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あの男児に懺悔する

一人暮らしを始めたら友人が泊まりに来た。

目的は夜通し語ることだったので、日中の目的地など無い。一日目はドンキへ行き、二日目はゲーセンに行った。

社会人になったので金がある。正直金は無いが、学生の頃よりある。人生初のカラコンを買い、買いたてのカラコンを装備し、血の気の多そうな女中坊どもとプリクラに並び、一目惚れしたガチャガチャを躊躇なく回し、利用制限をクリアした児童用遊具に手を出すなどした。

ブイブイ言わせてそうな女子中学生が怖かった


児童用遊具

いざ児童用遊具で遊ばんとネットを潜ると、中坊の群れが見てきたが知ったこっちゃ無い。私も友人も交互に動画を撮りながら全力で遊んだ。気づけば社会人になって初めて友人と過ごす休日である。

後ほど友人の撮った動画を見て気付いたのだが、そこには児童用遊具の入口で羨ましそうに中を覗く小さな男児が写っていた。母親に「今お姉さん達が遊んでるからね」と言いわれ、手を引かれて去っていく。なぜ遊んでいる時に男児に気付けなかったのか、猛烈に恥ずかしくなった。ゲームの途中であれど、「もうすぐ終わるから次どうぞ」と一言かけられたら男児のその後が変わったかもしれない。

「遊ぶ」ことに必死すぎた。これは遊びだったのだろうか。

※2022年6月の記録


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