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ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 7巻 【ネタバレあり読書感想文】 野良ワニと子供と

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです。

25話の扉絵かわいい!
ハロウィンですか?
こういう遊び心大好きですー



獣王と神が溶かす魔王


凍れる時間の秘宝により凍ってしまったアバンとハドラー。
マトリフによって別々に厳重に保管されていたのですが、ハドラーが奪われてしまいます。
侵入してハドラーを連れ出したのは、、、

なんとクロコダイン!

やばい、獣王!
格好よすぎる!!
惚れそうですよ!!!

そして知性を求めたガンガディアの価値観を変えてしまうザボエラ。
ブレないなー
横で頷くバルトスさんもいい顔してます。
魔王軍側も、それぞれのキャラが立ってきて、関係もできてきましたね。
あまり情を移させないでほしいなあ、、辛くなるから。。。

魔界の神の助力もあり、そんなこんなで、ハドラーは凍れる時間の秘法から復活してしまいました。
同時期にアバンも復活します。

必殺技の完成


今まで成功率半分だった空裂斬を、百発百中で切れるようになったアバン。
仲間の、仲間の子供のために、みんなの未来のために、覚悟を決めて秘宝を行ったことで、彼の心が決まったとのこと。
さらには、闘気もはなち、準備万端となりました。

彼が自らも凍らせたことにより、平和の時間が訪れ、マァムを無事に産み育てることができた、ロカとレイラ。彼らは彼らで、精神的な成長を遂げたようです。親になるって大きなことですもんね。
でも、マァムを預けて最終決戦に参加する決意を固めます。
まあ魔王がいる限り安心して子育てもできませんし、我が子の未来のために彼らも覚悟を決めたのでしょう。母は強し。父も強し。

そして、あの必殺の呪文を完成させた、マトリフ。
本家本元が登場ですよ。
やべえ、こっちも格好いい。。マトリフなのに。。

クロコダインとヒュンケルと


しかし、
私的この巻のベストは、

小さなヒュンケルとクロコダインの出会い!

ガルーダに水をあげるヒュンケル。
それを見て礼をいうクロコダイン。
「おお すまんな坊主」

ほんのワンシーンですが、どう見ても人間の小さな子供のヒュンケルに対し、大きな身を屈めて礼をいうクロコダインの姿にほっこりしました。
彼の人格者ぶりがうかがえますね。人じゃないけど。
きっとザボエラだったら、「わしの大事なガルーダに近づくな、人間のガキめ」とか言って蹴っ飛ばしていることでしょう。。。

そして、小さなヒュンケル。
これまでにもちょくちょく登場していました。

ブラスに笑顔で手を振ったり、お父さんの手を握って勇者が攻めてくるのを心配したりと、子供らしい姿を見せてくれていました。
今と変わらず無口ですが、まあバルトスさんもあまりおしゃべりな方じゃなさそうですからね。
木や鳥に水をくれたりと、雑用をしつつ、城の中で比較的自由に過ごしているようでした。
自分より大きなガルーダやクロコダインを恐れる様子もないところを見ると、人間だからといって差別もいじめもなく育ったのでしょう。
ハドラーには、もうちょっと感謝した方がいいよ、、ヒュンケル。
逆パターンの、バランにダイ、ラーハルトの酷いこと酷いこと。。。

1巻の時点で、バルトスはヒュンケルにもらった星型のペンダントを身につけています。
ヒュンケルがそれを作れるようになったのは、ペンダントの作り方を、大事な人を大事に想いそれを伝えることを、誰かが教えてあげたからです。
自分では飲まないミルクを飲ませ、食べない離乳食を作って食べさせ、服を用意して着させおむつをかえ体を洗い拭き、熱を出したら介抱して、言葉を常識を礼儀を教え、、、そうやって育ててもらって彼はここまで成長したのです。
血も通わないアンデッドによって。

次の巻からは、最終決戦に突入です。
彼の家は、もう時期破滅を迎えます。
アバンたちの手によって。
切ないなあ。



著者:三条陸 (著), 芝田優作 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0BX2FY45P
出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2023/4/4)
発売日 ‏ : ‎ 2023/4/4
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 112486 KB


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