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きのう何食べた? 13巻 【ネタバレあり読書感想文】 50歳を過ぎて
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
一緒に暮らして13年めになります。今回のメニューは坦々うどんゆで卵とベーコン入りポテトサラダ大根と落とし卵のみそ雑炊鶏の水炊きとり天とアボガドの天ぷらシンガポールチキンライスあじの煮付け・・・・・・etc
1.初詣に行けなかったケンジ
ドラマではジルベールたちと初詣に最初から行った流れでしたが、この巻では、楽しみにしていたケンジが熱を出して行けなくなってしまいました。
みそ雑炊は美味しそうですね。風邪ひきケンジを想いやったシロさんの気遣い料理が暖かいです。
デザート、さつまいもとりんごのレモン煮。実はむかーしむかーし私も作ったことがあります。まだ自炊をする気があった頃に。柔らかい歯応えに控えめな味だから風邪ひきさんには良さそうです。
そして鍋パーティ。この前の巻でちょっと小日向さんとアバンチュール未遂となったシロさんでしたが、今回は何事もなく終了。
互いに感心している内心が面白い。
2.顔の見えない山田夫と独立した店長妻と
この夫婦、対比すると結構面白いです。まあ年代が違いますが。
しのさんが結婚していつ妊娠休暇に入るかわからないから、、ということで雇われた童顔元秘書山田さん、36歳2児の子持ち。ちょっとドジっ子でしたがシロさんのことを見ぬたりと、なかなか油断できない人物でした。
そんな山田さんの夫は出世を諦めたので、山田さんがフルタイムで働くことに。
やってみたら夫の方が結構料理ができたという展開に。
このご主人さんの顔が見える日は来るのだろうか。
一方、ケンジの勤務先の美容院の店長・ヒロちゃんの妻がエステをついに独立することに。前々から浮気ばかりした店長に見切りをつけるべく着々と準備を進めた結果が実ったようです。喜ぶタブチにゲンナリするケンジたち。知らぬは本人ばかりなり。
いるよねえ、こういう口では正論いって下半身が伴わない男って。。
そして、そんなどんよりしたケンジをスルーするシロさんも。全くもう。
3.死を意識するお年頃
①50歳を拒否するケンジ
53歳を迎えたシロさん。
なんでも、ケンジは50歳を迎えたのに、拒否してお祝いをしなかったんだそうで、シロさんの53歳とケンジの50歳を一緒にお祝いすることになりました。
口八丁で丸め込むシロさん素敵です。
「よく年を取ると誕生日なんてめでたくないとか言う奴がいるが、そもそも病気や飢えでバタバタ若いうちに死んできた人類の歴史の中で今年も一年何とか生き延びてきた事を心から寿いできたのが誕生日ってもんだろうが!」
私も歳とりたくないなーって誕生日ウザく思っておりました。
全くもっておっしゃる通りでございます。
13年おめでとう。
②シロさんの同期の葬儀
この巻は年齢の話が続きます。
近い年齢の人間としては、なんだか身にしみる話ですよ。
シロさんの同期が子供を残して旅立ち、葬儀に出るシロさん。
しかし悲しみよりも、しっかり子供がそだっていて孫もいて、それほど悲壮感のない葬儀となり、自分がそんな子供や孫がいる年齢になっていたという衝撃を受けて帰ってきました。
「いて良かったと思う孫も 残して心残りの妻子もいないけど 俺は俺のために俺を大事にするぞ!」
私もいないよ。心残りの夫も子供も、もちろん孫も、ついでにパートナーもいないよ。
私も私を大事にするよ。私のために。
著者:よしながふみ (著)
ASIN : B07FPJ8S66
出版社 : 講談社 (2017/9/22)
発売日 : 2017/9/22
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 51453 KB
本の長さ : 161ページ
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