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『ありがとう』を続けてもらうために

~1日1%を「幸せ時間」で積み上げるをテーマに~
こんにちは。yumiです。

少し期間が開いてしまいましたが、裏では引き続き父の介護に寄り添い、4月で一段落した感もあり、休息をとっておりました。

そろそろ5月に入り、父も自分の生活に慣れ始め、私自身も父への新しい関わり方に慣れ始めてきた今、これまでの5カ月間のことを振り返りをしてみようという気持ちも生まれ始めました。今日はそのことについて。


大病を患った後や大きな出来事が起きた後には、感謝の気持ちが起きやすいそうです。振り返ってみた今の私の気持ちは、まさに周りへの感謝の気持ちでいっぱいなのです。

自宅に住み続けたいという父の思いを実現させるために、様々な方に関わっていただき、4カ月かけて実現してきました。
しかし4月にはとうとう住み続けたかった自宅を出ることとなってしまいましたが、新しい協力者に囲まれながら、新しい環境で穏やかな暮らしを邁進中の父。
その父の横でサポートする私としては、一生懸命生きようとする父を一緒にサポートしてくれている人達に対し、心から感謝の気持ちでいっぱいなのです。

そして、今回改めて振り返ってみたときに、感謝の気持ちの根源はどうもそこだけではなかったということがわかりました。

振り返ってみると、私自身、要所要所で父からの感謝の言葉を受け取っていたのです。
よくよくNoteを読み返していたら、介護が始まった頃にこんな記事を書いていたのですよね。

父は「ありがとう」を素直に言える人なのです。
何気ない日常の中で、その「ありがとう」の言葉をもらうと、日頃の辛さも半減するのですよね。

しかし徐々に症状が悪化し、そういう言葉も出なくなっていった時期がありました。
どうしたらいいのだろうかという不安と共に、今まで会話できていたことがたった2カ月程度の中で徐々に話せなくなってきたことが何よりも悲しく、気持ちが滅入っていったのを覚えています。

その後病院へ行き、診断も出て薬を飲み始めていくと、徐々に症状も改善され、今は父との会話も元の状態に戻っています。

その間、結果的に施設に入ることとなりましたが、私にとって父の症状が改善していったことが一番ありがたいことなのです。

私の会話の返しにも、父の思いを巡らせた回答があり、会話が成立するという事が、どれだけうれしいことか。

体調が改善した父からは、改めて「いろいろやってもらってありがとう」のという言葉を聞かせてもらいました。
そして私からも「これまで頑張ってくれてありがとう」の言葉を言い合い、互いに労いあうことができました。

この時心から安心感に包まれたのを感じたのです。
それと共に私は父といつまでも、「ありがとう」の言い合いっこをしていたいのだと気づいたんです。

うちの父の症状は、パーキンソン病と認知症でした。
少し前の悪化していた数か月を見ていた限り、ありがとうの言葉は、病状が進むと出てこなくなるようです。周りへのいたわりの心がどんどん失われていくと、気付けない気持ちになってしまうようです。
つまり父の良さが失われてしまうのです。

父からの「ありがとう」をもらい続け、私自身もその恩恵にあやかり、幸せな気持ちを持ち続けるためにも、なるだけその症状が進まずに、父が父らしく元気にいてもらうための努力を続けていこうと決めました。

今日もありがとうございました。


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