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0385 210116「日本酒」(読書)


dancyuの「日本酒」を読んだ。
日本酒に詳しくなりたかったのだけれど、甘辛が分かっていない私には詳しくなりようがなかった。

基本的に、辛口系が好きだ。酸味があり、水のようにちゅっと飲める日本酒がいい。それを辛口というのか分からない。現に、相方氏いわく甘口だという「新政」は、大好きなお酒の一つであるから。

「新政」なのだが、この本において、新政を醸している方がインタビューに答えていたのだった。

酒は思想をもたなければならない。
地元を支え、地元に貢献する。そもそも酒造はそれが役割。

「日本酒」dancyuより

酒ほど地元に根差しているものはないだろう。
大量生産よりも、そういう点を大事にするお酒は、あまり出回ってこないから、飲む機会もあまりないだろうが、応援したい。いい店を見つけて、お目にかかれないようなお酒をほんの少し嗜むというような、そういう飲み方をしたい。

そして何より「思想」という言葉が、響いてしまった。
思想が、作ったものの芯となる。酒だけではなく、ありとあらゆる「創作」に通じるものがあるだろう。
私は、趣味の物書きで、そういう背骨はあるだろうか。
私は、そういう思いを受け止めて飲んでいただろうか。二日酔いだなんて、とても失礼極まりなく、あげく記憶がない、吐いたなんて、もう目も当てられない。

おっと脱線した。

日本酒の本を読み、日本酒を語れるようになりたかったが、別方向に思考が傾いてしまった本だった。
これからは、ただ酔いたいだけで飲むのではなく、その液体に関わった人たちを感じながら味わいたいものだ。

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