会計センスを身につける 3: 必要経費

会計センスを身につけるシリーズも今回が最後です。

“必要経費” を一言でいうと、売上を計上するのに必要な経費のみを経費するということです。

当たり前すぎますが、結構みなさん誤解されているようです。

よくある誤解: いつも自宅用に使っている自動車をたまに仕事で使っても必要経費にしていい

よくある誤解: 仕事のために必要はもののお金はどんなものでも経費にしていい

必要経費にしていいかどうかは2つの要件がある。

事業遂行上必要と認められるものであること。その支出に、経済的合理性が認められるものであること。

1つ目の、“事業遂行上必要”とはどういうことでしょう?

事業遂行上なので仕事をやる上で必要な支出を示しています。では、殆ど仕事では電車を利用しています。この電車代はもちろん必要経費です。業務遂行上必要なので。では、自家用車をたまに仕事で使っています。その場合、この自家用車の購入代金やガソリン代はすべて経費にできるでしょうか?

これはならない可能性が高い。なぜなら、この車がないと業務遂行できないかというとそうではないからです。ポイントは業務遂行できるのかできないのかビジネス全体を見て判断すると良さそうです。

では、続いて2つの目の“経済的合理性が認められるもの”とはどういうことでしょう?

例えば、お魚屋さんは仕入れに車を使います。そのため、その経費はもちろん業務遂行上必要なので必要経費になります。しかし、その車がフェラーリだったらどうでしょうか?

魚を仕入れに行くためにフェラーリが必要か?つまり、ここで経済的合理性という観点が必要になってきます。この場合はフェラーリのような高級車である必要があるかというとそうでない。むしろ、魚を出し入れするのに不便だったりして合理性にもかけるかもしれませんね。

一方、例えば高級なホテルでお客様を送迎する際に自動車が必要です。これは業務遂行上必要なので1つ目はオッケーです。では経済合理性の観点ではどうでしょうか。この場合は、フェラーリもありとなる可能性があります。なぜなら、高級なホテルという仕事で送迎するのに、高級車を使うことは合理的であると考えられます。高級なホテルというのはそれなりのお客様がきますね。

最終的に、経済合理性の判断は税理士さんにが判断してもらう必要がありそうですね。

まとめると、経費に計上できるのは費用は、事業遂行上必要で、経費的合理性が認められる場合、に適用できることを覚えておきましょう。










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