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【使える!伝わる!英語でひと言!Vol. 11】

英語で伝えるのが難しいとか、苦手だからと敬遠している方がいたら、まずはそんな「思い込み」を解き放って頂きたい。意外と知っている単語だけでシンプルに伝えることができるものです。知らないのは「使い方」。仕事のなかで、プライベートで、さっと使えて伝わるひと言を紹介します。

★今日のひと言★
Can you hear me?   聞こえますか?

さて、これはどんな場面でしょう? 
テレビ会議、会場でのマイクテスト、あるいは気を失った方に声をかける等が想定されますね。皆さんが行う会議の開催前なら、おそらく以下のような会話が続くでしょうか。

A: We can't hear you very well.
    よく聞こえません。

 Would you speak a little louder?
 もう少し大きな声で話して頂けますか?

B: Sure. How about this?
 いいですよ。これでどうですか?

A: Good. We can hear you very clearly.
 いいですね。とてもはっきり聞ごえます。

B: Okay. Shall we start?
 オッケー。じゃあ始めましょうか?

 Let' s begin with the Agenda1.
 議題1から始めましょう。
 (※ startの方が beginより口語的)

前回のVol.10ではいろいろな「見る👀」についてご紹介しましたが、今回は「聞く👂」についてです。「聞く」と言えばhear もあるし listen もありますが、いったい何が違うのでしょう???

👂hear「聞こえる、聞き知る、聞いている》
hearには音声が聞こえること(可能)を確認する場合、ニュースやうわさ、連絡や知識といったものを聞き知る、既に聞いているという場合などがあります。

(1)おじいちゃん、身体は丈夫ですが…
 My grandfather is hard of hearing.
 祖父は耳が遠いです。


My grandfather can't hear well.
でも意味はわかるでしょう。「耳が遠い」なんて日本語特有の言い回し。耳は誰でも顔の横についてるはずですが、聞こえないだけですね。 

※grandfatherも会話では grandpa(祖母な
ら grandma)ということが多いです。

(2)海外赴任した元部下、心配してたけど現地の上司からよい知らせ
 That's good (to hear).
 それは(聞いて)良かった。


 I'm glad to hear about that.
 それを聞いて嬉しいよ。
と言うこともできます。

Vol.5のお悔やみの言葉、
 I’m very sorry to hear about your mother.
 お母様のことをお聞きして非常に残念です。
と文法的に同じです。

(3)外国の方から日本について不思議な話を聞きました。

 l' ve never heard of it.
 それは聞いたことないな。


フェイクニュースも飛び交う今日、それってホント?と聞かれるかも。無理に答えるより、「知らないものは知らない」でいいのです。関わりたくない話題にも使えますね。
I"veは I haveの省略形です。またnotよりも neverでさらに強い否定文となり、「全然~ない!」になります。(でも最近は「全然OK!」とか言いますね。

(4)良い知らせを期待しています
 I'm looking forward to hearing (a good news) from you.
 あなたからの(良い)知らせを待っています。


look forward to~ing
「~するのを楽しみにしている」
という決まり文句で、

 We' re looking forward to seeing you soon.
 もう直ぐお会いできることを楽しみにしております。

も、「お待ち申し上げております」の感覚
で来日されるお客様にメールで使えます。 waiting for youは楽しみにしているという期待感までは感じられず、場合によっては「待ってるんだけど・・」とも受取れます。

👂listen「意識的に聞く、聴く」》
「意識的に耳を傾けてじっくりと聴く」場合は listenを使います。toを付けて、 listen to~「~を聴く」というように使うことが多いです。
toは方向性を示す前置詞。そちらに耳を傾けていることからtoが目的語の前にきます。

(5)朝食を食べながら
I listen to the radio every morning.
 毎朝ラジオを聴きます。

music「音楽」、 the Beatles「ビートルズ」、 the news「(報道)ニュース」、 a lecture「講義」、me「私(の
話)」、 others「他の人(の話)」、 his advice「彼の忠告」等、しっかり聴きたいものや聞くべきものが入ります。

(6)これから注意事項を説明します
Please listen( carefully)」
 (よく)聞いて下さい。

大勢の人に静かに聞いてもらいたいときに使えます。教室で先生が Listen! と生徒
に呼びかけたりもします。日本の「静かに!」とはちょっと違いますね。 Be quiet!は少し威圧的な印象です。

(7)変な音がするらしいが、聞こうとしても聞こえない
I listened hard but didn' t hear anything.
 一生懸命耳を澄ましたけど何も聞こえなかった。


《ヒアリング」ってそもそも何?》
外国語のテストなどで「ヒアリング」とか「リスニング」とか、どちらも言いますね。どれくらい聞こえるというよりも、どれくらい聞いて理解したかが重要なので、「リスニング」の方が一般的には多く使われているようです。
Listening Comprehension「聞き取り理解」として、テストの項目があったりします。

それから、「人の意見をヒアリングする」って言いますよね?これは「言い分を述べて聞いてもらう機会」、公の場では「公聴会」を意味します。

リスニングすると言えば聞き手の積極的な姿勢が感じられますが、ヒヤリングすると言うと「とりあえず聞く」ってことになってしまうのでしょうか。

上司が部下の意見をヒアリングする、というのを職場で聞いたりしますが、上司の皆さんはきちんと聞いてますか?部下の皆さんは聞いてもらっていますか?

by あきりんご🍎


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