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初恋という狂気の日々 第八章

第八章 思い込みによる慢心

春休みが明けて、小学六年生に進級となる
そして進級初日 クラス発表が行われた

私は誰と同じだろうか?とワクワクしながらクラス名簿を見た そして驚いたのである

彼女がまた同じクラスではないか

これで彼女とは小学四年生〜六年生の三年連続一緒のクラスとなったのである

しかも驚愕したのは それだけではない 

最初の席順で隣席が彼女ではないか

私はこの時 心の中で これはもしや運命ではないか
とぼんやりと思い込んでしまったのである

この思い込みによって私の中で好きという自覚はより強固となり、今まではただ他愛もない会話をすることに喜びを感じているだけだったのに、そこに緊張ともっと喋りたい欲望が追加されてしまったのである しかしその緊張より自分の中で彼女と喋りたいという気持ちが圧倒的に強く いつの間にか欲望だけが肥大化する様になった

この欲望が黒歴史へいざなうとも気づかずに‥‥

そして私は勇気を振り絞って 思い切って彼女と連絡先(メールアドレス)を交換しようと試みる 
 え?と驚かれた顔はされたが 案外快く引き受けてくれた 

この時私は完全に有頂天だった

嬉しさで 交換初日から メールを送った 
内容は忘れたが 多分 交換ありがとう〜 みたいな感じだったはず

そして数時間後 彼女から返信が来る→私は狂喜乱舞しながらまた返信をする こうしたやり取りが連絡先を交換してから数週間?続いた

しかしながら そうずっと続いていくモノでもない

返信が来なくなると私は落胆し、どう会話を続けようかと試行錯誤をした

この行動が度を過ぎていて 彼女の負担になっているとも全く考えもなしに‥‥

そんなこんなでクラスにも慣れてきて クラス内での立ち位置や仲良い悪い等の派閥がはっきりしだした 小六の初夏辺りだろうか?
あまりソリが合わない女子(以下 仲悪さんと表記)と言い合いになった(仲悪さんと初恋の人はソコソコ話す?くらいの関係) 

 そして言われた
仲悪さん「あんたが○○(初恋の人)に変なメール送りまくってるの知ってるからね 気持ち悪いストーカー野郎」

その時 私の中で頭が真っ白になった

まさか私と彼女がメールをしてることを他の誰かに知られてると思わなかったし、彼女がそんな風に思っているなど考えもしなかったからだ

私は今まで なんて愚かな行動をしていたのだろう‥ 彼女の気持ちや事情など全く配慮せず ただひたすらに自分の欲望に忠実に行動していただけだったのである

でも言われてみれば 彼女とメールする様になってから、当たりが強くなったり 「ウザい」と言われる様になったり 普通に話していたはずが急に「近づかないで」と言われた記憶もある 

調子に乗っていたので当時は 友人だから それぐらい心を開いてるんだろう と能天気に受け取っていたが、仲悪さんに言われてからは“全てが点と点で繋がってしまった”のである

そして自らの行いを悔み 恥じるも この一件を境に彼女に話しかけたり、メールを送るのは控えようと決心した

では この一連の流れが狂気の日々の一つか?といえばそうではない
これはただの黒歴史であり 狂気の“日々”ではないのだ

次章からは 関係が修復していった過程について触れようと思う

この記事の時点での時系列 

小学6年生夏 出会って約2年以上


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