ヒーローショーができるまで~音源作り編~
こんにちは!ブローノヴァ制作部です!
今回も「ヒーローショーができるまで」シリーズ、
音源作り編をお送りします!
音源とは
音のデータのことですが、ここでは「完パケ音源」として説明していきます。
ショーで使うBGMやキャラクターのセリフなどが入った音のデータを完パケ音源といいます。
キャラクターのセリフをその場で別の人がマイクで当てるショーもありますが、ほとんどのヒーローショーが予め録音されたセリフに合わせてお芝居をします。
音源の要素
音源作りに必要な音の要素は
・キャラクターのセリフ
・BGM(音楽)
・SE(効果音)
この3つになります。
この3つを組み合わせて台本に沿って物語を作っていきます。
セリフを繋げるだけでも、物語は成り立ちますが、
BGMがあることでシーンの雰囲気がより伝わりやすいです。あえてBGMを入れずに、無音にすることで緊張感を出す、という演出もありますが、
基本的にBGMは常に入れておく、というのが無難かと思います。
そしてSEがあることで動作や感情などが分かりやすくなります。SEだけでも何が起きたか伝えることができるくらいです。
声録り
キャラクターたちがしゃべっているセリフは、先に説明した通り、だいたい予め録音されたものです。
そうです、声を録音するんです。
「自分の声、変じゃないですか!?」
という心配をされる方が結構いらっしゃいますが、
大丈夫です、録音して聞いた声を、他の人は常に聞いてますから。
単に自分の声を聞きなれてないだけです。
さて、録音するためには準備するものがあります。
・録音機材
・静かな環境
まずは録音機材ですが、
プロが使用しているような機材、
マイク、レコーダー、オーディオインターフェイスなどなど色々ありますが、機材を一式そろえるのはなかなか難しいし費用もかかります。
お手軽に済ませるなら、ICレコーダーがあれば1台で録音は十分できます。
しかし、今はよい時代になったので、正直スマホアプリでも充分です。
オススメは「PCM録音」というアプリです。(無料版で充分)
アプリを立ち上げたら、あとは録音ボタンを押すだけです。
そして、その録音したデータをメールやSNSに転送できるのが使い勝手のよいところです。編集するためのパソコンに簡単にデータを送れます。
あとは静かな環境ですが、
こちらも、音楽スタジオのような防音室をわざわざ利用しなくても、談笑できるような場所でなるべくまわりで物音をたてないようにする程度で大丈夫かと思います。
静かでも、お風呂場のような音が反響しまくるところは自然とエコーがかかってしまい、イメージと違う声が録れてしまうので、あまりおすすめしません。
機材について
もしある程度機材をそろえたいのであれば、
・マイク
・マイクスタンド
・ポップガード
・オーディオインターフェイス
・ヘッドホン
この辺をそろえておけば、録音はほぼ対応できると思います。
マイク:特に説明不要と思いますが、声をひろう機材です。
ダイナミックマイクとコンデンサマイクという名前くらいは聞いたことあるかもしれませんね。
ざっくり違いを説明すると
ダイナミックマイク:電源不要、感度弱め、振動や湿度に比較的強い、ライブなどのマイクを持って動く場合はこっち。
コンデンサマイク:電源必要、感度強め、振動や湿度に弱い、主に固定して使う、録音向きはこっち。
マイクスタンド:マイクを固定するためのもの。置き型、吊るし型、色々ある。
ポップガード:マイクと口の間につける、網のようなもの。
声を出すときにでる息がマイクにかからないようにするためのモノ。
オーディオインターフェイス:機械に音を取り込むと「ジー」「ザー」といったノイズが混ざります。元の音に比べて機械を通すことで音質は劣化してしまいます。そのノイズを取り除くのためのモノです。
静かなところでヘッドホンで聞く、くらいのことをしないと、ハッキリ言って素人には違いが聞き取れません!
「会話ができる程度の音質」で十分ならオーディオインターフェイスは不要だと思います。
ヘッドホン:これも説明不要かと思いますが、音を聞くモノです。
細かいノイズなど、とにかく音質が気になる場合はヘッドホンで確認しながら録音を進めていきます。
しかし、これも素人には音質の違いがよく分かりません!
ヘッドホンなしで普通に聞いて、気になるくらいノイズがあれば録り直す、くらいで良いと思います。
ヒーローショーを見に来たお客さんはヘッドホンで聞くわけではありません!よほどひどいノイズ出なければお客さんには分かりません。
むりにそろえる必要はないかと思います。
編集ソフト
セリフ、BGM、SEと
音の素材を準備しただけでは完パケ音源はできません。
これらの素材を編集して音源を作っていきます。
編集には、編集ソフトを使います。
音声編集ソフトを使っても良いのですが、
動画編集ソフトを使っても音源は作れます。
ヒーローショーをやりたい!という人は、おそらく動画も撮ると思います。
どうせなら動画編集ソフトを持っていた方がやりたいことの幅が広がるので、
僕は動画編集ソフトをオススメします。
音源制作は、たいして複雑なことはしません。
なので、正直どの編集ソフトを使っても問題ないかと思います。
まあそんな中でもよく使われているのは、アドビの「Premiere」かアップルの「Final Cut」です。(著者はPremiere elementsを使用)
これらのソフトは一般向けとプロ向けがあり、中身が少し異なります。
当然プロ向けの方が機能が充実していてできることもかなり多いです。しかしハッキリ言って一般向けの方でさえ機能の全てを使いこなせていないことが多いです。
あと、どうせなら画像編集ソフトとのセットがお得です。
かの有名な「Photshop」は「Premiere」と同じアドビ製品。
Macユーザーなら「Final Cut」の方がしっくりくるかと思います。
媒体
さて、無事に編集まで終わっても、まだ安心できません。
完パケをどの媒体で使うのか?
CDなのかMDなのか、ipodなのかパソコンなのか、またはカセットテープなのか??
これは打ち合わせ編でもふれましたが、
媒体を間違えると、ショーの音が流れません。急遽内容変更なんてこともあり得るのです。
打ち合わせでしっかりと確認しておきましょう。
とりあえず、CDに焼いておけばだいたいの現場で使えると思います。
たまにCDRとデッキの相性が悪くて音が出ない時があります(ホント困るんですが)。CDは予備も含めて最低2枚は用意しておきましょう。
音響トラブルはホントに洒落になりません。
ここまで読んでいただきありがとうござます!
その他の記事
実践編シリーズ
・「ヒーローショー台本の書き方~実践編~」
実際の台本を公開して解説【初心者でもマネするだけで書ける!】
https://note.com/blownova_elsol/n/n99c70f5a8114
ヒーローショーができるまでシリーズ
・概要
https://note.com/blownova_elsol/n/n99c70f5a8114
・企画編
https://note.com/blownova_elsol/n/n3421e8b1c488
・打ち合わせ編
https://note.com/blownova_elsol/n/n6836d37bf645
・台本作り編
https://note.com/blownova_elsol/n/n08be2010620a
・衣装・小道具編
https://note.com/blownova_elsol/n/n81ffb45047f1
・スケジュール管理・人材確保編
https://note.com/blownova_elsol/n/n9383e3057db1
・事前リハーサル編
https://note.com/blownova_elsol/n/n2020f9b72569
・ショー当日編
https://note.com/blownova_elsol/n/n199445dc9982
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