卓球やめられない男(26歳♂独身)
実は
私は卓球が好きらしい。
「らしい」というのは
「中学、高校、大学(10年間ぐらい?)で続ける奴なかなかいない」
「社会人になっても週1回以上やっているのも珍しい」
以上のように、人から言われる機会が多くなったためである(特に働き始めてから)
4000pv間近であるしw
10年やっていることは、私の「根幹」であり、
「事故紹介」が謎に人気(圧倒的主観)なので書いちゃおうと思ったわけである。
以下、本文。
ちなみに私の実績は、高校時代にシングルス、ダブルス、団体で近畿大会出場、
大学は全国国公立大学卓球選手権で6回勝ったぐらいで「中の中」ぐらいである。
戦型はカットマンである。
卓球とは
要するに「卓球は100メートルを走りながらチェスをするようなもの」
である。
ソース↓
https://www.sankei.com/west/news/160817/wst1608170056-n1.html
こちらは、日本が生んだ卓球世界チャンピオン、
荻村伊智朗氏の言葉だ。
なるほど確かにそうで、日曜の卓球クラブで60代の金物屋主人(元国体選手)に
26歳(私)が毎回毎回いい勝負にもつれ込むわけだ。
つまり、パワーや若さで押し切れない代物である。
たとえパワーがなくても相手が届かないコースに緩くでもいい、打ち込めば得点となるし、苦手なところを突かれれば誰にだって負ける可能性はある。
金物屋主人はそこら辺がやはり上手い。楽に勝たせてくれはしない。場数を相当積んでやがる。
「戦術、戦略」というものがここまで比重を占めるスポーツは珍しい。
回転
の要素があるのも、卓球を難しくしているように思える。
コースについては先述したが、卓球はボールの回転の要素もあり、
場数を踏んで相手のスイングから、どんな回転のボールが来ているかを
判断しないと対応ができない。
私は法学部の出身で、スポーツ全般に詳しいわけではないが
大学で知り合った体育系の学部の方(体育教師を目指す課程所属で、様々なスポーツ経験あり)は、卓球における回転の要素から
卓球は難しいスポーツ、と言っていた。
いつまでやっても「卓球はこうすれば勝てる」というのがわからないからこそ、
私はこれをやめられなくなっちまってるのかもしれないねえ。
※荻村伊智朗氏については、↓をご覧頂きたい。生き様が面白いのでオススメ
出会い
そんな難しいスポーツと、私(発達障害持ち)がどう出会ったか。
本章では↑について述べる。
(事故紹介マガジンもよければどうぞ)
卓球にお初にお目にかかったのは中学生の頃、
通っていた中学校の全校生徒が30名弱だったため、
卓球部とテニス部しか部活動の選択肢がなく
楽だと思った方を選んだだけである。
しかし、その中学校が思ったよりもレベルが高く
時折近畿大会に出ている状況だったため
仕方なく
週6~7日の練習に取り組み、ありがたくも県では有名(良くも悪くも)選手となれたので
高校でもやるか
となった。
高校では、ドラムを部活動でやろうかとも思ったが
「まだ若いし、スポーツに全振りした方が良いのでは?
音楽は年取ってもできるやろ」
と年寄りのようなことを思い
卓球を続けた。
大学では
「受かったはいいものの、入ってから何をするかを全く考えていなかった」
状況から、特にやりたいことが入学直後になかったので誘われるまま入部した。
しかし、大学ともなれば強い連中ばかり(弱い方はそこまで続けないので)。
世間の大学生が「人生の春休み」「たのしいキャンパスライフ」を過ごす中、
私は挫折していたのだ。
トホホ
(そこそこ練習したり、部員を研究したりして、卒業間際には、部でも中ぐらいの実力つけられたのでそこまで心配はいりません。念の為)
卓球のデメリット
①環境に左右される
どういう挫折かというと、「周囲のレベルが高かった」ということであった。
そう、卓球は相手がいるスポーツであるため
それまでに強いやつと切磋琢磨、揉まれていればいるほど大体は強くなれるのである。
多種多様な戦術を試せるし、場数が踏めるしで。
残念なことに私の出身県は卓球のレベルがあまりよろしくない。
そんなところでイキって、「近畿大会出た(なお1回戦負け)」だの
全く大学では役に立たなかった。
大学受験においては、競争相手の情報(主に偏差値)はどこにいても手に入るが、
スポーツにおいては勝手が違い、実際に対戦しないと
相手のことがわからないことが多い
「いやいや、動画とかで研究すればよくな〜い?」という反論があるかもしれないが、
対戦型のスポーツ(ダーツやボーリングなどとは違い、相手がいるということ)
の場合、
自分と相手の相性、つまり"自分が"相手にどこまで通用するかは実際に対戦しないとわからないのである。
とんでもない、誰も返せないようなサービスを一人で練習、習得していれば
例外かもしれないが、それが出来るのは一部だけである。
②スクールカーストで下に位置すると思われている(卓球部は)
まず、上記資料をご覧頂きたい。
これが私達(元卓球部)を取り巻く現実だそうだ。
にわかには信じがたい。
主に高校時代を振り返ると、「スクールカースト」なんてなかったように思えるが・・・
まさか私、発達障害持ちやから気づいてなかったんか!?
