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起業と転職の掛け持ち>とりあえず転職先を決定

 4月末に勤めていた会社を退職し、以後、思うところあって、自分軸に立って起業と転職の掛け持ちで活動を進めてきたが、ようやく転職先が決まった。

自分のキャリアの見直し

 転職活動にあたっては職務経歴書を書くこと、すなわち、自分のキャリアを見直して、他の会社で自分が何ができるかを明確に示す必要があるということはわかっていたが、最初はうまくいかなかった。

 職務経歴書はなるべく詳しく書けと指南するサイトなどもあったので、とにかく詳しく書いて、自分の経験・スキルを普遍化して、あれもできます、これもできますみたいに網羅的に書いた。そして、リクナビ、DODA、Indeedなどの定番の転職サイトなどに登録したが、ことごとく面接にさえ進めない状況だった。もともと、60歳を過ぎていること自体、不利である。いわゆる転職エージェントにもまったく相手にしてもらえない状況だった。

 60代からの転職についてアドバイスするサイトでは、ここの年代の定番としては、タクシー運転手、ビル管理、マンション管理、製造業派遣・・・等ですよというようなことも書かれていた。

 そうしたなかで、もう一度自分のキャリアを見直してみると、一番長くて実績があるのがある大学での産学官連携の経験十数年、そこからスピンアウトしたテクノロジーでの起業数年というのがアピールできるのではないかと気づいた。。。。そんなこと自分でわかっているはずなのに、意外とわかっていなかった。やはり、自分が一番長く、心血を注ぎ、それなりに時間もお金も使ってきたことに、それなりのスキルや知識や経験が溜まっているはず。そこに自分自身が確信を持つ必要があると気づいた。

 そこから、職務経歴書もそうした内容に書き換えた。転職情報のサイトも、大学関係の情報が流れてくるJAREC-INに切り替えた。JAREC-INからは自分が対応できそうな求人情報をいくつか流れてきて、そちらに応募すると、すべて面接のオーダーがあった。そして、3カ月目にして、ようやくある大学への転職が決まった。
 
 新しい大学は、以前の大学とは風土も文化も違うが、新たなプロジェクトが始まっており、その中で最大限、貢献できるよう頑張りたいと思っている。

起業もこれから

 ただ、起業+転職を並行で進めるという基本路線は変わらない。

 大学での勤務は週4日として頂いた。残りの平日1日+休日は起業にあてたい。大学での勤務は任期制であり、長くても3年である。今の年齢であれば、それも当然である。任期中は最大限頑張らせていただくが、つぎの一手も準備していきたいと思っている。
 
 起業へ向けて、5月の一粒万倍の日に個人事業としての開業届を出し、少し種まきを始めたが、実質的な作業はこれからだ。転職活動の方に力を入れたということもあるが、ハローワークの方で、自営業を始めてしまうと失業給付を受けられないという制約があることも足かせとなった。開業届を出してしまったので、これはまずいかなとハローワークに問い合わせたが、実質的な活動をしていなければOKとのことだ。

 しかし、社会的には「多様な働き方」が推奨され、副業もOKになっているところがおおくなっているのに、自営業をやりだしたら失業給付は貰えないというのは少し時代遅れだ。かりに100%自営業に注力するとしても、最初から収入がうまく入るとは限らない。 事業がある程度軌道に乗るまでのつなぎの一部として、会社員時代に払った雇用保険の恩恵を受けてもおかしくないはずだ。 政府が、起業を推奨するのであれば、もう少し考えてほしいところではある。

本業+副業のステージへ

 まずは、「起業+転職」掛け持ちの取り組みは、転職先が決まったことで、これからは「本業+副業」掛け持ちのステージへと一歩進む。

 この3か月間ほどのなかで、心の支えとなったは次の二つのおみくじのなかの言葉である。

暗くて見えない道も月がさし初め、あかるくなる如く幸福次第に加わる運ですから、あせらず、さわがず静かに身を守って進むべき時に進んで何事も成就すべき

熊野本宮大社

籠の中にいた鳥が放たれて自由に飛び歩くように苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です。世のため、人のために尽くしなさい。幸いまして名も上がります。

六波羅蜜寺

 「焦らず、騒がず」「世のため、人のため」。これからも、座右の言葉としたい。

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