【読書】『私の好きな孤独』長田弘
バカンスのような孤独
「言葉の魔術師」と呼ばれた詩人・長田弘による、極上のエッセイ。
とてもとても、素敵だった。
どう素敵かというと、たとえばこんなふう。
あるいはまた、こんなふう。
なんて豊かな孤独、なんて豊かな自由!
長田さんの言葉は、なんの抵抗もなくわたしの心に入ってくる。
まるで、夏の夕暮れの涼しい南風のよう。
あるいはまた、冬の朝の温かいスープのよう。
この人とわたしは心が地続きだ、と、感じる。
地続きの心を通して、わたしは彼の目を得る。
彼の目を通して