マガジンのカバー画像

本の部屋

41
わたしの大好きな本だけを並べた部屋。 いつか壁一面の本棚みたいになる日を夢見てニマニマしています。 「ふーん、どれどれ」くらいのスタンスで気軽に立ち寄ってみてくださると嬉しいです…
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

【絵本】『ちょっとだけ』瀧村有子/優れた育児書としての絵本

1.育児書としての絵本地域の子育てセミナーに、講師の助手として同行していた時期がありまし…

さち
1年前
37

【読書】『扉のかたちをした闇』江國香織×森雪之丞

物語のような音楽のような、連弾詩集 ふしぎな響きのタイトルだなあ。 この本を図書館で見つ…

さち
1年前
27

【読書】『そして生活はつづく』星野源

図書館でたまたま見つけ、ふと手に取った。 「へー、星野源さんて、エッセイ出してたんだ。ど…

さち
1年前
41

【読書】『この顔と生きるということ』/見た目問題によせて

思春期の頃、わたしは「顔かたちが一変する」という経験をしました。 以来、「見た目問題」は…

さち
1年前
28

【読書】『青い鳥』モーリス・メーテルリンク

大人にこそ、読んでほしい物語。 『青い鳥』。 ノーベル賞作家の名作戯曲。 誰もが一度は耳に…

さち
1年前
21

【読書】『はかれないものをはかる』工藤あゆみ

「お金ははかれます。命ははかれません。 はかれないものをはかるには、 目盛りがない魂の秤が…

さち
1年前
18

【読書】『私の好きな孤独』長田弘

バカンスのような孤独 「言葉の魔術師」と呼ばれた詩人・長田弘による、極上のエッセイ。 とてもとても、素敵だった。 どう素敵かというと、たとえばこんなふう。 あるいはまた、こんなふう。 なんて豊かな孤独、なんて豊かな自由! 長田さんの言葉は、なんの抵抗もなくわたしの心に入ってくる。 まるで、夏の夕暮れの涼しい南風のよう。 あるいはまた、冬の朝の温かいスープのよう。 この人とわたしは心が地続きだ、と、感じる。 地続きの心を通して、わたしは彼の目を得る。 彼の目を通して

【読書】『カエルの歌姫』如月かずさ

ほそく小さな声で歌われる、美しい歌みたい 本書の帯には、こんな文章が書かれている。 そし…

さち
1年前
14

【絵本】『ルピナスさん』バーバラ・クーニー

世の中を、もっとうつくしくするために 「世の中を美しくする」ということを意識しながら生き…

さち
1年前
19

【読書】『クローゼット』千早茜

あなたの身体に触れていいのは、あなたが選んだものだけ 千早茜さんの作品を読むといつも、金…

さち
1年前
28

【読書】『神さまの貨物』ジャン=クロード・グランベール

素晴らしすぎて読後しばらく茫然とした。 絶望と、それを貫いてなお強く輝く愛を、 こんなに…

さち
1年前
11

【絵本】『おにたのぼうし』作・あまんきみこ/絵・いわさきちひろ

「多様性」という言葉なんて、知らなくても。 思いやりと優しさに溢れた、少し切ない、大好き…

さち
1年前
32

【読書】『生物と無生物のあいだ』福岡伸一

 生物学界の名文家、福岡伸一さんのベストセラー。  おもしろすぎて、震えた。  この本は…

さち
1年前
46