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ライブと多様性について

古のロックが好きで特に洋楽好きはだいたいライブアルバムが好きだ。ライブアルバムは70年代の作品が多い。紹介されるアルバムは同じようなものでオールマンとかキッスとかグランドファンクなんかが所謂名盤、名ライブといわれている。

その他にも山ほどたくさんあって、だいたい共通する要素としてはハードロックでギターが達者だということだ。その時代の音楽性としてハードロックという枠組みでエレキギターでゴリ押しして盛り上がるというスキームが出来ていた。これが70年代だ。

では80sのライブ名盤というものがあるかをたまに考える。そうするとほとんど思いつかない。あのマイケルジャクソンやプリンスでさえもオフィシャルなライブアルバムなんてないと思う。

でも案の定というか、ホームビデオ普及してベストヒットUSAでMTVがメジャーになって映像として作品を残すようになったと思う。随分ライブの雰囲気も様変わりした。まあビジュアル的に見られるショーみたいなライブになったと思う。70年代の感じはそこにはもうない。それと楽器よりもダンスが主体になったように思う。まさに50年代のアメリカのショービジネスに戻った感じになった。

そうすると今度は90年代に反動が起こってアンプラグドというブームが起きる。あまりにショービジネスに染まり過ぎたのでもっとミニマルな音楽に戻しましょうという分かりやすい反動的なムーブメントだったように思う。エリッククラプトンのようなベテランもリバイバルしたが、ニルヴァーナのような新人も多かったように思う。

シャキーラのような90年代にアメリカでスターになった人は多様性のある音楽というか、オリエント指向やラテン指向の音楽性が垣間見られて興味深い。アメリカに多様な価値観が生まれたのだろうか。

今の多様性音楽としてはBTSが世界でヒットしていることだろうか。アジア人がアメリカで受け入れられるなんて昔は考えられなかった。世界の音楽は欧米人が主役だった。

音楽としてはもっと多様性があってもいいように思う。
それと多様性という言葉を私が使いたかっただけかもしれない。

おしマイケル。

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