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自己愛の強い承認欲求モンスターのはなし1〜分析編〜

 ※これは特定の誰かを指している訳ではなく、過去に毒親族や元パートナーや赤の他人まで数多くの自己愛モンスターに遭遇した私の実体験から共通点を見出し、
なるべく専門用語を使わずにただの独断と偏見で自己愛モンスターの実態に迫った記事です(魔避け)。
※加筆修正したらこの記事だけで5000文字超えてしまったので、後日4分割に構成し直そうかと考えています。

■はじめに〜注意喚起〜


  話を盛る癖や嘘をつく癖のある自己愛の強い人からは距離をとり、フェードアウトしよう。

  違和感や危険を感じたら第三者に相談して誰でも見ることのできる場で明らかにしよう。

  あなたが何の非もないなら、どちらの言っていることが正しいのか最終的には分かります。
  逆に、片方の言っていることだけで判断するのは非常に危険です。

「でも悪い人ではないし…」
「良いところもあるし…」

と関係をズルズル断ち切れずにいるとどうなるか。

  あなたも知らないうちに問題のある人のトラブルに加担してしまいます。最悪の場合、共犯者として法的に訴えられてしまいます。

  関わるだけで疲れる人がいたら、その人は

自己愛の強い承認欲求モンスター
(略して自己愛モンスター)

なのかもしれません。


■自己愛モンスターってどんな人?

その人の本性を知った人は一様に「怖い」という印象を受け、病気というよりもはや狂気を感じる。

  精神医学的には自己愛性人格障害、演技性人格障害、境界性人格障害(ボーダー、BPD)などさまざまな分類があるのだが、時代によって定義も名称も変わるのでここでは広く「自己愛と承認欲求が極端に強い人」について説明する。

  人格障害(パーソナリティ障害)というのは色々な特徴があるが、全ての人格障害が悪いわけではない。 その人の性格や行動によって社会生活に支障をきたす場合は誰でも人格障害と診断される可能性がある。

  中でもB群に分類されている人格障害は、数ある人格障害の中でも特に自分や他人への攻撃性が目立つ問題のある人(超オブラート)のことである。

  私は心理学のプロでも何でもない素人なので上記のような人を大体「B群の人格障害の人」と雑に呼んでいるが、ここでは細かく定義しないこととする
(B群のパーソナリティ障害の分類について、外部リンク)。

●自己愛モンスターの特徴

1.人に取り入るのが上手い

  • 口が達者で表面的な魅力があるので、上辺の人間関係を作るのは得意。

  • 人を笑わせたり和ませたり同情させたりと、他人の感情を揺さぶるのが得意。

  • トラブルを起こした相手を攻撃するために、同情して共感してくれた協力者を言いくるめて利用することも得意。

2.他人を利用することに罪悪感がない

  • 味方を作るために取り巻きを作り、被害者を孤立させる。全てを被害者の責任にしてその他の人間には良い顔をするので、誰にも信じて貰えず被害者は深い人間不信に陥る。

  • 人間関係が続かないことにコンプレックスを抱いているので、最近知り合った浅い関係の人間をさも旧知の仲かのようにアピールすることもある。知人友人も自分を魅力的に見せる道具としか思っていない。

  • 虚栄心が強いので権威(ブランド)にとても弱い。有名人や権力者の名前を持ち出して知り合いかのように振る舞うことで自分を立派に見せたがる行動は「ネームドロッピング」と呼ばれている。

3.「いい人」アピールに余念がないが実は薄っぺらく、嫉妬深く、幸せな人が憎い

  • 「良い人」に見えるような分かりやすい言動をして多くの人に好かれようとする。良い人アピールのために他人の嫌がることを積極的にやったり、人助けや慈善事業やボランティアをやったりすることが多い(真剣にやっている人にはかなり迷惑)。

  • 他者からの共感は自分を正当化する(見栄とプライドで作ったハリボテを補強する)ために利用するものだと思っているので、共感能力が高いように見えて低く、他人の痛みに興味がない

