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可愛獣マオモの波瀾万丈のエピソード集【エピソード6~靴箱にラブレター】

今から32年も昔の…
高校生生活もあと少しの頃のお話です😊


あの…
『自転車に似てる』と言った

Sくんと別れた後も
何人もの方とお付き合いをし
初体験もしました。

しかし…
どの人とも長続きはしませんでした。

そうこうしているうちにもうすぐ卒業
という時期を迎えていました。

両親とは幼い頃からソリが合わず
実家はいつも居づらい状況でした。


高校卒業を迎えることができたら

『家を出る』

それだけは決めていました。


また…
家族で唯一の理解者でありました
大好きなおばあちゃんがその年に
亡くなってしまいました。

おばあちゃんとは
『普通の人では
感じないモノを見聴きできる』
という共通点があったために
私にとっては心の支えになる存在でした。
(両親は二人とも全く理解なし)

その存在を失った私は
両親の住む実家から出る決心をしました。

ただ…高校生活において唯一の心残りが
あのSくんとの自然消滅的な別れでした。

私のヤキモチ焼きからきた失態…

悔いは残したくない…

私は彼にもう一度
アプローチをかけることにしました。

私のとった手段は

『手紙』

これが後々問題を引き起こす
キッカケになったのでした。

手紙は靴箱に入れよう…
靴箱にラブレターなんてステキ!

なんて思っていました😅


その手紙の内容は以下のとおり…

『高校を卒業しても
Sくんと一緒に居たいの。

だから明日の日曜日に野の池で待ってる。
(高校のすぐそばにある大きな池)
何時でもいいから来てね。』

長い文章はいらない
会ってたくさん話そう…

そう思いながら
大好きな便箋と書きやすくて
お気に入りのボールペンを使い
精いっぱいの想いを込めて書きました。

きっと来てくれる…♡


翌朝…

ドキドキしながらいつもより
少し早い時間に登校しました。

彼の靴箱の場所は覚えていましたので
探す必要はありませんでした。

あたりを見渡し…
顔見知りがいないことを確認…

よし!今だ!

平静を装いながら自然な動きを意識し…
彼の靴箱の扉をスッと開け…
隠し持っていた手紙を
上履きの上にソッと置きました…

これで良し!
明日は彼と…♡
靴箱にラブレター!
なんてロマンチックなの~♪



次の日…日曜日でしたが
いつもと同じ登校する時間に
待ち合わせ場所の『野の池』に
向かいました。

日曜の朝…
とても清々しい感じでした…

彼は午前中には来るだろうか~

来たらお昼ご飯を一緒に食べようかな…

用事があれば
来るのは昼からになるかな…

待つ間は色々と考えが
頭の中を巡りました。


犬の散歩をしている…
ジョギングをしている…
目の前を通り過ぎていく人を
眺めながら待っていました。

どれくらい時間が過ぎたでしょうか…

少し冷えてきました…

…まだ来ない。
もう来るかな…

まだ来ない…

所どころに点在する街灯の明かりの
存在感が少しずつ増していきました…

近くを通り過ぎる人の数も
だんだんと少なくなっていきました…

お腹空いた…

まさか来ない感じ?…

当時は携帯電話なんてありません。


思考停止…

どう帰ってきたのか…
気がつけば家にいました…

母親が鬼の形相で何かを言っていました。

それはそうです…

普通…女子高校生が
朝からどこへ行くとも言わずに家を出て
暗くなるまで帰らなければ叱られます…

しかし…私の持ち味は

開き直りが早くて諦めが悪いこと

でしたが…実は3日間も
答えの出ない思考の巡りに
悶々としたのでした…

待ちぼうけをくらってから3日目の朝…

意を決して彼を靴箱で待ち伏せをし…
満面の笑顔を作って話かけました。

『おはようSくん!手紙読んだ?』

彼も返事を笑顔で返してきました。

『ううん読んでないよ』

・・・

そうかなるほど…
読んだけど読んでいない事にしたのか…

これは彼の気づかいと優しさなんだな…

・・・

「よし決めた!アメリカ行こ!」


以前から旅行会社のお姉さんから聞いて
憧れていたUCLA
(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)
に行くことにしました。

実はあの手紙…

後に彼と再会することで
明らかになるのですが…

彼は本当に手紙を
読んでいなかったのです!

その続きはまた別の機会に…


次回は…

入学に関する申込や願書などを
一切提出していないにも関わらず
いったいどのようにして
UCLAに入ることが出来たのか…

をお話ししたいと思います。

普通ではありえない!
たまたまの連続とミラクルが導いた
UCLAまでの道のりをどうぞご期待下さい!

お楽しみに~♪

マオモの詳しいプロフィールはこちら↓

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