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球拾い

少年野球チームにいた事がある。でも万年補欠の万年球拾いだった。上手い人が沢山いたチームだったからかも知れない。でも、球拾いも立派なチームメイトだったと今では思う。
だって、誰かが球を拾わないと練習や試合の時に選手や審判は困るし、試合もスムーズに進まないからね。この意味でも球拾いはチームに貢献する立派なチームメンバーだと思う。

なんかこれって仕事や生活にも通じるのかなと思う。誰かのフォローをするという点で。

そんな球拾い役を買って出る風潮が減ってきている気がする今日この頃。助け合いと言うと聞こえが良いけど、都会であればあるほど、こういう損な役回りは敬遠されている感じがする。みんな余裕がないのか、他人に関心が無いのか。自分がスター選手になりたいから或いは既にスター選手だから脇役は引き立て役と蔑んでいるのか。

因果応報でしたことはそのまま自分に返ってくる。そういう意味で損な役回りを自ら引き受ければ、その後、いつの時か助けてもらえたり、支えてもらったりするのでは無いかな。
スター選手なのであれば蔑んだりせず、感謝するとか。

綺麗ごとを言うつもりは無いのだけど、社会ってそんなことで成り立つのが健全な気がする。心底、相手の立場に立って考えることは無理だけど、見返りを求めず、自ら球拾いを買って出る人がいる。それで救われる人がいる。そんな社会になっていったら少しはこの国の閉塞感も減っていくのかなと思う。

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