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青い鳥はロバの耳
2024年1月28日 21:20
(↑全編はこちら)独りで何かと戦って、どうにも悲しくなったときにとてもよい、短編小説。たぶん十数分あれば読める。主人公「私」は太宰治、著者本人。そんなとき、雑誌社の若い記者が「上野の浮浪者と太宰が一緒に写っている写真を撮りたい」と妙な話を持ちかけたので、太宰は記者と共に上野へ向かった。太宰は上野の地下道で、10歳前後の浮浪児達が煙草を吸っているのを見かけ、哀れみを感じ、咄嗟に焼鳥を
2024年1月28日 01:26
(↑全編はこちら)おそらく今までで読んだことがある短編小説の中で、一番好きだと思う。時代背景は昭和の第二次世界大戦中、14歳の眼鏡をかけた女生徒「私」の一日を描いた短編小説。別に何か大きな起承転結があるわけじゃない。この小説の面白いところは、14歳の少女の多感な感性を、30歳頃の太宰治が描いている点。人の思考ってその人のフィルターを通して送受信されると個人的に思ってるんだけど、1