  • 他者への関心が薄いが好奇心による執着だけは別。基本的にコンプレックスが強く嫉妬深いので噂話と陰口と他人の不幸が大好き。自己愛モンスターに寄ってくる取り巻きも似たような人間ばかりになりがち(取り巻きになりがちな人については中編以降の記事にて触れます)。

4.どんな手を使ってでも対人関係を操作しようとする

  「注目されていないと死んじゃう病気」なので他者からの承認に文字通り命をかけている。
  好かれる、もしくは嫌われないためなら平気で嘘をつき、自尊心を満たすためなら平気で他人を(ときには家族をも)利用する。

  嘘と印象操作(会話の切り取り等)で他人の感情を思い通りに操る。

いちいち大袈裟に話を盛って他人に取り入り、
同情を引き、
意見を誘導し、
時には自分と関わるメリットを与え、
ピンチになれば脅す(アメとムチを使い分ける)。

  つまりは支配欲が強く、対人関係を操作するが批判されると被害者ヅラをする。

5.安定した対人関係を維持できない

  • 色々な人の前でそれぞれ違う話をするので、人により話の内容が一致しない。

  • その場しのぎの嘘をつくので、話を聞いているほうは次第に違和感がつのっていく。

  • 本人には嘘をついている自覚がなく、自分の中で嘘が真実になってしまうので本当の自分に向き合わないかぎり何度でも繰り返す。

  • 繰り返すうちに評判が知れ渡るので、人間関係が長続きしない(証拠が残るネットでは特に)。

  よって、一見とても魅力的に見えるのに長い付き合いの人間関係がほとんどないという不自然な印象になる。
  華やかに見えても周りに誰も心を許せる人間がおらず、歳を重ねるごとに孤独になる(表面的な人間関係があったとしても流動的である)。

■自己愛モンスターが豹変するとき

1.なぜ突然攻撃的になるのか

  都合が悪くなったり矛盾を見抜かれそうになったりするとこれまでの態度から一変して豹変し、手のひらを返す。
  そして多くのきっかけが「被害者が(精神的もしくは物理的に)離れていきそうなとき」である。

「自分は好かれる価値のある人間じゃなかった」という事実を受け入れることが耐えられないので「どんな手を使ってでも」相手を加害者(悪者)に仕立て上げる。

「相手が悪いから自分から絶縁した」ということにすればプライドが傷つかないので、プライドのために必死に他者を攻撃する。

  
自己愛モンスターとしては「プライドを傷つけられた被害者」というスタンスなので攻撃している自覚はない。また、自分を守るためなのだから他人に何をしても構わないと本気で思っている。

  このときの被害者意識(ほとんど本人の思い込みや妄想)と攻撃性は常軌を逸しているとしか言いようがなく、客観的に見れば正気ではないのだが本人にはその自覚がない。

  よって年がら年中、誰かと何かしらのトラブルを起こしている。

  (個人的には自己愛モンスターにとって1番足枷になっているのが見栄とプライドだと思っている。本人にとっては命にも替えがたいのかもしれないが、最悪プライドが無くても死なないのにそれにしがみついているから苦しみ続ける。)

2.「話せば分かる」は通用しない


  自己愛モンスターは、自分の魅力で支持を集めたからといって他人に心を開くわけではない。その魅力は自らが作り上げた幻想なので、本来の自分が愛されているのではないと分かっている。そして「誰も自分のことを理解してくれない」と勝手に心を閉ざしている。自業自得という言葉がこれほど似合うタイプの人間もいない

  よって「話せば分かってもらえるはず」という一般的な理屈は残念ながら通用しない。その場では分かったフリをしていても、本質は何も理解できていない。

  周りに批判されても意味が理解できない。
  倫理的な道理ではなく「怒られたから」という理由で問題行動をやめることがあるが、本心から反省している訳ではない。

  自分を最優先するあまり倫理感がペラペラに薄いのが自己愛モンスターの特徴の1つ。

■自己愛モンスターの根源にあるもの

  あくまで私の周りの話だが、自己愛モンスターは幼少期に溺愛された経験のある人間が多い。幼少期に溺愛されその後の環境に問題があると、幼児的万能感を内面に抱えたまま大人になってしまう。

