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0141 誰かの為に歌う日

カラオケに行きたい。
何度か思うものの、何となく行きそびれている。独りカラオケでも行けばいいのだろうか。

私の若い頃は、職場の飲み会の二次会は、カラオケが定番だった。
ソファに立って歌う、踊る、鳴り物を打ち鳴らす…
それがなくなったのは、ここ10年ほどのような気がしている。

学生時代も、講義の合間に100円カラオケに行こうと友人に誘われては歌っていた記憶。当時はいたるところにカラオケ店があったのだが、今はどうなのだろう。

そのカラオケ、自分が好きな歌は決して歌ってはならない。
ちょっと中二病がかった、ビジュアルバンドの歌が好きで、死んじゃったり、闇に落ちたり、泣いたりとかそういう歌ばかりなのである。
これでどうやってみんなで騒ぐのか、というものだ。

唯一ノリがよい持ち歌と言えば、中島みゆきの「地上の星」
それでも同年代の人たちの中では選べなかった。
モー娘。ぐらいは覚えろと言われた年代である。上司にそう言われたけれど、結局首をすくめただけで歌わなかった。

前向きで元気な歌を聞くと、心が枯れがちな私は、みんなで歌える歌などを、自分の自由な時間を使って聞きたくなかった。
当時は、イヤフォンをし音楽を聴きながらでないと、外を歩くのが怖い時期で、そんなときにモー娘。を流しながらは歩けない。
暗闇で、うずくまる系の歌の方が心地よいのである。

よく、私は社会人を今までやっていたなとしみじみ思う。
とうとう限界がきたのかしらん。
これからどうやっていきたらよろしいかしらね、と日めくりをめくりながら晩酌といきますか。

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