小さなご馳走 その14

お料理と名乗るのも憚られるけれど、
食べると幸せを感じるおかずたち。

ヤーコンのキンピラ

実は一昨年くらいまで、ヤーコンというものの存在すら知らなかった私...

自然農法をされている方と知り合えたことで、あまりスーパーマーケットなどでは出回らない稀有な野菜たちに対して会うことが増えた。(ヤーコンは稀有なのかどうかわからないが。単に私が今まで出会う機会が無かっただけか！？)

野菜の旬も感じられるし、野菜自体の甘み、えぐみ、香りがしっかりある。

人間の都合で足したり引いたりしていない味と香り、というのか。

これはツルムラサキの花芽。
茹でていただいたのだが、ほんのり苦くて、花芽はプチプチして美味しい。
色も淡くて可愛らしい。

さて、話を戻そう。

ヤーコンは、見た目はサツマイモ？
そのまま皮を剥いて生でもしゃりしゃり食べられる。

ほんのり甘みがあって優しい味。

でも沢山食べたいなと思ったらやっぱりキンピラがオススメ。

甘みは一切足さなくて大丈夫。
炒めた後に醤油とお酒のみ。
胡麻をちらして出来上がり。

大人になって、色々な野菜、色々な味に出会えて、とても楽しい。

子どもの頃は慣れ親しんだ、わかりやすい味が好きなことが多いのだけど、
段々歳を重ねると味覚が変わってきて、出会えるもの、迎え入れるものも変わってくる。

食卓を彩るメンバーが増え、面白く楽しく、有り難い。

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