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「生物多様性」企業開示、金融庁が国内制度の議論加速へ布石/【主要会合傍聴録】サステナブルファイナンス有識者会議第15回会合(2022/12/15)
金融庁は12月15日、サステナブルファイナンス有識者会議の15回目の会合を開きました。同会議は温室効果ガス排出量の削減など気候変動リスク対応策を中心に議論してきましたが、事務局はこの日、生物多様性損失リスクへの対応に関する国際的な議論の動向を紹介し、専門家委員らに意見交換を促しました。来年取りまとめることになる次期報告書において、生物多様性関連の記載内容が拡充される公算が大きくなっています。 「生き物版TCFD」の動向が鍵に 有識者会議はこれまで報告書を2回取りまとめて
「中立的アドバイザー」に続き既存金融機関のアドバイス強化策を検討か/【金融当局主要会合傍聴録】顧客本位タスクフォース第5回会合(2022/12/6)
金融庁で12月6日、首相の諮問機関である金融審議会傘下の作業部会の一つ、顧客本位タスクフォースの第5回会合が開かれました。11月に政府が正式決定した資産所得倍増プランを踏まえ、中立的なアドバイスを提供する新業態に関する制度枠組みの構築や、顧客本位の業務運営に関する原則の一部ルール化などを盛り込んだ報告書(「中間報告」)の策定に向けた最終調整を行いました(報告書はその後、12月9日に正式確定)。会合では、今回の報告書で直接的な記載が見送られることになった、既存金融機関のアドバイ
政府がCFP資格者向け投資助言業新枠を検討/【金融当局主要会合傍聴録】顧客本位タスクフォース第3回会合(2022/11/7)
金融庁が、家計に総合的なアドバイスを提供するファイナンシャルプランナー(FP)の一部資格保有者などを対象として、金融商品取引法に規定される投資助言業の枠組みのうちに、営業保証金などの登録要件を緩和した特別枠を設ける方向で議論を進めていることが複数の関係者への取材でわかりました。11月7日に金融庁で開かれた「顧客本位タスクフォース」の第3回会合では専門家委員から、政府が別途検討している金融教育専門の公的機関の新設計画と呼応する形で、中間層向けのアドバイスがビジネスとして成立する
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「顧客本位の業務運営に関する原則」のルール移行が俎上に。どこまでが既定路線か?【金融当局主要会合傍聴録】2022/10/24顧客本位タスクフォース
10月24日に金融庁で開かれた「顧客本位タスクフォース」の第2回会合。当日取り上げられた広範な議題のうち、今回はプリンシプルベースとルールベースの組み合わせをめぐる議論に焦点を当てます。 法令化に向け、金融庁側が議論を促すこの日、金融庁の事務局側は、現状では金融機関の行動規範として位置づけられている「顧客本位の業務運営に関する原則」(以下、「原則」)を法令化するとの案について、議論の前進を専門家委員らに促しました。 これに対し、委員側からは法令化に賛同する声が相次ぎ、ルー
¥820金融庁長官の最新発言に見る「プリンシプル中心」変化の前ぶれ【金融当局主要会合傍聴録】22/10/28金融庁長官講演
金融庁は近年、事業者の自主性を重んじて業界全体の健全な発展を促す「プリンシプルベースアプローチ」中心の行政方針を掲げていますが、足元ではこうした当局の姿勢に変化の兆しもみられます。今回は、10月28日に都内で講演した中島淳一・金融庁長官の発言に焦点を当て、その文面から、プリンシプルとルールのバランスを模索する金融庁から金融業界に向けられたメッセージを読み解きます。 プリンシプルとルール10月28日に中島長官は都内で講演し、政府が年末に公表を予定している「資産所得倍増プラン」
¥820FP資格者活用めぐる金融庁の「ステルス戦略」について【金融当局主要会合傍聴録】2022/10/24顧客本位タスクフォース
10月24日に金融庁で開かれた「顧客本位タスクフォース」の第2回会合。当日取り上げられた広範な議題のうち、今回は金融アドバイスの担い手をめぐる一連の議論にフォーカスします。 投資助言業の新枠創設案が浮上この日、出席した有識者委員側からは、ファイナンシャル・プランナー(FP)など個人生活者を対象に家計の総合的アドバイスを提供する業態をめぐる制度枠組みの見直しについて意見が交わされました。 家計の総合アドバイザーとしての役割を担っている各種FP資格保有者は、現状、顧客に投資判
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