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牛乳の神話(2)カゼインアレルギー

お腹がゴロゴロする原因の一つ前回書きました「乳糖」でもう一つが今回取り上げます「カゼイン」です。

カゼインは乳製品に含まれるタンパク質の一種であり、主に牛乳に豊富に含まれています。ただし、一部の人にとってはカゼインの摂取に関連するデメリットがあります。以下に、カゼインのデメリットについていくつかのポイントを挙げます。

  1. アレルギーおよび不耐症の可能性: カゼインアレルギーは稀ですが、一部の人がカゼインにアレルギー反応を示すことがあります。また、乳糖不耐症の人々は、乳製品に含まれるカゼインを分解できないため、カゼインの摂取が不快感や消化不良を引き起こす可能性があります。

  2. 炎症やアレルギー反応の誘発: カゼインはある人々にとってアレルギー反応を引き起こすことがあり、また炎症を誘発する可能性もあります。これは特に、免疫系がカゼインに反応して過剰な免疫反応を引き起こす場合に起こり得ます。

  3. 消化速度の遅さ: カゼインは乳清タンパク質(ホエイプロテイン)と比較して消化速度が遅いとされています。これは同時に、持続的なアミノ酸供給を提供できる一方で、消化が遅いために特にトレーニング後の速やかなアミノ酸摂取が必要な場面では不利になることがあります。

  4. 脂肪との結びつき: カゼインは牛乳中で脂肪と結びついて存在することがあり、これが一部の人にとっては消化を妨げたり、脂肪の摂取量が気になる場合に問題となる可能性があります。

熱処理の違いによる消化吸収の違い

牛乳の熱処理は、微生物の殺菌や酵素の不活性化、保存期間の延長などを目的として行われます。異なる加熱プロセスによって成分の変化が生じます。

  1. 低温殺菌 (HTST法 - High-Temperature Short-Time):

    • 温度: 約72〜75℃ (161〜167°F)

    • 時間: 約15〜20秒

    • 特徴: 短時間で高温をかけ、微生物を殺菌する方法です。このプロセスにより、牛乳の風味や栄養成分の損失が比較的少なく、生乳に近い風味を保ちつつ微生物の数を減少させます。

  2. 超高温殺菌 (UHT法 - Ultra-High Temperature):

    • 温度: 約135〜150℃ (275〜302°F)

    • 時間: 約2〜5秒

    • 特徴: 非常に高温で短時間の処理を行い、微生物を極力殺菌する方法です。このプロセスにより、牛乳は室温で保存できるようになり、長期間の保存が可能になります。一方で、風味や栄養成分の損失が他の熱処理法に比べてやや大きいとされます。

  3. 低温長時間殺菌 (LTLT法 - Low-Temperature Long-Time):

    • 温度: 約63℃ (145°F)

    • 時間: 30分以上

    • 特徴: 比較的低温で長時間の処理を行い、微生物の殺菌と酵素の不活性化を達成する方法です。このプロセスにより風味や栄養成分の損失は少ないですが、他の方法と比べて保存期間が短いです。


超高温殺菌法(UHT法)と低温殺菌法(HTST法)の違いが、乳糖とカゼインの消化吸収に与える影響は比較的小さく、どちらが効率的かという点は一概に言えません。
両者の加熱処理はいくつかの成分に微妙な変化をもたらしますが、これらは一般的には消化吸収に大きな影響を与えるものではありません。

  1. 乳糖(ラクトース)の消化吸収:

    • UHT法: 高温での加熱により、乳糖分解酵素であるラクターゼが一部不活性化する可能性があります。これにより、乳糖分解がやや減少する傾向があります。

    • HTST法: UHT法よりも温度が低く、不活性化の程度は相対的に小さいです。したがって、HTST法の方が乳糖分解に対する影響は少ないとされます。

  2. カゼインの消化吸収:

    • UHT法: 高温での加熱により、カゼインの構造が一部変性し、凝固が促進される可能性があります。これが胃での消化を遅らせる影響を与えることがあります。

    • HTST法: UHT法よりも低温での加熱なので、カゼインの変性は相対的に小さいです。しかし、一部の変性は生じる可能性があります。

総じて言えることは、乳糖やカゼインの消化吸収においては、UHT法とHTST法の差異は限定的であり、どちらが効率的かという点では大きな違いは期待されません。

しかしながら、HTST法であればお腹ゴロゴロが起こらないという方も少なくありません。牛乳と楽しみたいという方はHTST法の低温殺菌を選択してみてください。
値段はUFTより高いですが、高級UFTを買うぐらいなら、低温殺菌を購入した方が絶対いいです。

