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【日記】艶姫/2023年1月18日(水)

 昨夜からテンションが上がっていたのである。いや、厳密に言えば夕方からだ。もっと克明に書けば、スーパーで手にした瞬間だった。前回、タイミングが合わずに買えなかった『つや姫』を、ようやく我が物とすることができたからなのだ。
 いや、決して昨日までの“彼女”が悪かったわけではない。『つや姫』が良い女過ぎるのである。水を注いで、左手で撫ぜるだけで、香しい匂いが沸き立つ。風呂上がりの彼女が扉を開けた瞬間、やはり卒倒してしまうほどの甘やかな香りが鼻孔に充満する。……って、こうやって書くと何だかエロいな。研いだり炊いたりしただけで、いい匂いが漂ってくるってことだけど。これはやっぱり、他の米では味わえないものだ。
 自分のルーツが山形にあるから、という理由だけではない。『つや姫』は間違いなく美味い。前日夕方から、翌日の夕飯が楽しみでそわそわする。その様子を聞いただけでも、どれほどのものかおわかりいただけるはずだ。

 朝方見た夢、昨夜読んだ記事。いずれもおもしろかったので、それを基に日記を書き始めたものの、どうにも話が脱線してしまい、別立てでそれぞれ【日記SP】、【似非エッセイ】としてしまった。「こいつ暇だなぁ」と思わないでほしい。これも立派な仕事のつもり。いや、「コラムとかそういう仕事、来ねえかなぁ」という活動の一端なのである。マジ、誰か仕事くれ。

 今日はちゃんとやることをやった。せっせと領収書(←昨日は「レシート」って書いたけど慌てて日本語に)整理に費やした。勇んでA4サイズのノートを2冊買っておいた(足りないくらいと思ってた)のだが、余裕で1冊に収まり、しかも1/3ページぐらい残ってる。大風呂敷を広げないでよかった。あとはボクシングを見るために(それだけじゃないけど)契約しているネット配信や公共料金の支払い証明を集めるだけ。といっても、こっちがけっこう厄介だったりする。

 もっと真剣に考えなければいけないこともある。でも、こちらはちょいと行き詰まり気味。ただのボクシング記者が、ボクシングファンにお礼をできるとしたら何が良いのか。取材で使ったボールペンなんて(オレの場合は)まったく無価値だろうし。着古したドラゴンズのTシャツやらユニフォーム? 「メルカリじゃねーんだぞ!」って怒られそうだし。もっと市場調査が必要だな。結局は、「良い記事書いてくださいよ」ってことになりそうなんだけど、それじゃぁ起動できないし……。う~ん、悩む。

 椅子に座り、前屈みになって電気ミニストーブにあたる。これが最近のお気に入りのカタチだ。フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)がインターバル中に取っていたポーズである。八重樫東さん曰く、「あの形は、酸素を多く取り込めるんですよ」とのこと。おそらくチャベス・シニアは理論とかじゃなく、自然とあのポーズを取っていたのだろう、と。「だからやっぱり超一流の人は凄いんですよ」って、あなたもね!
 そんなチャベス・ポーズは、ストーブで下半身が温まることもあって、強烈な眠気をもよおす。だいたいいつもそのままカクッと前のめりになってストーブにガシャーンって頭をぶつけたり、「アチッ!」ってなったりして、現実に引き戻される。
 何年も前から冬になると脛の内側にミミズ腫れができていた。「股引によるかぶれ?」なんて思ってたけど、この年(51)になってようやくわかった。低温火傷だ。痛くもかゆくもないんだけどグロテスク。冬は決して短パン姿を見せられない。ならないけど。いや、ご要望とならお見せしますけど。

 先日WOWOWで放映があったので録画してあった『99.9─刑事専門弁護士─THE MOVIE』を観る。テレビドラマ2作から大好きなシリーズだ。深山先生の変態ぶりは松本潤にぴったり。香川照之とのアドリブの応酬も見事。プロレスをはじめ、いろいろな分野へのオマージュが散りばめられていて、それを探すおもしろさも相変わらず。今回のは世代的に『太陽にほえろ』がツボにハマった。しかし、杉咲花ちゃんはかわいいなぁ。もう、自分の娘を見ているような気分だ。散々おちゃらけ尽くして、最後の最後にしんみりとさせる。西島秀俊のくだりでやられてしまったよ。

 2度目の回鍋肉。買ってあった豚バラ肉は、しゃぶしゃぶ用とのことで薄かったけど、これがとてもいい肉で、いつも以上に美味しかった。そしてやはり、『つや姫』は最高の女だった。

ボクシングの取材活動に使わせていただきます。ご協力、よろしくお願いいたします。