可愛獣マオモの波瀾万丈のエピソード集【エピソード12~性別、変わった?】
時々私の人生に大きな影響を与えてくる『S君』
彼とは高校1年生のクラスメイトで元カレ…
→ 『エピソード6~靴箱にラブレター』参照
2人の赤い糸は一度離れて25年という歳月を経て
また再び交わることになるのでした。
時代ですよねぇ~♪
2人の物語は私がフェイスブックで彼を
見つけるところから再び始まりました。
確かまだ…杖を使いながらのヨチヨチ歩きで
外出の際はセニアカーか車椅子で出かけていました。
当時私には、まだ2人目の旦那さんがいましたので
S君とは時々LINEのやり取りをする程度でした。
たまにS君から何かのイベントなどの誘いが
あったりして会える機会はありましたが…
彼とはまだ会うタイミングじゃないと感じて
会わないようにうまく立ち回っていました。
ある日のこと…
アルバイトをしていたスナックに
お客様のひとりと呑みに出かけていた時でした。
突然S君からLINEでメッセージが来ました。
『今○○に呑みにきているんだけど来ない?』
(え!いきなり?!)
素直ビックリしました。
(ん~困ったな…
お客様とお店に来たばっかだし…
なんて返事を返そうかな…)
『お客様と呑みに出ているから帰るのは遅くなる』と返事をすれば…
『じゃあまた今度にしましょう』
となる予想でしたが…
S君の返事は
『じゃあ帰ってくるまで待ってる』…
(え!まじで?!…予想外の展開…)
仕方ありません…遅くまで開いている近所の
ショットバーを指定して待ってもらうことに…
しかし案の定…
店を出る頃は最後のLINEのやりとりから
2時間以上が経っていました。
(S君、さすがに帰ってるよね…)
いちおう指定したバーを覗いてみることに…
車を駐車場に置いたあとヨチヨチと杖をつきながら
指定したショットバーまで歩いて行き
バーの扉を開けると…
まさかのSくんはまだ居ました!
何年ぶりの再開でしょうか…
まさに25年という四半世紀の
時を越えての再開でした。
「うわーホンマに久しぶり~真生よ!わかる?」
「ウンウン…すぐにわかったよ。」
(ホントに?)
私の体重は25年前の高校生の頃と比べると
約2倍になっていましたので…
「あたし…
あの頃からするとだいぶ変わったでしょ?
けっこう太ったし…」
「ううん…一目みてすぐにわかったよ。
目があの頃と全く変わってなかったよ。
でも…性別が変わった?」
(‼️ฅ(º ロ º ฅ)ガーン…普通…そんなこと言う?)
「それはまぁ…アハハハ…」とスルー
2人はそのままバーの片隅で互いに
25年分の近況報告をしたのでした。
しかし時間が足りるはずもなくすぐ閉店時間に…
私の家がすぐ近くだったので場所を変えて
二人は朝が来るまでしゃべり続けました。
そしてゆっくりと…
お互いに自分たちの生活リズムの中に
自然に入り込むようになっていきました。
そしてしばらくすると…
あの時の付き合っていた高校生の頃のように
お互いの家に遊びに行くようになっていきました。
S君の実家は大きな家だったと覚えていましたが
久しぶりに行ってびっくり…
敷地内に茶室が建っていたり母屋の他に
家族の住む離れが二棟も建っていたり…
大きな納屋と蔵があったりと…
とても立派な感じでした。
聞いてみると…
S君は農家の長男として生まれ江戸末期から続く
古い農家だったらしくそれを法人化をして
事業の拡大をしていった結果…ある分野では
西日本一の事業規模になっていったそうです。
毎週のようにS君の実家に遊びに行っては
S君のお母さんに花や野菜をいただいたり…
又、いろんな交流会へ連れていってもらったり…
二人は互いにそれぞれの家族とも
ずっと仲良くやっていけるものと思っていました。
あの事件が起こるまでは…
次回は…
あの運命の大事件がついに…
事実は小説よりも奇なり
どうぞお楽しみに😊
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