キッチンでの出会い①見知らぬ地域が第3の故郷になりました。-京都・上宮津のパワフルで人情深いお母さん編-
こんにちは!
コミュニティキッチンDAIDOKOROで店長奪取に向け日々奮闘中の、佐藤宇宙です!!
昨年12月に入社し、早くも半年…!
3000人ぐらいの人とお会いし、100回ぐらいのイベントに携わらせていただきました。
コミュニティキッチンでの日々は、食に関する様々な体験や学びが詰まった刺激的な環境です。
同時に、知らないことが広がり続け、知らないことの多さも実感しています。
火事場の馬鹿力のように慌ただしく日々を過ごしていますが、
そんな中でも時折、もっと一つのことを体感し、味わいたいと思う瞬間があります。そこで、時々立ち止まってnoteを書くことにしました。
第一弾は、今後の私のライフスタイルを変えてしまうかもと言うと、少々大袈裟な気がしますが
それぐらい印象に残っているイベントでの出会いとその続きのちょっとした物語について綴ります。
DAIDOKOROにお母さん軍団が登場?!
京都・丹後にある上宮津という地域から車で2時間弱かけて、キッチンにやってきたのは地域のスターお母さん軍団。手作りのお料理を食べながら地域を知ろうというイベントがDAIDOKOROで開催されました。
なにがすごいって
移住してください!とか来てください!という宣伝の言葉は一切ないのに、不思議とその地域に足を運びたくなっちゃうんです。
よくある移住相談イベントとかって
本当は、地域に少しでも興味があれば気軽に来て頂きたいはずなのに
どうしても、本当に移住を検討していないと居心地悪そう・・・とか思ってしまうんですよね
その点このイベントは、
地域の食材を使った料理を囲み、一緒に食べましょうという会なので
地域の宣伝を聞くのではなく、一つの出会いの場となっており
多くの人にとって居心地の良い場になっていたように感じます。
ただおいしいという声が聞きたいんです、というお母さんたちのスタンスは、地域でのありのまま姿を写しているようで
地域に足を運んだ時と同じぐらいのテンションで、地域の魅力を感じとることもできました。
すごく、気さくで明るいお母さんたちは、上宮津の何を語るでもなく、このイベントの意図を汲み取り楽しんでくださったかのように思います。
そんな飾らない皆さんに、私は一瞬で実家で家族と過ごす時のような居心地の良さを覚えてしまい、イベント中はお母さんたちの横で色々とお手伝いさせて貰いました。
1回会っただけなのになぜかお祭りにいくことに!
このイベントが終わる頃、私はとても嬉しいお声がけをいただけることに。
新しく知り合ったお母さんの一人、かずちゃんからなんと地域のお祭りに誘っていただいたのです。
祭りのことなどなにも知らないまま、二つ返事で私は上宮津を訪れることになりました。
お家につくと、お祭りの宴用の仕込みをお手伝いしました。
皆さんとても温かく迎えてくださり、年に一度(今年はコロナのこともあって3年ぶり!)の大切なハレの日に心よく迎えてくださったことが本当に嬉しかったです。
お家には、私のことを知らない近所のおじさんや親戚のお子さんたちもいらっしゃる訳で、この子はだれだ〜?という会話になったりもしました。
その時にかずちゃんは、「私の友だちだよ〜」と答えていて
そんな簡単な一言で説明がついてしまっていいのか、思わず笑ってしまいそうですが、本当に説明はそれだけで、なんの違和感もない中でお手伝いして、地域の祭りに参加して、みんなでお酒を飲みながらたわいもない話をしました。
正直、あのイベントだったから、「私とかずちゃんは、ただの友だち」という関係性になることができ、
地域の特別な行事に馴染むことができたのだと思います。
夜中の3時半からはじまる上宮津祭り
まだ真っ暗な3時半頃、
子どもから年配の方まで、続々と提灯の灯された屋台の周りに人が集まります。
なんだかみなさん楽しそう(笑)
眠い目をこする間もなく、屋台に繋がれたロープを持って歩くことに。
どこにいくの?と聞くと、
愛宕(あたご)さんだよ!山を登るんだよ〜と。
どうやら、355mの急斜面の細い山道を屋台太刀やら太鼓やらを持ったまま登るとのこと。
笛の音、太鼓の音に、「エーイ、ヤーノ、サーヤトマカショ―」
という掛け声。なんだかよくわからないままお祭りがはじまりましたが、
闇と音に紛れて声を出すと、楽しくなってきました。
頂上に着くと祭礼がはじまります。
地区ごとに、焚き火をたいて人が囲んでおり、踊りの振り付けが違ったり、掛け声が違ったりするのが面白い!
焚き火とホットコーヒーとおやつを囲み、寒さを凌ぎながら明け方6時に祭礼の儀式が終わるのを待ちます。
会いたいから行く無縁の地域との関係性
「次は、年末にそばつくるからおいで!」
「いつでもおいでね!他にも食べさせたいものがある!」
そんな温かさに包まれ、帰り際はちょっと泣きそうになりました。
かずちゃんはと言うと、呼んだわりにお見送りはあっさりしていて(笑)
こういうところ心地いいなあと、勝手ながら思っていました。
私にとって今回の出来事は、なんだか遊びなんだけど、すごく大事なものを授けてもらったような感覚でした。
これから生き方を考えさせられるような、ライフスタイルを変えてしまうような。
年に一回しか訪れていなくても、自分にとってホームになっていて。
上宮津という地域が、元気であり続けることを心から願ってしまう。
キッチンで出会ったお母さん、こんな風に思わせてくれてありがとう。
上宮津のみなさん、温かく受け入れてくださり、沢山美味しいものを食べさせてくださり、本当にありがとうございます。
さて、次はどこに行こうかな。
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