  成長するにつれ理想の自分になれないことに自尊心が耐えられなくなり、結果自己愛の強い承認欲求モンスターが誕生する。

   話がいちいち大袈裟なのも、気を引くために大声を出して騒ぐ子供そのもの。「いつも自分が注目されてチヤホヤされるべきだ」という幼稚で子供じみた願望を抱いている。なんかもう哀れである。

  ここまで読んで、
 「でも他人から認められたいとか、他人の目を気にするなんて誰にでもあることなんじゃないの?」
  と思った人もいるかもしれない。

  たしかに人間誰しも他人から認められたい願望は自然にあるし、無意識に他人と自分を比べてしまうものだと思う。
  私もTwitterでつぶやきが伸びると嬉しいし(拡散されるほどクソリプが来るのでバズっても嬉しくないことはあるが)、毎回長文にもかかわらずnoteのPVやスキが増えるのはかなり嬉しい。

  私が自己愛モンスターを「モンスター」と呼ぶ所以は、承認欲求の強さの度合いが桁違いであるがゆえに注目されるためなら手段を厭わないところにある。

  自己愛モンスターの承認欲求が健全な人間の承認欲求と明確に違うのは「他者への加害性」である。承認欲求を満たすためなら手段を選ばず、いくら嘘をついても他人を傷つけても何とも思わない。

  自己愛モンスターはとにかく「愛されたい」「注目されたい」「認められたい」という渇望が異常に強く、それを原動力にして生きているので他者からの承認に大きく依存している。

  自分軸で生きられず、他人(世間、社会)からどう見られるかを極度に気にして他者からの評価に常に左右されている人生なので気分が安定しない。

  つまるところ、軸がブレブレなのである。

■自己愛モンスター、実はただのビビリ説


 ・見栄とプライド「だけ」で生きていると言っても過言ではない

  自己愛が強い承認欲求モンスターは過剰なほど自信があるように見えるが、実際は真逆である。
  本来の自分を愛することができず、中身のないハリボテ(自分の見栄とプライドで作り上げた虚像)に執着し、それを愛しているのでとても傷つきやすい。
  他人に与えた傷には鈍感な割に自分の傷にはやたら敏感なのはこのためである。

  自己愛モンスターの語る本人像と実際の本人像には乖離が大きく、中身がスッカスカなのでエベレストのように高いプライドに相反してハムスター並に小さい心臓の持ち主。臆病で小心者のビビリだったりする。

  虚勢を張って話を盛り、嘘をついて他人に好かれてもそれは本当の自分ではない。自己愛モンスターはそれを自覚しているので、口で言うほど中身のある人間ではないと見抜かれる(ボロを出す)ことを極端に恐れている。

  そして中身スカスカの脆弱な自分を傷つけられまいと必死で守ろうとするから極端に攻撃的になる。 
  「臆病な犬ほどよく吠える」という言葉は自己愛モンスターのためにあるようなものである。

  欠点のある本当の自分をありのまま受け入れられない限り、自分も他人も本当の意味では愛することができない。だから誰も信用できないし誰にも信用されない空虚な人生を送る。

  それは自己愛モンスター本人が選んだ道で自ら不幸になっているだけなのだが、下手に同情すると善意に付け込まれて利用され、最悪共犯者や加害者に仕立て上げられてしまうので誰も近寄れなくなる。

  結局、自己愛モンスター本人も周りもみんな傷つき、誰も幸せにならない。

  まとめると、一見魅力的に見える自己愛モンスターの実態はまるで剥いても剥いても中身の無い玉ねぎのようなハリボテに執着する

  • 倫理感ペラペラ

で、

  • 軸がブレブレ

で、

  • 中身スカスカ

な、

  • 小心者のビビリ

ということになる。

  自己愛モンスター本人は他人から羨ましいと思われたくて仕方ないようだが、こうして書いてみると羨ましい要素が無さすぎて逆に凄い

  あまりここまで極端な人に遭遇することは、人によっては人生でそうそうないかもしれないが、思い当たる人が既に周りにいたらどうすればいいのか?


長くなりすぎたので中編、後編に続きます。

いただいたサポートは私の精神的な回復(PTSD治療費)に充てさせていただきます。