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旬を大切にしたい。楽しい初夏の「実山椒しごと」。

私の初夏の楽しみといえば、「実山椒しごと」だ。
見つけたらすぐに買わないと、気づいたらシーズンを逃してしまう。
その旬の短さが逆に季節を感じさせられ、実山椒を見るだけでわくわくするのだろう。

今年も大量購入し、茎から実を外していくという、極めて地味なしごとを何時間もこなした。
こういうことはまったく苦にならない。むしろ楽しい。

子供の頃から、とにかく「手間のかかるもの」が好きだった。
職人気質なのだろう。
編み物、刺繍、それらの目が細かければ細かいほど燃えた。

部屋に実山椒の爽やかな香りが漂う。
今年は特に香りが強い。
鮮やかな緑も美しい。

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実をきれいに外したら、よく洗って、お湯に入れて7~8分。
指で潰して柔らかくなったのを確かめたら、水にさらしてアクを抜く。
このアク抜きはとても丁寧に行う。
30分置きに水を替えて、5時間ほど。

ざるにとって乾かしたら、大さじ2杯ずつラップに包んで、密閉袋に入れて冷凍する。
1年分の大事な実山椒だ。
昆布の佃煮、鶏の肝煮、ちりめん山椒など、いろんなものに使う。

早速、昆布を炊いた。
昆布は出汁を引いた後のものを1枚ずつ冷凍しておき、100g~150gくらいたまったら解凍して佃煮にする。
何度も試行錯誤して作り上げた私のオリジナルレシピ。
柔らかく、程よい甘辛さで、山椒がピリリとアクセントになる。
これがあるだけで、ご飯もお酒も進みすぎるのが難点だけど。

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日本にはせっかく四季があって、旬の食材があるのだから、季節に合わせた食卓をつくりたいと思う。
今年も山椒の香りに癒された。
毎年続けたい、私の「実山椒しごと」だ。

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