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小さなおまじないを指先に

軽く爪の手入れをして、マニキュアを塗るようにしている。不器用な素人なので凝ったデザインはできないし職業柄あまり派手過ぎたりあまりにも長過ぎる爪ではいられないけれど、指先が華やかだと頑張ろうって思えたりする。よく目に入るパーツだからね。
心身の不調時は出来ないので「なるべく」習慣にしていること、だけれども。

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江國香織さんの「ホリー・ガーデン」の主人公のひとりである果歩(もうひとりの主人公は"静枝"という)の台詞がきっかけで、マニキュアを塗ることを始めた。

「私が何のためにいつもきれいにマニキュアをしているかがわかる?」(中略)「そうしないと、自分が大人だっていうことを忘れちゃうからよ」

中学&高校のときは校則があったから、ペディキュアはできてもマニキュアはできなかった。だから、マニキュアは大人の特権のような気がするの。気分が落ちていて服もメイクも適当かつ最低限で、だけどそんなとき爪に色があるとなんだか少し"強い"ような気になれる。そして果歩同様、自分は大人だということを思い出すスイッチでもある。大人なんだから頑張らなくちゃ、と少しだけ喝を入れて背中を押してくれるスイッチのようなもの。

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せっかちなので速乾性がいい、上手じゃなくても綺麗に見えるのがいい、できればプチプラだとありがたい。そんな3つの我儘を叶えてくれているのがパラドゥのネイルファンデーションだ。色で遊びたいときは同じくパラドゥのミニネイルやNAIL HOLICやDucatoなどを足してみる。100均のポリッシュにもよくお世話になっている。今年の誕生日に親友が贈ってくれたRMKは特にテンションが下がり気味なときのお守りだ。ラメがとても綺麗!

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仕事(アルバイト)は火曜日から、つまり今日から始まる。出掛ける準備を始めるまであと2時間半程。今週はピンクと紫にしよう。元気のない自分のために、すこし頑張って元気をあげよう。
1週間分の願いとパワーを込めて、指先に、細やかなお洒落をする。わたしにとって「マニキュアを塗る」って、つまりそういうこと。

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