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📖その日のまえに

「その日のまえに」重松清さん を読んで

いつか来る「その日」
自分にもいつがくる「その日」ー。
愛する人の「その日」友だちの「その日」、クラスメイトの「その日」。
どうして、望んでもない時に、望んでもない人に、近づいてきちゃうのだうか。
思春明のトシくんが(あと5歳若かったら、あと5歳年をとっていたら素直になれるのに)と思うのに、口からは「ばばあ」とかいう言葉がでてしまう。けど精一杯その時に感じて、考えて「病院行けよ」と言ったり、お見舞いに毎日通ったりする。
2人の息子と夫を残しその日を迎えた和美は、余命1年と宣告されていたから、夫と色々準備をした。家族で色が別々に決まっていて、和美の使う赤の色の歯ブラシを捨てたり遺影を決めたり...。でも、洗面所のストックにはまだ赤の、和美用の歯ブラシがあるのが切なかった。
息子たちには言ってないけど気づいていな中三のケンヤと小六のダイスケ。
涙涙の小説だった。

改めて、周りの人に感謝を伝えて、思いも素直に伝えて生きたいと思った。後悔のないように。

(おまけ)
私は、映画や本を読んで悲しかったり感動したりしたらすぐ涙が出る。でも、1人だったり同じく涙脆い友人や受容的な友人と一緒だったりする場合、涙を流すことが好きだ。この本は、「泣ける本」で検索をして見つけて、早速図書館で借りた本。
泣きにいっている自分だが泣くことで感じて考えるので良い時間だと思う。

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