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「自由の身になるからこそ、人のため、世のために尽くしなさい」とのアドバイスをおみくじから得る

 4月に一身上の都合で61歳で会社を退職し、いまは、「自分軸での起業と転職の掛け持ち」を目指して、模索を続けているところである。

転職を優先して動いているが

 「起業と転職の掛け持ち」と書いたが、実際には、転職活動を優先している。IndeedやDodaなどの転職サイトに登録し、「企業からのオファーがありました」というメールがしょっちゅう来るが、これは本当にオファーがあったわけではなく、いくつかの条件があったものを機械的に選択して送ってくるだけということがわかった。内容を見ると、30代~40代をターゲットにしたもので、60歳代は最初からお呼びではなさそうだ。実際に、何度か応募したが、すべて書類で落とされている。

 そうしたなかで、経験のある業界に特化した転職サイトへ登録すると、少し、先が見えてきそうだ。この業界ならそれほど経験者が多くいるわけではないし、15年の実績があると、ある程度行けそうな感触がある。実際、一件、面接まで行くことができた。

 起業準備の方は、ぼちぼちいくしかない。まずは、これまでの仕事で関係した人々のなかから味方を作ることに力を入れている。ぽつり、ぽつりといろんな人と会い始めている。先日も、ある方と久しぶりに会って、良いアイデアと提案をいただいた。ここを基礎に、これから計画を具体化したい。

「焦らず、騒がず・・」のおみくじの言葉が心の指針に

 このように「起業と転職の掛け持ち」は少しずつしか進まず、ときに不安になったりする。特に金銭面で。そうしたなかで、私の心の指針となっているのが、5月に熊野本宮大社を参拝した時にひいたおみくじに書いてあった次の言葉である。

暗くて見えない道も月がさし初め、あかるくなる如く幸福次第に加わる運ですから、あせらず、さわがず静かに身を守って進むべき時に進んで何事も成就すべき。

熊野本宮大社のおみくじ

 今後、運命が切り開かされていく希望はあるが、いまの時点は、「あせらず、さわがず静かに身を守れ」。まずは、一歩引いて、心身の疲れをいやし、自分を見直して、今後の方向をじっくり考えなさいということだろう。 そして、進むべき時が来たら、進め。そうしたら何事も成就するだろうと。ーーあまりに今の私の状況にぴったりなので、思わずnoteにも記事を書いた。

六波羅蜜寺でもおみくじを引く

  そうしななかで先日、面接の帰りに、京都に在住しながら、行ったことがなかった六波羅蜜寺へ参拝した。秋田在住の先輩が、先日、京都へ来て六波羅蜜寺へ行ったら良かったという話を聞いたからだ。

 六波羅蜜寺は、日本で初めて念仏を唱えた空也上人 が創建されたお寺である。思ったよりこじんまりとしたお寺だったが、何か凛としたものを感じた。平安時代以来、この六波羅は、京都の住民の埋葬地であった鳥野辺の入口にあたり、それなりのものを感じる雰囲気がある。

 こちらの「開運おみくじ」は四柱推命学によって1年の運勢を学問的に解釈したもので、毎年2月4日から翌年2月3日までを占ったものだ。そのため、このおみくじは木にくくりつけたりせずに、家に持ち帰ることが推奨されている。

 400円とやや高かったが、四柱推命額を学問的に解明したものだと言われると、「おみくじ」好きとしてはほってはおけない。さっそく、引かせていただいた。そこでのアドバイスに考えさせられた。

陰徳を積むことが運気低迷期を乗り越える助け舟となりうる

盛運衰運に関わらず、常日頃から陰徳を積むという行いが、運気低迷期を乗り越える助け舟となりえます。

六波羅蜜寺の「開運みおみくじ」

 陰徳を積むとは、誰にもいわず徳のあること、良いことを継続的に行うということだ。自分への見返りを考えずに、人のために良いことをすることと言い換えても良いかもしれない。例えば、人知れず慈善団体に寄付するとか、トイレを出る時にそっとトイレットペーパーの先を三角におるとか、誰も見ていないところで家や会社の掃除をするとか、そんなことだろう。私のようなものでも、これまでも陰徳に当たる行為は多少なりともしてきたとは思うが、あえて「陰徳を積む」ということは意識はしてこなかった。

 しかし、そういう意識を持つということは、なにかしら自分の行動の回路を変え、それが他社や社会との関係性を変え、ものごとを良い方向へもっていくことになるのかもしれない。

世のため、人のために尽くしなさい。

 普通の100円のおみくじも引かせていただいた。こちらにも示唆に満ちたアドバイスが書かれていた。

このおみくじからも示唆を得た

 籠の中にいた鳥が放たれて自由に飛び歩くように苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です。世のため、人のために尽くしなさい。幸いまして名も上がります。
 願い事: 他人を助けよ。人の助けにて、叶います。

 「これから、あなたは自由の身になるだろう。だからこそ、世のため、人のために尽くしなさい。そうすれば、もっと幸せになるし、世間の評価も上がりますよ」ということだと思う。

 はっとした。自分が社会人になった時の思いはなにか。それは、「世のため、人のため」だった。その原点を忘れてはならないよということだろう。

 転職・本業=週に3~4日、起業・副業=週に1~2日を目指してうごいるが、その目的は自分軸の生き方を確立すること、つまり籠から放たれた鳥のような自由な生き方を目指すことだ。しかしそれは決して利己的な生き方ではなく、世のため、人のためになるような生き方であるべき。起業の理念や事業内容、その進め方、そして転職の仕事の進め方、その他、日常のちょっとしたことでも、利他の気持ちで行動すること。

 こちらのおみくじも「陰徳を積む」という話と通じる。

 今回のおみくじの内容は、空也上人からのアドバイスなのだと思う。

 熊野本宮大社の「今は焦らず、騒がず自分の身を守り、進むべき時になったら進め」というアドバイスとともに、自分の心と行動の指針としたい。


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