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夫と二人で東南アジアの旅②これでもうバスに乗れる。

こんにちは、住川晴代です。
2018年9月のシルバーウィークに夫と東南アジアを旅した時の旅行記を綴っています。

前回のお話はこちら。
夫と二人で東南アジアの旅①日本出国!

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☆9/15 9:00 ホーチミン空港に到着。

 左隣に座っていた中国人のおじさんが私や右隣の台湾人に話かけてきたので機内で寝れずにホーチミン空港に着いた。イミグレーションでは夫、私の順番で並んだ。夫は英語が話せないためイミグレーションで何かあった時に後ろの私に助けを求められるように、とのことらしい。

 夫の番が来た。入国カードとパスポートを出すところまでは問題なさそう。その後、管理官に何か聞かれている様子だった。何を言われているのか分からない夫は私の方を見て助けを求めてきた。

 夫の元へ駆け寄り管理官の英語を聞き取る。「復路のチケットは?」と聞かれていた。しかし、私たちは復路のチケットは持っていなかった。これからチケットを取る予定だ、と伝えても「ダメだ」と言われ追い返されてしまった。

 ベトナムへ入国する際、往路のチケットしか持っていない場合は観光ビザが必要だった。今回は観光ビザは取っていない。観光ビザが無い場合は復路のチケットが必要だった。

 帰りの便を取っちゃおうか…と夫と話したが、「別の列に並んでみてそれでも追い返されたら帰りの便を買う」と私が駄々をこねて実行した。並び順は先ほどと同じで夫、私の順番で先ほどとは違う列に並ぶ。

 夫の順番が回ってきた。パスポートと入国カードを見せる。ここまでは問題なし。そのまま管理官がパスポートに入国のスタンプを押して、パスポートを夫に返却した。

なんと。入国出来た!

 夫と全く同じ状態だった私も何事もなく入国のスタンプを押してもらい、ホーチミン市内行きのバスに乗り込んだ。

 いつも友達と旅行する時は、空港から市内までタクシーを使うことが多い。行先だけ伝えたら後は目的地に着くまで何もしなくて良いし、楽だから。しかし今回は”旅”なので市内行きのバスを利用した。バスの受付のお姉さんにAirbnbで予約した宿の最寄りのバス停を身振り手振りで聞いてバスに乗り込む。

 Airbnbを利用するのは今回の旅が初めてだった。ずっと気になっていたが使い方が分からなかったので友達との旅行で初めて使うことになるのは避けていた。しかし今回は夫と二人旅だし何かあっても二人で対処して笑い話に出来るなと思ったのと、今回の旅は「様々な経験すること」もテーマの一つだったのでこの旅でAirbnbを使いこなすことにした。

 宿の最寄りのバス停で降りて宿を探した。しかしgoogle mapを駆使しても全く見つからない。現地の人に聞いて、あそこだよって教えてもらっても着くのは違う宿。9月のホーチミンは湿気で暑く、また昨晩の夜中に出国して疲れも取れていない状態だったので、なかなか宿が見つからなかった時は夫と私、二人ともイライラしていた。

 Airbnbは空き部屋を宿として提供しているので普通の民家である。ホテルのように目立つ外装や分かりやすい看板など無い。異国の地でいきなり〇〇さんの家を探す、ような感じ。

 やっとの思いで今日の宿を見つけた。チェックインまで時間があったので荷物を預かってもらい街へ繰り出した。

 ベトナムはバイク(スクーター)文化であることは、以前国際ボランティアでハノイに行った時に知った。一つのスクーターに4人乗るのは全然おかしい光景ではないし、ほとんどの運転手はマスクをしている。クラクションはあちこちで鳴っている。

 その経験があったため、ホーチミン市内の風景もさほど驚かなかった。一点だけ驚いたことと言えば、スコールが降った時の対応がみんな速いということ。スコールが降り始めたら脇道に止めてすぐに雨具を取り出して走り出す。その雨具も、ちゃんとした素材のレインコートだったり、ただごみ袋に首を通す穴を作っただけのものだったり様々。でもスコールが降ったらサッと着て、終わったらサッと脱ぐその早業には驚いた。

 またホーチミンに来た理由は、私がフランス植民地時代の建造物を見たかったのと、航空券が安かったからだ。私は生まれてこの方アジアしか旅行したことが無く、ヨーロッパとは無縁だった。

 最初に、サイゴン大教会へ向かった。私たちが行った時はちょうど工事中だったため教会の周りは鉄格子で囲まれていたが、それでもコロニアル調の建物を初めて見たときは「おぉ~すごい!」と声に出た。

 そして、お隣にある中央郵便局へ向かう。中央郵便局は今でも実際に使われている郵便局で、建物の中は木を基調とした造りになっており入り口に待合スペース、その奥にコの字型の受付カウンターがあった。「昔の建造物はこんな感じだったんだなぁ」と余韻に浸った後は、タンディン協会へ歩いて向かった。

中央郵便局から歩いて向かったものの、タンディン協会まで中々遠い…。

 途中、休憩がてらカフェに入った。地元の人が多く利用してたそのカフェは東京にもありそうなくらいお洒落で、ハノイには無かったような気がしたので思わず「ホーチミンにこんなお洒落なカフェがあるんだ」と思った。

 タンディン協会はピンク色をした可愛らしい教会だ。先に何人かの女の子たちがいて、その子たちと同じように夫と二人で自撮り写真を撮った。

 見たかった建造物は見終わったので宿に帰るために元来たバス停に戻る必要があるが、サイゴン大教会近くのバス停までは距離もあるし疲れていたこともあり、しんどかった。

 元来たバス停方面に歩きつつ、途中で違うバスに乗って乗り継いで帰ろうと思いバス停を探すものの、道路にはバス停の看板が無いことに気づく。停留中のバスを見ても、私たちからはバス停の看板が無いところに止まっているように見える。

 私たちの横を通過するバスに向かって手を挙げて「止まって」の合図を出すも、運転手は前方を指差すだけ。

 「運転手の気分で適当に止まってるのか!そうかそうか」と意味不明な納得をしようと思った時に、夫が気づいた!

 「バスが止まっている箇所の道路にジグザグのマークが書かれている!」

 そう言われてから見ると、確かに道路のジグザグマークの書かれているところでバスは止まっていた。だから後ろから観察しても気づかなかったのか。バスの後ろを走る車とジグザグマークが被ってしまい見えないから。

 この発見を通してベトナムを少し知れた気がしてテンションが上がった。

 ジグザグマークのあるところでバスを待ち、バスを乗り継いで宿へ帰った。宿がバスターミナルの近くだったから便利だった。

 ホーチミンでの用はもうなくなったので明日にはプノンペンに行くことにした。Airbnbでプノンペンの宿を予約した後バスチケットを買って近くのバーでご飯を食べた。

 ホーチミンには一日しかいなかったが、それでも十分満足したのは現地のことをより多く知れたからかもしれない。


夫と二人で東南アジアの旅③陸路で国境超え!へ続く。

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