成に時間がかかる覚悟をして長いスパンでみないと実現しないことだと感じた。

実際に実行しようとするとすれば全社員を巻き込むことになるんだなというのがOKRというものだと改めて感じることができた。それはもう覚悟しかないのだろう。

個人的OKRから初めてみたら半年で強力な目標達成を得ることができた

この半年は個人的にOKRを実践していた。

会社ではなく対象は家族だ。家族だって組織だ。二人以上いればチームだ。

その家族という組織が向かっていくのに必要なことはなんだろいうという時にいつも話をしているのが、やりたいことをやり続けるために健康な体をゲットして寿命100年時代を生きる。それが我が家の目標だった。

これをOKRのOとしている。そんなどでかい目標を叶えるためには、KRが具体的な指標が大事で意欲的で挑戦的で達成困難なものを設定するのだが、私は健康にフォーカスを当てて運動不足の改善や食事の見直しをした。

例えばレシピを半年で50種類増やすというKRを設定して達成することができた。自炊派なので料理はチョットできるが食材選びからマンネリ化しがち。健康という視点で大きくレベルアップしなければとチャレンジ。

いろんな器具を買って試すとか、普段買わない食材をあえて購入してから調理方法を料理動画で試して行くと該当の数字を達成することができた。

これで目標となる家族の幸せに繋がる一歩を継続できているなと感じている。美味しい毎日は楽しい毎日だ。次の継続は運動だ。歳を取っても活動できるだけの体力を身に付けるのだ。

そんなところから目標というものに向き合ってOKRという書籍からチャレンジングな目標に挑み続けるという人生を検討してもいいのかもしれない。

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