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”読まれる・伝わる”ライティングスキル③「外観を整える」

「外観」

外側から見た感じ。表面に見える姿。見かけ。うわべ。外見。

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文章は中身こそ重要だ。
しかし、その前に読者に読む気になってもらう必要がある。

情報があふれている今、読者は、読む前に「観る」。
そこで読む気が削がれてしまえば、離脱して二度と戻ってこない。

編集者の竹村さんも、外観の重要性を語られている。

この段落のように文字がぎっちりと詰まっていたり、改行が全くなされないままに句読点も少なく、漢字を乱立させてしまう文章がずっと続いたりした場合、読者はその部分を読む意欲を阻害されてしまい離脱したまま二度とは戻って来てくれないだろう。

文章の外観を整える6つのポイント

  1. 句読点を入れる

  2. 改行する

  3. 段落を分ける

  4. ひらがなと漢字のバランスを整える

  5. 異なるバリエーションのパーツを織り込む

  6. キャッチーな一文を入れる

①句読点を入れる

文中にある句読点は、「読む」際のリズムの要だ。
同時に、見た目を整える効果もある。
全角で”、”や”。”をうつと見た目に1文字分の余白ができる。

文字が凝集する圧迫感を割けるためにも句読点の利用は有効だ。

②改行する

改行が無く文章が続くと、長く感じる。
特にスマホの場合、1行に表示できる文字数が少ない。
こまめな改行をすれば、何行も文字が続き、読者の意欲減退を防げる。

③段落を分ける

段落を使えば「文章のまとまりの数」と「まとまりのボリューム」を捉えやすくなる。

一方で、あまりにも段落分けが多いとポエムのようだ。数文をひとまとまりの段落とする。

④ひらがなと漢字のバランスを整える

漢字は画数が多く、直線が多いので圧迫感がある。漢字ばかり使った原稿は「黒い」と言われるそうだ。

特に手書きではなく、打ち込みで文字入力している場合、変換機能で漢字が多くなる。
意識的にひらがなを多用する(「ひらく」というらしい)と文を見た読者が「ウッ」とならずに済む。

ひらがなは逆に

  • 文字に余白が多い

  • 一つの言葉を表すのに必要な文字数が漢字よりも多い

  • 意味のある文字ではないので、きちんと読まないと意味がつかめない

という特徴がある。
多用しすぎるとわかりづらく間延びした外観になる。バランスが重要だ。

⑤異なるバリエーションのパーツを織り込む

WEBメディアなどで使える手法。
最近書かれているWEBメディアでは、だいたいスマートフォンの1画面毎くらいで画像が入るケースが多い。

文字が続くと読者は負担感を感じる。
そこに箸休めの画像が入ることで、文字の印象を和らげられる。

他にも見出しや太字、引用パーツやリンクパーツなど、noteでも使えるものが多くある。
文字が続きすぎた際は、違うパーツを箸休めに使う。

⑥キャッチーな一文を使う

上で紹介した竹村さんのnoteで学んだポイント。

最後まで読ませる文章には「印象的でわかりやすい一文」が1ページにひとつは入っている。

主には「読む」際のポイントだが、全体を「観て」いる間でも、目に入って興味を惹かれるような文があれば、中身を読んでもらいやすくなる。

以上、読んでもらう前段階の「外観」の話に敢えて触れた。
自分が読者になったときのことを考え、意欲が高まるデザインを作っていきたい。

過去のライティングスキル記事


参考


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