【低温殺菌牛乳RANKING】


1位タカナシ低温殺菌牛乳
岩手県

● 種類別名称:牛乳
商品名:タカナシ低温殺菌牛乳 無脂乳固形分:8.4%以上 乳脂肪分:3.6%以上
原材料名:生乳100%(国産) 殺菌:66℃・30分間

  • 内容量:1000ml×4本

  • 保存方法:要冷蔵(10℃以下で保存) 開封後の取扱:開封後は消費期限にかかわらず、10℃以下で保存し、お早めにお召し上がりください。 製造所在地:岩手県岩手郡葛巻町江刈14-218-1 製造者:高梨乳業株式会社岩手工場

  • アレルゲン(特定原材料等) 乳成分

  • 栄養成分表示(コップ1杯(200ml)当たり) エネルギー:137kcal たんぱく質:6.8g 脂質:7.8g 炭水化物:10.0g 食塩相当量:0.2g カルシウム:227mg タカナシ乳業(株)調べ この表示値は、目安です。

  • 配送について 配送温度帯:クール冷蔵便 商品出荷時の日数:消費期限残り5日程度となります。

2位.山梨清里・清泉寮 有機ジャージー牛乳
山梨県

  • 清里の高冷地実験農場でのびのびと放牧されているジャージー種の牛乳です

  • 牛乳本来の味を損なわないよう、65度30分の低温殺菌処理を行なっています。

  • 有機JAS認証を取得した、全国でもトップレベルの品質を誇るジャージー牛乳です。

  • 賞味期限は、到着時点で残り2-3日です。

3位.大山牛乳
鳥取県



原材料名:生乳100%

  • 賞味期限:当店出荷時6日~4日

  • 鳥取の聖なる山である大山(だいせん)で育てられた乳牛





4位.薫りたつ牛乳 低温殺菌牛乳

青森県

  • 【非遺伝子組み換え牧草で育った生乳を、65度以下の低温殺菌処理】青森県新郷村薫りたつ生乳。

  • マギノタイグリーンファームが使用する生乳は専約畜産家1件という強いこだわり。青森の広大な大地で栄養満点の牧草と非遺伝子組み換え飼料で飼育された、ストレスないリラックスした最高の環境で生活している牛から搾った生乳を65度の超低温殺菌。熱による成分の変性が少なくさらっとしてほんのりした甘みのおなかにやさしい牛乳。 グラスフェッド(牧草)ミルクならではの爽やかな香りとすっきりとした口当たりでごくごくと飲めてしまいます。

  • 【原料へのこだわり】牛乳は育てる人によって全く味が違います。薫りたつ牛乳は霊峰戸来岳ふもとにある1軒の酪農家(戸田さん)の生乳のみ使用。 戸田さんの農場は霊峰戸来岳のふもとに位置。広大な大地でのびのびと放牧されて育つ牛は、病気もせず健康そのものです。 飼育頭数も絞りストレスがかからない素晴らしい環境で育った牛のミルクはおいしさも格別。牛の幸せを第一に考えるからこそ、本物の牛乳の味が楽しめます。



5位.ASOMILK 低温殺菌牛乳

熊本県

  • 【賞味期限】製造より7日

  • 【発送方法】クール便(クロネコヤマト 宅急便)※到着しましたらすぐにお召し上がりにならない場合は必ず冷蔵庫へお入れください。開封後は賞味期限に限らず出来るだけ早くお召し上がりください。

  • 【保存方法】10℃以下で保存

  • 【原材料】生乳(阿蘇市 阿部牧場100%)

  • 【製造】阿部牧場(熊本県阿蘇市)


6位.山地酪農牛乳

島根県

奥出雲 山の放牧場育ちのブラウンスイス種の牛乳です。   独自牧場として「日登牧場」を開設し、「ブラウンスイス種」を輸入、 山地酪農を始めました。 ブラウンスイス種は、腰高なので乳房を引きずらず、 骨格も運動向きで山地酪農に適しています。 乳量はホルスタインほどは出ません。 乳質はあっさりとしています。
低温殺菌(72℃15秒) ノンホモ(脂肪を均質化しない)。 1~2昼夜静置させると上部にクリームの層が出来ますので、 よく振ってからお飲みください。

○名称:牛乳 ○商品名:山地酪農牛乳 ○無脂乳固形分:8.6%以上 ○乳脂肪分:3.7%以上 ○原材料名:生乳100% ○低温殺菌:72℃15秒間 ○内容量:1000ml
○賞味期限:フタに記載 ○保存方法:要冷蔵10℃以下
【アニマルウェルフェア】とは 動物福祉 動物に負担をかけないという意味です。 1、飢えと渇きからの自由 2、肉体的苦痛と不快からの自由 3、傷み、苦痛、病気からの自由 4、通常行動からの自由 5、恐怖や悲しみからの自由



7位.木次パスチャライズ牛乳

島根県


清澄な水と緑に恵まれた奥出雲地域。当社の牛乳は、この地で育つ健康な牛の生乳を原料としています。

パスチャライズ牛乳は、生乳の天然性を最大限に活かした当社の代表製品です。


以上おすすめ牛乳でした。
比較的賞味期限が短いので、お近くの県の牛乳がいいかもしれません。ご検討くださいませ。

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