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うつ病とは?患者から見たうつ病/うつ病の初心者向け総合ガイド

 この記事ではうつ病を患者目線で解説します。
 うつライフはうつ病と診断されて20年くらいになります。その経験してきたことを記載します。

 少しでも心当たりがある場合、とにかく受診して医師に相談してください。経験上、自己判断が一番悪化させると思います。


うつ病とは?

 みなさんは「つらい」と言うと、どの程度のつらさを思い浮かべるでしょうか?

 オイラの経験したうつ病は、一般的な人々が理解している「つらさ」とは比較ならない「酷く重く言葉にならないつらさ」が続く状態でした。
 つらいと表現したのは、日本語にそれしか近い表現がないからで、他にふさわしい言葉があるなら、「つらい」とは表現しなかったと思います。

 あえて言葉にするならということで、上記のような表現をしました。

 つまり、これまで経験したことがないほどの酷い「つらさ」が続くのが、うつ病だと思います。

うつ病の症状について

 うつ病の症状ですが、酷い倦怠感、酷い絶望感、などがあり、食欲不振や睡眠障害などの症状が体に現れます。また、死にたい、消えてしまいたいという気持ち(希死念慮)や、集中力の低下により読書ができないなど、著しい症状が2週間以上続きます。

 オイラが適応障害になった時も、症状はほぼ変わりませんでした。恐らく適応障害もうつ病も症状は変わらず、違いはうつ症状になった「原因が明確か否か」なだけだと思っています。

症状については上記を踏まえた詳細内容を、別記事にまとめる予定です
記事の投稿がすぐにわかりますので、よろしければフォローしてくださいね。

☆☆☆関連コンテンツは今後公開予定です。☆☆☆
(公開後にリンクをこちらに貼り付けます)

理解されない精神疾患

 オイラは経験者しかうつ病のつらさは理解できないと思っています。たとえ精神科や心療内科の医師でも、病気を経験したことが無ければ、理解するのは難しいでしょう。

 したがって、精神医療の知識が無い一般の方々が、うつ病のつらさを理解できるとは思えません。それでも歩み寄ろうと「理解がある人」と、「理解が無い人」の差はかなり開いていると思ます。この理解が無い人の偏見が、うつ病患者を苦しめ、ひいては患者自身をも苦しめることになります。

 これらのことは、最近ではスティグマと言われています。スティグマの意味は「否定的な意味づけをされ、不当な扱いことをうけること」です。意外と根強く、精神疾患の患者をしばしば苦しめています。

 スティグマについては、近日中に別記事にまとめるつもりです。ご家族の方は是非ご一読ください。

☆☆☆関連コンテンツは今後公開予定です。☆☆☆
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うつ病の回復過程

 うつ病の回復過程には大きく分けて3つに分けられるようです。それぞれで病気の症状や重さは違ってきますが、医師の指示に従って治していきましょう。

 医師からはこの辺りの説明は、特に無いかもしれませんが、ネットを調べればたくさん出てきます。ネットを見ても問題ない状態まで回復したら、検索してみましょう。

なぜ、うつ病の回復過程を知る必要があるのか?

 皆さんは「うつ病にいいこと5選!」などのような見出しのYouTubeやブログ、noteを見たことはありませんか?そのような情報発信は、うつ病の回復過程について言及しているものは皆無と言っていいでしょう。

 しかし、うつ病の回復過程を理解していないと、まだ時期尚早なのに、無理してでも「うつ病にいいと言われること」をやり、逆に悪化することになることもあります。実際、オイラは何度かやってしまい、数日寝込むことになりました。

 このような状態にならないためにも、自分の回復度をベースに判断していくことが重要になりますので、お伝えしようと思います。

 オイラが体感し、ネットで検索した結果、回復イメージに一番近いものを模倣して作成したのが下図です。

※うつ病の回復イメージ(うつライフ作)

急性期(赤いライン)

 うつ病で一番つらい時期だと思います。早急にストレスから離れ、とにかく休養に専念すべき時期です。希死念慮などが浮かび、酷い倦怠感、無力感、無関心、無感動、何もしてないのに涙が出るなど、なかなかきつい状態です。
 また生活リズムが乱れ、食欲不振、お風呂に入れない、歯磨きをしたくないなど、とにかく休んでいたいし、生活習慣でやっていたこと全てが面倒で辛く苦しく感じます。

重要なのはとにかく休むことです。そして主治医から処方された薬は必ず飲みましょう。薬を飲むことさえ面倒かもしれませんが、勝手に断薬しないようにしましょう。

回復期(黄色ライン)

 この時期になると、さほど希死念慮などが出てこない日もありました。良い日もあれば悪い日もあり油断は禁物ですが、うつ病は良い時と悪い時を繰り返して良くなっていくようです。

 悪い日だけをクローズアップし、「自分はダメだ」などと思うと逆効果になるので、いい時も、悪い時も繰り返すものと思って過ごしましょう。

 特に初めてうつ病などの気分障害になった場合、イライラが募ったり、誰かに当たってしまったり、判ってもらいたい気持ちが強すぎて主張が強過ぎてしまったり、気持ちのコントロールが難しくなることもあります。

 調子が良くなってくると、少し体を動かしてみようか、などと思うこともあります。しかし、ここまでくるまでに、相当な期間を休んでいるはずで、体力などは落ちています。いきなり前と同じことはできなくなっています。

 できないことにショックを受け、またうつ状態になるなど、よく聞く話ですので、決して無理はしないようにしましょう。

 うつ病に良いことを始めようと思うのもこの時期ですが、まだまだうつ病の影響はあって、できないことの方が多いです。時期尚早になることもあるので無理はせず、徐々に慣らしていきましょう。 

再発予防期(青いライン)

 活動的になってきて、以前と同じことができるようになってきます。
 とはいえ、まだ体力的な回復など出来ていないことが多いので、少しずつ試していき、決して無理はしないようにしましょう。

 これまでは集中力が続かずに読書などはできなかったかもしれませんが、できるようになってくると思います。また、復職を視野に入れている場合は、リワークプログラムなど、復職に向けて準備したり、気になってきたりするかもしれません。

 ただし、再発予防期は調子が良くなるがゆえに、勝手に断薬し、ぶり返しやすい時期でもあります。

 調子がいいのは薬のおかげということもあるでしょう。また、うつ病は良い日もあれば悪い日もあって、なるべく悪い日を作らないようにして付き合っていく方がうまくいく気がします。
 
 過信をせず、勝手な判断で勝手に断薬しないようにしましょう。

まとめ うつ病とは

 うつ病とは経験したことがないつらさを経験する病気です。とてもつらく、生きていることそのものがつらくなる病気です。
 そのつらさは経験しないと理解できないと思います。体が動かず、無理に動かせば負担がかかって数日寝込むこともあります。
 たかが風呂に入る、歯を磨くことでさえ、重労働でできなくなり、そんな風になってしまうからこそ病気なんです。
 うつ病に良いことでも、時期によっては逆効果になることもあります。正しく理解して、決して無理しないようにしてください。

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