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0564 いや、それは男だから

そう思いたくなることがあった。

こうやれば、大量に記憶できて、試験もダブルトリプル合格間違いなしという本である。
実践してみたが、かなりまとまった時間がないと厳しい。
1日に解く量がちょっと自分には合わない。テキストを読み返す余裕もない。これでどうやってトリプル受験をしたのか、と思いたくなるくらい。

で、途中、奥様の協力あってのこと、なんていうのが出てきて、納得した。
著者は男性である。仕事でどんなにしんどくても、帰宅すれば夕飯が整っている。
ある日、出がけに「カレーが食べたい」と言って出勤。その夜奥さんはカレーを作ってくれていた。だが著者はさまざまな理由からイライラして帰宅したので、要らないと言ってしまって反省したと書いてる。

そこへの申し訳なさは書かれているが、こちらからしたら羨ましいこって!!と叫びたくなるのである。
よく資格勉強は家族の協力が必要だなんて言うけれど、夕飯を作れない夫を今更教育している余裕はない。
仕事で、女も嫌な思いをするしくたくたになって帰ってくるし、何なら献立を考えなくてはいけないし、お弁当としても成り立つおかずにしないとならない。
そういうもろもろをこなしたうえで、やっと勉強ができる。
行きの電車、朝のカフェ、家事をこなした後の時間、これが兼業主婦の全てで、これに子供がいた日にはもっと時間はないだろう。
これら家のことを丸っと投げておいて、「これなら合格できる」はないってなもんで。協力とは何なのか。時々出かけることが何だというのか(はい、機嫌が悪いですw)

仕事と勉強と、その合間に家族サービスだなんて、だったら受からないとおかしくないか?と憤慨してしまう。
女の私は、子どもはいないおかげで、工数は少ないものの、献立・買い物・料理・片付けまでこなして生み出す時間ギリギリなのである。
こういうブログを書いている暇があれば…と思う向きもなくはないが、集中力はもって1時間なのだ。これ以上は文章を読み込めない自覚がある。だから気晴らしに少し違うことをしてリセットする。もしくはこれをやりたいがために、集中させているのである。

特に帰宅時の電車は、かなりやばい。
大事な隙間時間だとは思うけれど、目が滑ってしまい、問題も回答も読めたものではないし、回答するだけが目標になってしまって、身についていない。

このため、帰りは、軽めの本を読むことにした。それでも眠すぎて寝てしまうのだが。

睡眠時間を確保しろ?
昭和な男が、夜遅くまで仕事して帰ってきて、自分で飯が食えると思うのか?片付けがやれるの思うのか?
全部世話して、やっと寝られる昭和な女ですが、何か。

若い男性諸君には、信じられないだろうが、台所には入らない主義の男なんて言う生き物は実際存在するのだよ。

そんなわけで、こうなったら宅建受験の時を思い出し、通信教育のアプリが提案する計画を軸にしつつ、やりたいようになることにした。
その方がストレスにもならない。

バーンアウトの本で、フェミニストが、女性の社会進出を歌うがあまり、結局のところ、仕事部分しか着目しなかったので、女性の仕事量を増やしただけだった、と書かれていて納得した。
もうまじで。

これをいうと、職場男性に「女だから、楽している面もあるよ」と言われてしまうのだが、そもそもそういう区分がどうかと思う。
男同士だから厳しく?女だから強く言えない?
人間ってだけなんだから、お前のキャラの通り、相手に接しろよと思う。

資格試験を通じて、性差をしみじみ思うのだった。
平成生まれの子たちは、もっと自由に生きられるよう。
おばちゃんは願うばかりである。

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