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”読まれる・伝わる”ライティングスキル②「具体化する」

「削る」と同様、伝わる文章の鉄板要素として出てくる「具体化」。

  • 読み手の興味を惹く

  • イメージが湧く

  • 記憶・印象に残りやすくなる

  • 内容が正確に伝わる

など効果が高い。
事例を交え、5つのポイントを紹介する。

1. 数字を入れる

具体化の鉄板は数字を入れること。
WEB記事のタイトルでも「10選」「3つの方法」等、当たり前に使われている。
形容詞も数字化することで具体化される。

  • 年収が増えて手取りも増した→年収が100万円増えて月の手取りが60万円になった

  • 広い公園→東京ドーム3個分の広さの公園

など、形容詞、度合いを数字化するだけでも印象が変わる。

肝になる単語には数字が添えられないかを検討する。

2. プロフィールを詳述する

人物が登場する際には、プロフィールを詳述する。
詳述する内容は、伝えたいメッセージによるが、例えば

  • IT企業の社員→年商10億円、大阪に本社のあるIT企業の社員

と書けばイメージが湧きやすく、印象にも残る。

3. 固有名詞を使う

敢えて固有名詞を使うことでメッセージが強くなる。
責任や、意思を明確にする効果が高い。

  • 「先輩社員」→先輩の名前を使う

  • 「わが社」→社名を使う

  • 「関連商品」→具体的な商品名を使う

※『超箇条書き』を参考に作成

固有名詞を使うメリットは、「超箇条書き」にも記載されている。

4. ありきたりな「常套句」は言い換える

  • とても面白かった→涙が出るほど笑った、笑いが止まらなかった

  • 業務効率化ができる→請求書作成にかかる時間が、60分から10分になる

多用しがちな表現や抽象的な表現は言い換える。

日々の生活の中で「言い換え」を意識し、言葉を蓄えておくと表現が増える。
「『○○』はどういうことか?」と自分で問いかけ、解釈を作っていくことも言葉の幅に繋がる。

自分の文章に頻出する癖を自覚し、癖から直すと伝わりやすい文になる。

5. 「例えば」で解説する

事例を付け加えることで、イメージが深まる。
抽象的な表現や法則について書いたあとには「例えば」をつけ、具体事例を添える。
書いてしまえば、具体化せざるを得ない。
中身を思い浮かべる前に、まずは「例えば」と書く。

以上。
他のライティングスキルは以下の記事に。


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