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第53話「ディズニーシーでプロポーズ?(2/2)」

(前回からの続き)
 初のディズニーシー、色々回りました。『トイ・ストーリー』のやつとかジェットコースターのやつとか、念願だった『タートル・トーク』にも行けました。楽しすぎます。
 あおさんのテンションも、アトラクションに一つ乗っただけで復活しました。これぞディズニーの魔力。

 楽しいのは良いのですが、一つだけ悪いことが。とてつもなく、寒い……。久々すぎて忘れていました。ディズニーが海の近くにあるということを。晴れていても時期は2月末。東京では少しずつ暖かくなってきていましたが、ディズニーでは真冬でした。ガクガク震えて鼻水が止まりません。目がうつろになりながら私は言います。
「エルサ、雪だるま作ろう」
 ……ちょっとおかしなこと言っちゃいました(そういうの大好きだ!)。
 あおさんが私の限界を感じたのでしょう。お昼を食べたあたりから、「ここ行きたい」と言ってくるのが全て室内のアトラクションになっていました。優しい、優しすぎる(あおさんはディズニーには何度も来ているので、防寒対策は万全)。
 室内のものはジーニーのシアターが楽しかったです。色々な仕掛けがありました。さすがディズニー。人々を楽しませるプロ。

 さて、色々行って、色々回りましたが、どこにもありません。プロポーズする場所が。全ての場所に人がいます。本当に誰も来ない場所を探すとなると、全然ロマンチックじゃない場所になってしまいます(用具入れとか)。
 うーむ。まだチャンスがあるのか?

 夜になって私たちはお土産屋さんで時間を潰していました。何のために時間を潰しているか。それは、夜の「ファンタズミック!」ショーを観るためです。
 始まる10分前にはお店を出て、良い位置を探しました。待っている間、尋常じゃないくらい震えていました。寒いのを通り越して極寒です。意識がうっすら遠のきます。
 ショーが始まっても、全然内容を覚えていません。終始ぼんやり見ていました。こんな調子ですから、ショーの後にプロポーズなどという考えは微塵も思いつきませんでした(まぁどうせ人が多いですし、無理)。

 ショーが終わって「良かったねー」と言いながら、限界を悟られないように「帰ろっかー」と促しました。
 アクアスフィアの前を通り、ふと、「あれ、ここ良いのでは? 座って話しながらさりげなくプロポーズ行けんじゃね?」とじっと地球儀を見つめました。が、寒さに勝てず。二人で写真だけ撮って帰りました。

 ということで結果、普通にディズニーシーを楽しんで終了。
 まぁ良いのです。私にはまだ、次の狙っている日があるのです。その日には絶対!

 続きます。

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