バーンアウトにいたるまで(後編)

2020年5月頃から物忘れが激しくなったり、うっかりミスが増えたり、かんたんな仕事にも時間がかかるようになった、といったことが仕事で増えてくるようになり、「今は忙しい時期だから、そのうち落ち着く」というスタンスのままで、ここまで来てしまったがために、自分の健康状態への意識がいい加減なものになっていて、気づいたら普通の衣食住も随分といい加減、場当たり的なものなり、とにかく自宅の自宅に向かって仕事をやり、空き時間にインスタント食品を食べ、風呂に入り、また仕事をして、燃料が底をつき始めた23〜24時に体力的に集中力が維持できなくて、寝るといった生活が続いていました。途中、今も付き合っている彼女が遊びに来てくれて会話することによって、僕と社会とのつながりは維持されている。

こうなると、カウントダウンが始まってくるのが体で感じられるようになる。

めまいは悪化し、脳も体もまったく動かない時間が1日に何度かやってくる。

何も考えない。まるで、自分の魂が自分の肉体に閉じ込められているような、拘束感や不自由感が皮膚に覆い被せられていた。

仕事でのミスも次第に増えてきて、ミーティングにも100%のモチベーションを持って挑めなくなってきていた。

僕の場合は、パワハラ・セクハラといったハラスメントもなく、同僚は皆チームメンバーのサポートには積極的で、上司も人間的にもビジネスパーソンとしても非常に尊敬できるという素晴らしい職場環境。なのになぜか、ここへ来て、仕事が続けられないくらい、頭が回らなくなってしまった。

言葉を選ばずにいえば、個人の仕事内容がマニュアル作業が多く、「あれ、なんでこれ、自分でやってるんだろう。」とか気になり始めて、今の年齢でこれだけの経験を積んで、現在こんな仕事をやっている。こんな人間=僕をほしいと思ってくれる会社はあるんだろうか。。。。ちゃんと価値がだせているんだろうか。

疑問に思い出したらもうそれは、自分の生活の中心テーマになって、自分の脳内のシェアをどんどん大きくしていった。

6月の後半に差し掛かった頃、仕事していても、昼過ぎと夕方に1時間ほど、めまいと倦怠感で体が動かない時間が出てきて、いよいよ仕事に支障が出てきそうなタイミングで、休職を取ることにしました。

体温は37度くらいをキープしてます。本当は36.4~6度程度なんですけどね。

大きな病気だったりすると心配なので、内科にも行きました。

内科の先生も過労によるストレスからくる自律神経の失調だという見立てをされていました。念には念をということで、心電図の検査を受けたりして、心臓に重篤な病気がないか診てもらいましたが、特に異常はなし。

寝つきが悪いので、心療内科で安定剤と睡眠導入剤をもらって、しばらくは何もしない日々を過ごしました。ただ、起きて、ご飯を食べて、散歩して、本を読んだり、ゲームをやったりして過ごしていました。学生の頃の退屈な夏休みのような毎日でした。

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