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嵐の会見に学ぶ、ビジネススキル

私は、にわかファンです。
CDを買ったこともなければライブに行ったこともない。
だけど彼らが出ている番組はなんとなくウキウキして見てしまう。
メンバーの雰囲気から感じとれる仲の良さや、相手の個性を尊重し合う感じがなんだか心地良い。

そんな嵐が突然の活動休止を発表した。
最初、ツイッターでその情報を見たとき、衝撃すぎてショックで仕方なかった。

あんなにも仲良しそうなグループがなぜ?

でも、会見を見てすぐに疑問は解けた。
仲良しグループだからこその決断なんだな、と。
そしてファン思いだからこその2年という猶予をもっての発表なのだろう、と。

色々な思いを綴ろうかとも思いましたが、社会人としてもかなり参考になるこの事例。
今回はビジネス観点、広報観点でまとめてみたいと思います。

一般化してみると・・

アイドルとはほど遠い領域に生きているので、一般のビジネスに置き換えると、
大野くんの退職願は、休職してはいけないと思ったから出した届け出
・本意を汲み取ったプロジェクトメンバーは、休職にしようと提案
・日頃の優秀なメンバーたちの頑張りを知っている上司が承認
・取引先の方々に、事前に報告。それも書面と対面で。
こんな感じでしょうか。

ビジネスにも生きる、名言の数々

「自由になりたい」
10代後半から20代、30代。いわば青春真っ只中、人生の一番楽しい時期を全て、国民的アイドルとして駆け抜け続けた彼ら。周りからの期待が大きい分、感じる責任も重かったと思う。
自由に出歩くことも、恋愛をすることも、転職することもできない。
自分がその立場だったら確実に途中で折れていると思う。
それを、やり遂げている彼ら、本当にすごい。
そして何よりも、自分の意思、決断をきちんと嘘偽りなく言うこと。これがすごい。
社会に出ると、体裁や周囲からの反応を気にして、なかなか言いたいことを言わなくなるけれど、正しいと思う決断はきちんと発言するようにしよう。


「言い出したリーダーが責められるとしたら、それは周りの力不足」
言い出しっぺは悪者にされやすい。
だから、自分の思いを言わない風潮ができてしまう。
彼らが主張したのは、今回は全員での決断、ということ。全員の最適解であるということ。
勝手な想像だけど、他の4人の中にも言えない本心がきっとあったはず。
だから、驚いたとはいえ尊敬する部分もあったのではないか、そんな風に思った。
自分が言いにくいことは、周りも言いにくいかもしれない。
皆の決断に対し、誰か一人が悪者になる必要はない。
そんなことに気づかせてくれた。

「1人の人生を、他の4人の意見で潰すわけにはいかない」
よく、退職希望を止める上司がいる。
もちろん会社にとって不可欠な人財を失いそうになったら引き止めるべき出し、辞める側にとっても引き止めてもらえるのはそれだけ自分を必要としてくれていたことがわかり、嬉しいこと。
だけど、辞めたい側も考えがあっての行動。
なので寄り添って、理由を聞いて、最善策を一緒に考えたチームメンバー、すごいと思う
今後、もし自分の部下や同僚が辞めたいと言い出したら、きちんと理由を聞いて最善策を一緒に考えたい。

「1人でも2人でも欠けたら、100%のパフォーマンスはだせない」
大勢のプロジェクトで動いていると、「時に自分はパーツでしかない」「一人くらい欠けても大丈夫なのではないか」と思うこともある。
だけど実際は、(きちんと機能しているプロジェクトは)一人欠けるとまるで全てがうまくいかなくなる。
それは、お互いの個性や強みを尊重し、補完しあっているから。
会社は、人に依存しないようにしなければならない側面もあるけれども、1人抜けても大丈夫、と誰もが思わない組織づくりの重要性に気づいた。


誠意しかない記者会見

ここからは広報視点。記者会見からの学びもとても多いものだった。

安心感を与える服装
黒いスーツを想像していた。
しかし、カラフル、いつも通りの嵐。
そこで受けた印象は「安心」。

嘘偽りない発言、立ち居振る舞い
言わされているのではなく、彼らの言葉で語っている印象。
FAQや想定質問は準備していたように思うけれど、セリフではなかった。
時に笑顔を交えたり、冗談を挟んだり、真剣な表情になったり。
もちろん、演技のうまい方々なので、演技も交じっているかもしれないけど、きっと大半は本当のことだと思う。
嘘偽りなく、本心を語ってくれている、そんな印象。

わざとなのか偶然なのか、気になる発表の日時
ここは一番疑問が残るところ。
メンバーも「日曜の夜分にすみません」的な発言をされていて、若干非常識な時間だという認識なんだと思う。
決断したのは半年以上前。大人の事情もあり、発表できなかったんだと思うけど、広報としてモヤモヤするのは事実。(たぶん、どのメディアも事情を汲んで聞かないし書かないと思う)

年が明けて落ち着いた1月末。
生放送がなく、翌日以降大きなニュースとして取り上げられる日曜の夜。
逆算すると残り1年11ヶ月3日という日取り(デビューが11月3日)。

もしこの日取りを狙っていたんだとしたら、どこまでもファン思い。


国民的アイドルと言われるし、そう思うけれど
同時に、国民を代表するビジネスマンでもあるように思う。
まさに国民的アイドルにふさわしい人たち。

20年間、夢と希望をありがとう。
そしてこれからの2年、もっともっと応援します!

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