・
・
・
とにかく、世間ではこのように、
卓球やってるやつ=暗い、困ったやつ、性格がひねくれている
というラベリングが、上記図式がある!!!
だがちょっと待ってほしい(天声人語風)
昨今の状況を鑑みるに、「ソーシャル・ディスタンス」の重要性が説かれている。
上記資料がもし、真実であるならば、
我々は勝手に向こうから距離を取られているので、
こちらが何もせずとも「勝ち組」なのではないだろうか?
陽キャ、パリピがバタバタ倒れる中、最後まで立っているのが我々だろう?
もうすぐ我々卓球人の時代が来る、ということだ(Q.E.D そして私はED)
やったね
③町の卓球クラブは年寄りばかり。若い女がいない
バドミントンでもやってろ。以上。(若い女の子に人気なイメージがあるため)
卓球のメリット
①相手のことを考えられるようになる
これは重宝されるスキルではないだろうか。
もちろん、営業職には役立つだろうし、そもそもビジネスは相手がいるもので、
そういった方々に媚びるなり、色々しないといけないので
相手の嫌がることを見つけ、実行するスポーツ、卓球
において努力すれば利害関係の把握が得意になれるのである
「スポーツ全般そうだろ!」という反論が考えられるため、もう少し持論を述べると、
卓球は回転、相手の戦型や得意不得意、使っているラバーの性質など
様々な、多くの要素を考慮しなければならない。
チームスポーツ以外でここまで考えるスポーツがあるのだろうか?
そういうことである。
また、自分の得手不得手、それが相手にどこまで通用するかを考える癖もつけられる。
②自分と向き合う癖がつく
私は発達障害持ち(『事故紹介』マガジンを参照されたい)で、衝動に任せて行動しやすい傾向がある。
例えば、勝負を投げ出したり、混乱したりなどである。
しかし、そんな中でもどこか冷静な部分を持っていないと結果が出ない卓球。
私は「己の行動の先に何が生まれるのか」を考え、冷静さを保つようになった。
そうやって踏みとどまれるようになったのである。
こういった習慣がなければ今頃ろくな人生を送っていなかったであろう。
また、周囲と比較し、「自分なら何で勝てるか」を常に考えるようになった。
私が思う自分の強みは
Ⅰ.高身長(身長は184cmぐらい)
Ⅱ.突飛な発想があるらしい
Ⅰ
は、守備範囲が広いというメリットになるのはもちろん、
私には威圧感があるそうなので台の近くにはりついてプレーすると相手のメンタルを揺さぶることができる
という"武器"になる。
Ⅱ
については、「普通のことができない」性質から
普通やらない、セオリーに反したプレーを
平然と私は出来るので、再度
相手のメンタルを揺さぶることができる
利点があるということだ
(上記プレーができたところで女性人気は上がらなかった)。
以上、卓球に詳しい読者が少ないだろうという推測に基づき、細かい点に立ち入らず説明してきた。
他の記事でも触れたように、「自分の最大最強の武器は自分」であると私は考えている。
読者の皆さんも、「武器」をよく知り、使いこなしてこの狂った世界を生き延びて欲しいと祈るばかりである。
趣味(?)と社会人
「卓球を週に数度やっている」と言うと、よく
「ええ趣味やな」と言われることが多い。
10年かけている「もの」を「趣味」の一言で片付けられるのは憤懣やるかたないところがある(大人ってそういうところが嫌ですよね)。
しかし、考えてみるとこのように言われるということは、「趣味」を続けている人間が少ないことの証左ではないだろうか。
かく言う私も前職において営業職をやっていたときは卓球をそれほどやっていなかった。
やはり、対人での仕事による疲労や不定期な休みが、私から活力を奪っていたのだろう。
それが今ではnote、卓球などと満ち足りた暮らしを送っているじゃあないか。
とは言え、他の用事に追われ、学生時代に好きだったことをやめてしまっている社会人の方が多いのではないだろうか。
転職により時間ができた→卓球再開しただけの私が言うのはどうか、と思うが
職場以外の人間と関わった方がいいぞ
所詮ほとんどの同僚なんて結果出せなきゃあ離れていくし
いざという時の「逃げ場」を用意すると安心感が増すのである。
「背水の陣」もいいけれど、いつも気を張るのは大変ですよ。
もう一つ、卓球に限らないが
仕事以外のことを通じて、仕事に生かせることを得ることは十分可能
であるのは「メリット」の章で述べた通りである。
アンテナを広げて(できれば卓球に興味を持ってもろて)
仕事しつつ、好きなことやって渡世の糧を得て欲しいですね、みなさんには。
果たしてnoteで「卓球」の記事がどれだけ読まれるか、震えつつ私は寝ます。
以上。では。
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