見出し画像

初心者の運転する送迎で、児童の命を守れるのか

放課後等デイサービス。

弊事業所がスタートしたころと違い、今や、皆様お住まいの地域の至るところにある。

ボクは、この事自体は、とても良いことだと感じている。

それは、大きく2つの理由

* 一つは、利用者の選択肢が増えること。

* もう一つは、より多くの支援者が新たに生まれるということでもあるからだ。


一方、多くなるということは、他に弊害がでてきていることもある。

******************************


今日、放課後デイの送迎のために行った某特別支援学校でのできごと。

いつものように、支援学校内は、放デイの車が次から次へ誘導され駐車しててゆく。

(本当に、支援学校の誘導係の先生方には、頭が下がるのだ。)


ボクの見える位置に、初心者マークをつけた乗用車があった。
 


児童を乗せたその小型車は、先生の誘導でバックしようとした。
その際、急にハンドルを切り、となりの車にぶつかりそうになった。

間一髪で、接触は免れたが、
そのあとも、何回もうまく出ることができず、他の車が渋滞する状態になったのだ。

放課後等デイサービスの車。

その支援学校でいつも見ていると、半分以上の車がボディーにぶつけた跡や、こすった跡がある。

 
放デイの経営者の方に”あえて”言いたい。

送迎車には児童が乗っているという、自覚はあるのだろうか?

我々は、命を預かっているのだ。
初心者や運転の未熟な職員に運転させているのは、その事業所の経営者の責任でもあると思う。

放課後等デイサービスは厚労省管轄。
縦割り行政の悪いところだが、
国土交通省では、人を乗せて運賃(報酬)をいただくには2種免許が必要なのに対し、
厚生労働省は、初心者でも送迎で報酬(送迎加算)をもらえる。

この制度的問題を変えていかない限り、今後、重大事故が起こることも予想される。

実際に、高齢者福祉の送迎も含め、全国で送迎中の事故が起きているのだ。

「福祉は牛の涎」というブログがあるが、送迎車の事故はこんなにも多いのだ。
こちら➡https://social00welfare00dt.blog.fc2.com/blog-category-11.html

******************************

もう一つ。

送迎車の意味。

送迎車は送迎することだけが目的ではないと、ボクは考える。

送迎をしているときも、当然のことであるが、支援は継続している。

しっかりとシートベルトを着けて、目的地まで座っていることができるか。
車内での行動も含め、ご利用児童の課題があれば見つけ出す必要もある。
今後、公共交通機関を使う時のためにも、とても大切な時間でもあるのだ。

******************************

色々と書いてきたが、

とにかく、未熟な運転者に、大切な児童の命を預けないでもらいたい。



それが、今回一番伝えたいことだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?