スウェーデン備忘録⑰ :ルンド大学の修士号を見学してみた。
ども、青いヤギです。
先日友人の勧めでグリエールのホルン協奏曲を聴いてみました。
ウクライナ出身の作曲家の有名な交響曲です。
…なんだか感動でした。
ホルンが主役になるだけで管弦楽のイメージがこれほど変わるとは…
しかもホルンは調べてみると、40以上のキーを出せるのだとか…
フレディー・マーキュリーやん(´・ω・`)
(彼は顎の骨格が特殊だったため、4オクターブのキーを出せたと言われています)
その影響で、最近のマイブームはのだめカンタービレ🎵
ガーシュイン・ラプソディやラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴きながら作業するともう…
…全然集中できません(´・ω・`)
やはり聴くのは車の中とかですね笑
今回はルンド生活記の2回目。
実際に大学を案内してもらったので、学部の紹介と、なぜ気候変動に関心を持ったのか綴っていきます!
本題の前に、最近のスウェーデンの天気
10月下旬に入ってから、スウェーデンの街がグッと寒くなりました…:( ;´꒳`;):
ルンドもそうだったのですが、今滞在しているストックホルムもすんごく寒いです…
気温は最高でも6度ほど…
9月の半袖ライフが嘘のようです:( ;´꒳`;):
しかもここ数日はお天道様を拝められない曇り空☁️
寒さ+曇天のダブルパンチで、気分も少しずつ曇り出してきてます(T_T)
ううぅ、ジャパンのお風呂やクリームシチューが恋しぃ…
もしこの時期にスウェーデンに来られる方は、ビタミン、暖かい服の準備をお忘れなく!!
ルンド大学の環境系の学部の紹介
先日、ルンドの日本人学生二名に大学を案内してもらいました(๑•̀ •́)و✧
きっかけは、ホステルに勤務されていた日本人スタッフからの紹介。
そこから数珠繋ぎでいろんな人に出会えることができました。
本当に不思議な縁です…ありがとうございました…(´;ω;`)
案内してもらったのは環境系の修士「environmental studies and sustainable science(通称LUMES)」
学士の専攻分野、国籍問わずに気候変動・環境課題について議論、考察する学部です。
お話を聞いていると、好奇心を駆り立てられる内容ばかりです。
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・50~60名ほどで構成されるこの学部は、各学生の出身国が本当に多様。
・カリキュラムは少し特殊で、1ヶ月で1つのテーマを毎日集中的に詰めていく。授業形態は講義ベースやディスカッションベースなどまちまち。
・実践ベースというよりは理論的な内容が多い。
・噂では、倍率は約20倍とのこと…もちろん日本の私立受験のように、合格通知の後に別の大学を選ぶというケースもあるらしい。ただ数字を聞くと背筋が凍ります…
・環境課題への考え方として、現状の政策を批判的にみる傾向が強い。今ある環境政策を実践的にみる場合は別の学部である「environmental management and policy」も一つの選択肢であるとのこと。
・また環境系を学ぶのであれば、デンマークやオランダも視野に入れても面白い。
(デンマークは現在検討中)
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特に関心をそそられたのは、やはり多国籍で構成される学部。
お互いのバックグラウンドが全く違う中で行うディスカッション…
知らないことだらけでワクワクします!
