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映画「真実の行方」を観て

建国記念の日の祝日。ボクは、いつもどおり、八ヶ岳にいた。

午前の映画タイムで、NETFRIXを検索。今回は、「真実の行方」を観ることにした。


この映画は、1996年のアメリカ映画。原題は「PRIMAL FEAR」。

主なキャストは、リチャード・ギア演じる、弁護士のマーティン

エドワード・ノートン演じる、大司教を殺した容疑者アーロン

ローラ・リニー演じる、検事役のジャネットだ。


まず、エドワード・ノートン演じるアーロンが、すごい。そして、怖くなった。

1996年の映画なので、デビュー間もないかもしれない。まだ若い彼が、演じるアーロンに、底しれぬ狂気を感じた

映画を最後の最後まで、見終わるまで、完全に騙されてしまった。

何が真実で、何がウソか、わからなくなった。


悪は悪を産み、作り出す

それは、マフィアのような存在だけでなく、政治家や宗教関係者や一般の家庭の中でも産み出されていることを感じた。


最後の場面で、リチャード・ギア演じる、マーティンは、自分が弁護士であることさえ、嫌になったのではないだろうか。一体、何のために被告人の弁護をするのか。

自分が真実であると確信して戦った裁判は、ある意味思い通りになるが、それで良かったのか。複雑な心の中が、その表情からもうかがえる。

「仕事で良心を汚すまい」と、映画の途中でマーティンが発する言葉が、儚くも崩れてゆく


ローラ・リニー演じる、検事役のジャネットは、すべてを失う。もしかしたら、この映画の中での、一番の被害者はジャネットかもしれない。最終的に良心のもとに動くことを選択したが、見事にアーロンの策略にはまってしまう。

とにかく、アーロン(いいえ、ロイ)の姿に狂気を覚える映画だった。


エドワード・ノートンの演技力に、天晴である。

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