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「8 1/2」奇妙だけど愛される理由
「8 1/2」を午前十時の映画祭で鑑賞しました。
数々の映画に影響を与え、映画関係者に最も愛される作品です。
今回の記事では、その理由をお伝えします!
STORY
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「混沌が映画だ。人生は祭りだ」―スランプに苦しむ映画監督のイマジネーションが自由奔放に繰り広げられる巨匠フェリーニの野心作にして代表作。『8 1/2』とは、音楽作品が作曲番号で呼ばれるように、作品番号で付けられた題名。アカデミー賞では外国語映画賞と衣装デザイン賞(白黒)、モスクワ映画祭ではグランプリを受賞した。
43才の映画監督のグイド(マルチェロ・マストロヤンニ)は、新作の撮影に入っているはずが構想はさっぱりまとまらない。体調を崩した彼は、医者から薦められた湯治場にやって来た。妻ルイザ(アヌーク・エーメ)との関係は冷え切っており、カルラ(サンドラ・ミーロ)と愛人関係にあったが、今はそれもわずらわしくなっていた。湯治場で見かけた美しい女性(クラウディア・カルディナーレ)に一瞬心ときめいたが、それも空しい幻影に過ぎずー。
タイトルの意味
まず、不思議なタイトル「8 2/1」について解説します。
読み方は「はっか にぶんのいち」です。
帯分数を昔はこのように呼んでいました。
本作がフェリーニ「単独」による8作目の作品で、フェリーニの処女作である「寄席の脚光」は、アルベルト・ラットゥアーダとの共同監督であったため、「半分(1/2)」として加え「8 1/2本目」の作品にあたるからこういったタイトルになったそうです。
デビッド・リンチが最も愛する作品
![](https://assets.st-note.com/img/1663995911175-CkrztC1U0h.jpg)
「エレファント・マン」「イレイザーヘッド」など、独特の奇怪な世界観の作風で有名なデビッド・リンチ監督。
彼の自宅に唯一飾られているポスターこそ、「8 1/2」なのです。
白黒で、やや理解が難しいデビッド・リンチ作品。
非常に納得です。
なぜ映画監督に愛されるか
![](https://assets.st-note.com/img/1663996114778-Xpy5N0hiiz.jpg)
英国映画協会(BFI)が10年に1度発表している「映画監督が選ぶ史上最高の映画」でも、「8 1/2」は第4位に選ばれています。
(ちなみに1位は日本映画の東京物語)
なぜ一風変わった今作が、ここまで愛されるのでしょうか。
それは、映画監督のために作られた映画だからだと、私は思います。
映画監督のための映画
こちらの内容はブログで詳しくお伝えします!!👇
女のことでも頭がいっぱい
今作で非常に愉快に感じたのが、映画のことで頭がいっぱいなのに、女のことでも頭がいっぱいであることです。
終盤のハーレムの妄想には笑ってしまいました。
忙しすぎだろ笑
イタリアの湯治
![](https://assets.st-note.com/img/1663997194061-vLCIt7Ff08.jpg)
イタリアは、日本と同じように、火山を有する国です。
そのため、温泉はたくさんあります。
漫画テルマエ・ロマエも、古代ローマを舞台にしていましたね。
古くは、「8 1/2」のように、ヨーロッパ諸国の温泉地では、温泉医の処方によって飲泉が行われます。
飲泉所の新鮮な温泉を、温泉医に処方された量だけ飲泉する療法があります。
映画の序盤でも、そのような処方の指示を受けるシーンがありましたね!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「8 1/2」が映画関係者に愛される理由や、こぼれ話をお伝えしました!
変わった映画ですが、一度は観ておきたい作品です。
ブログではさらに詳しく解説しています👇👇
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