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刈り上げた髪の伸びるのが早いこと

散歩をしているとじりじりと照り付けていた太陽がどこか和らいで日陰は風が涼しく、朝晩の肌寒い空気から夏の終わりをところどころに感じられる。スーパーマーケットには栗や芋の商品が並び始め、早くもお化けのモチーフが顔をのぞかせる場面に遭遇することさえある。鏡をふと見やると刈り上げた部分がだいぶ伸びていることに、時の流れを感じた。

まぁそれでもまだ額に汗は流れる。




カレンダー見ておったまげー、もう八月も終盤に近いな。年々秋を空気で感じ取るのが難しくなっている気がするんだが、今年はどうだろうか。まだまだ暑い9月かな、少しは肌寒く感じるのだろうか。普段ボーっと生活しているけど、こんな時ふとチキュウオンダンカなんて頭に浮かんできたり。特段詳しくはないので、しばらくすると何もなかったかの如くまた消えているわけだが。

先日価値観の棚卸をしています、と書いたけど実際に頭がスッキリしてきたらモノが片付いていくように思う。

モノに思い出を載せてその想いごとそっとしまっておく癖があった。まぁ断捨離が捗らん性質。思い出が薄いものはバンバンゴミ袋に入っていくのに、思い入れが強いとそれが何であろうと結構箱にしまい込んでた。よく断捨離で「ときめくか」なんて耳にするけど、目にしているその時はときめくんだよ、でも一旦箱にしまわれて見えなくなってしまうと、途端に忘れ去られてずっとその箱で眠っている、という具合。

でも価値観整理して、この先を思えばで片付けをしていくと思ったより断捨離が捗る。もうモノに固執することはないな、と。いろんな思い出が大事に胸の中にしまわれたように見せかけて忘れ去られていくことになんとなく寂しさを覚えてモノで残していたような気もするけど、別に時と共に忘れ去られていってもそれはそれでいいや、また新しい大事な思い出が刻まれていくんだから、と前向きに思えた。

若かりし自分の良い意味でも悪い意味でもトゲトゲした部分が、最近はとても丸くなってきたなぁと自分ですら感じる。大人になるとグレーとかいって白黒つけずになぁなぁにして決断を先送りにしている!と嫌悪を感じていたこともあったなぁ…裏でグチグチ言いながら表ではいい顔して話に付き合う奴らに反吐が出る思いで、面と向かって嫌いな奴には嫌いだと言ってしまう性分だった。まぁ人にそもそもそんな関心が向かなかったので、そんなに面と向かう場面もなかったけれど。


夕暮れを背にのんびりとソファーに凭れ掛かりながら過去に思い巡らすこの時間が愛しいなんて、今だからこそ感じられるよ…

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