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キック(バスドラム)のEQカット
はじめに
使用EQはFabFilter Pro-Q 3とドラム音源はXLN AUDIO Addictive Drums 2でパックはUnited Heavyのキックです。
EQはブーストも大切ですけども不要なこともあったりします、それとは逆にカットは重要度が高く、必ず行うべきであるプロセスです。
ローカットとハイカットは曲に合わせたり個人の好みですけども今回記事にするのは不要な帯域(汚い音)と箱鳴り(録音環境による室内の反響)のポイントです。
実際のミキシングではゲインステージングを行ってからEQ調整をしてプラグインのかかり具合をより高めますが今回はワントラック(キックのみ)なので省いています。
EQカットするポイント
まずはカットする前のキックを聴いていただき、スペクトルを見ていただきましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1716531096554-33vydJsib9.png?width=800)
これだけを見ると中域の山は既にマイナス方向になってるのでボーカルの美味しい部分と被ってないからローカットやハイカットをすれば十分なのではないかと思えます。
しかし、それだけではEQカットとは?になってしまうので次に汚れている部分をカットした音を聴いていただきましょう。
いかがでしょうか。
これだけでだいぶスッキリしたのがわかると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1716532962619-h3TihQoZR0.png?width=800)
カットするポイントはスネアの要所(200hz前後)と若干被るところをQを広めにGAINは思い切って-12dbカットしちゃっていいです。
次に箱鳴り部分をカットしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1716533389529-yl0KDYIEam.png?width=800)
1khzより手前をQを狭めにしてこれもGAINは-12dbカットしちゃっていいです。
ブーストはせずにローカットとハイカットに加えてこれら2つのポイントをカットするだけでキックの音抜けが良くなる方向に繋がります。
聴き比べしやすいようにリストにしておきました。
キックの種類によってカットする帯域は前後します。
Pro-Q3は加えたバンドをソロで聴くことができますので視覚的または耳で汚れてる部分、箱鳴り部分を容易に見つけることができますので是非お試しください。
さいごに
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