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ハイチの音楽 コンパを知っているか?

大統領が暗殺されたり、大坂なおみのお父さんの出身地だったりと何かと話題の多いハイチ。なので再度アップする。

もともとハイチという国はカリブ海の小さな島国でフランス領であった。そしてかつての奴隷貿易の中継地点のような場所だ。スペインとは違ってフランス人が入植しなかったのでほとんどが黒人だった。そんで革命によって黒人が黒人による黒人のための国家であるハイチを作った。これは歴史的に珍しいことでもあるらしい。

私にもハイチの音楽はわからない。誰かに教えてもらいたいくらいだ。時折アメリカや日本で脚光を浴びる瞬間が今までにあったという。こういったちょっと呑気な感じのグルーヴの音楽をコンパという。これはLes Gypsies de Petionvilleという60年代から続くバンドのライブだ。小さめのハコで老いも若きもダンスする感じがこういった音楽ジャンルの持ち味なのだと思う。ちなみにこのギタリストは70年代コンパを支えたRobert Marinoだ。

コンパは現地ではメジャーなダンスミュージックなのだという。コンパはNemours Jn Baptisteという人が50年代にやり始めた音楽なんだとか。それまではハイチの周辺のスペイン語圏のラテン音楽を真似ていただけだった。特に隣の国のドミニカのメレンゲをやっていたとか。

もちろん今でもハイチ人は大好きらしい。聴くポイントとしては4拍から1拍のところでタンボーラというパーカッションの連打が入るところだ。マンボやチャチャチャなんかでも必ず入るがちょっと違う。

ところでタブーコンボというバンドはそこそこ全世界的に有名になったハイチのバンドだ。サンタナも大好きだと言っていた。これが1975年のアメリカのR&Bチャートに躍り出たという。リバーブの効いたフェンダーギターがさく裂するところが凄い良い。カッティングも良い。

当時のタブーコンボの良い映像がなかったけど、主要メンバーが分裂して作ったマグナムバンドの映像はこれ。

歌詞はフランス語なのでアメリカ人には分からないが、多分グルーヴがすごいぞということで有名になったのではないかと思う。当時はやっていたレゲエやスカとは違うぞと。タブーコンボはミニレコードというレコード会社に所属していてミニレコードのオールスターとして80年代に来日もしている。

面白いのが元領主国のフランスでの取り上げられ方だ。ハイチのコンパのグルーヴを取り入れた若者向けの音楽がフランスでは人気があるらしい。これをズークと言ったりする。

今日でもズークのEDMがはやっているのだとか。フランスは意外と黒人が多くてこういったグルーヴ音楽が好まれるのかもしれない。

日本ではあまり知られていないがリズムでちょっとは影響を受けているかなと思う。まあ米国経由だと思うが。正直誰かに教えてほしいところだ。ちなみにコンパの発音は語尾にアクセントがつく。合コンのコンパとは違います。

おしマイケル。

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