黒猫とピアノ

心に浮かんだ言葉を 気ままに,時に真剣に。

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最近の記事

あの男児に懺悔する

一人暮らしを始めたら友人が泊まりに来た。 目的は夜通し語ることだったので、日中の目的地など無い。一日目はドンキへ行き、二日目はゲーセンに行った。 社会人になったので金がある。正直金は無いが、学生の頃よりある。人生初のカラコンを買い、買いたてのカラコンを装備し、血の気の多そうな女中坊どもとプリクラに並び、一目惚れしたガチャガチャを躊躇なく回し、利用制限をクリアした児童用遊具に手を出すなどした。 いざ児童用遊具で遊ばんとネットを潜ると、中坊の群れが見てきたが知ったこっちゃ無

    • トロトロの生クリームの渦

      さて、前回の投稿から何ヶ月か経った。今回は前回の投稿で楽しみだと言っていたライブの感想を書こうと思う。 ライブでは、みんな静かに彼女の言葉を聴いて、意味を紐解いていた。彼女の紡ぐ擬態語・擬音語に、時には直接的な表現に耳を傾け、ステージ上の彼女を優しく見守り、そして彼女の人生と自分の人生に思いを寄せていた。そんな空間だったと思う。 しっとり、ゆっくりとした時間が流れていた。 と同時に、自分の人生観の闇の部分が丸裸になってしまう恐ろしさも存在していた。 アコースティックギ

      • 癖強さんウェルカム

        人生の密度が濃いね これは,中学時代から様々な友人に絶えず言われてきた言葉。だいたい,お悩み相談を友人に持ち掛けるときに言われる。その悩みのほとんどは人間関係のことだ。 なぜここまで頻繁に,悩むのか。 考えてみて,一つ答えが出た。周りに癖の強い人が多いのだ。決して悪い意味ではない。 ではなぜ私の周りだけ癖の強い人ばかりなのか。いや違う。私は癖の強い人に無意識に近寄ってしまうのだ。思い返せば,「この人と関わりたい」と強く思う人はたいてい個性が強い人だった。 個性が強いっ

        • 歌いたくてたまらない日

          喉から歌が出てこない。 昨日友人と2人でカラオケに行ったのだが,端的に言うと自由に歌えなかった。なにも,相手が知らない歌を歌うと場が盛り下がるとか,本気で歌うと白けるとか,そういう話ではない。要はこういうことである。 名一杯楽しむと宣言したものの,実際はそうもいかなかった。どうあがいても喉から歌が出ない。いつもに比べたら喉は思い通りに動いたが,何を歌ってもなんか違うという感じだった。 プロになるわけでもないので,あまり気にしない方が良いのかもしれない。ただ,今は歌うこと

        あの男児に懺悔する

          十二分に溺れる

          高2の頃,教室から一番近い廊下の窓から見える夕焼けを当時の親友と一緒に眺めながらよく語らった。思い出は美化されるものだが,彼とは程よく性格が似ていて,初めから言葉がぴったりと通じる様はまるで生き別れた双子だった。高校生活は十二分に充実しすぎたせいで,とにかく隙あらば死にそうだった。自分はおそらく人生で初めて絶望を経験し,失恋やら親友の自死やら世の不条理やら自己矛盾やらに押しつぶされそうだった。彼もまたそうだったが,彼の方が賢く生きていた。一方で,彼より私の方が達観している瞬間

          十二分に溺れる

          はじめまして。

          こんばんは。深夜2時です。 何か新しいことを始めるときって,だいたいいつも深夜な気がする。 以前spoonを始めたのは深夜(?)4時とかだったな。 なぜ始めたのかというと,水槽さんのnoteを読んで触発されたから。水槽さんの文章は,なんだか非常に共鳴してしまうのだけれど,言葉が美しくて,繊細で,読む前に一つ覚悟がいる。あまり共鳴しすぎてしまうと,自分も壊れそうな気がしてしまう。 何かを創作して人の心を動かせるほどのエネルギーを持っている人って,そのエネルギーが自分に向くと武

          はじめまして。