と同時に、これまでの自分の旅行を振り返ってみると…
準備が十分に行えていなかったな…とも反省…
今回の話を聞いて、ワクワクと同時にだいぶ危機感も煽られてきました…
同時に、おかげでやるべきことがだいぶ明確になってきました!(๑•̀ •́)و✧
Webページを見るだけでは、得られなかったであろう情報と刺激ばかり。
それを得られただけでも、すごく有意義な時間になりました。
案内してくださったお二方、そして紹介してくださったスタッフの方、本当にありがとうございます…m(_ _)m
気候変動分野に興味を持ったきっかけ
おそらく読者の多くが
「ヤギ、なんでスウェーデンに行ってるの?」
「環境課題に興味を持ったきっかけってなんなの?」
と気になっていると思います。
口頭で説明することは多かったですが、
文面ではあまり説明してこなかったですね(´・ω・`)
せっかくなので、ここで簡単に紹介していこうと思います。
①きっかけ:大学2年生の時の講義
気候変動課題、面白そうだなと思い始めたのは、大学2年生のとき。
「環境経済学」という授業をとったのがきっかけでした。
基本的に環境経済学は、工業化に伴う森林伐採、排気ガスの影響、廃棄物処理(公害)のリスクなどの統計的に分析するものです。
この講義で確か「温暖化の伴う生活環境の変化」「化石燃料の大量消費とそのリスク」を聞いていた時、
「自分が40-50歳になった時、そして将来子供ができた時に
熱波や海岸線の消滅で楽しい自然体験を共有できないのでは…
そう考えると…やばいじゃん」
と危機感を覚えたのがきっかけでした。
②本格的な関心の強まり:種子島での農業体験
この思いに花を咲かせてくれたのが、直後に体験した種子島での農業生活でした。
当時、環境課題と地方創生に興味を持っていた私は、
NPO法人ECOFFが主催している「島インターン」というもので、2ヶ月弱、種子島で暮らしていました。
芋、お米、たんかん(みかんのようなもの)、ひさかき(神道ようの植物)など、さまざまな体験をしました。
対話、体験を通して本当にたくさんのことを教えてもらいました。
書き上げるとキリがないのですが、気候変動関連で感じたことは
農家さんと専門家との間の知識のギャップ
でした。対処療法にまわってしまう農家さんと、原因療法を探る専門家の間の間でうまくつながりきれていないのでは、と当時疑問に思っていました。
そこから本格的に、気候変動課題について真剣に考えるようになりました。
③実践的な活動に興味を持ち、スウェーデンへ
そこからはいろんな活動に手を出し始めます。
学生団体を通じてインドの水不足を調べ、政策提言として外務省に出したり、
昆虫食について関心を持ち、小さいビジコンにでて優勝したり、
縁あって国連のボランティアに参加させてもらったり、
バリ島でがっつりリサーチをしたり、
脱炭素のコンサルでインターンをしたりと…
なんか、右往左往しつつもいろんな取り組みをしてきました。
こうした活動を通して感じたことは、日本の課題に実践的に取り組んでみたいということ。
気候変動の政策に入れ込むことなかなかに難しいです。
対策の重要性は認識しつつも、自分の生活満足度と天秤にかけたとき、相対的に優先順位が低くなることがよく見られるからです(経済学では初期費用バイアスと言ったりします)。
特に日本では、少しずつ変化があるものの、ようやく実践の機会が増えてきたという状況。
こういう葛藤の中で、理論に最初から取り組むのは、少し腑に落ちない側面があります。
東京でずっと暮らしてきたのなら、地方の課題は本当にわかるのだろうか。
といった感じです。
ただ、日本の課題は必ずしも日本国内だけで解決できるものではありません。
外に出ることで、新しい知見が手に入るのではないか。
なら、経済・社会・環境政策がうまく連動し、国土の日本と似ているスウェーデンなら何か得られるのではないか。
そう思い、この地に飛び込み、今がある感じです。
終わりに
以上が、環境課題に興味を持った自分が、スウェーデンに赴いた経緯です。
後半かなりざっくりとした説明になったため(+現在そんなにテンションが高くないため)、支離滅裂なところもあると思います。
実際、この文章を書きながらもっとストーリー性を持たせるべきとうすうす考えています…
まあ下書きということで、あたたかい目で見てもらえればと思います(´-ω-`)
というわけで今回はこんな感じで失礼します\( 'ω')/
みなさん、寒さに気をつけてお過ごしください🍵
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