BDR本番を終えて【表現者：ゆかこ】
バースデーランウェイから早いものでもう1ヶ月経ちました。あの時の高揚感はまだ色濃く私の中に残っていて一日に何度も思い返す瞬間があります。撮影していただいた、ランウェイの映像は朝起きた瞬間に見ることがこの1ヶ月の日課になっています。
「またここから始めるのか」。メンタルが落ち、相談すらもできなくなった本番一週間前
ランウェイの一週間前、すごくメンタルが落ちていました。詳しくここに書いてしまうと書ききれなくなってしまうので控えますが、自己肯定感が大きく下がりました。「克服してたはずなのに、またここから始めるのか」そう思い悩みながら二日間全く何もしませんでした。
寝て、起きて、考えてを繰り返す時間。
私は、落ち込むと誰とも関わりたくなくなります。連絡も取りたくないので、スマートフォンも全く見ません。落ち込んでるところを見られたくないという強がりとプライドの高さもあったのだと思います。
私には、悩みを抱えた時に相談するキーパーソンがいるのですが、その方にもここまでメンタルが落ちた時は、中々相談が出来なくなってしまいます。
「自分で解決しなければ」そう強く思っているのかもしれません。しかし、私は不器用なものですぐに悩んでいることがバレてしまいます。（連絡を取らなくなるので当たり前かもしれませんが）
「なんかあったの？」とか、「お茶でもしながら話そう！」と言ってもらってようやく、悩みを打ち明けにいくことができていました。
話し終わった後はいつもスッキリしていて、前向きな気持ちになれます。それがわかっているのに、いつも自分から「相談に乗って欲しい」ということが出来ないのです。
相談することは甘えではなく、自己解決に向けて行動した証だと知った
しかし、今回は重い腰を自分で上げました。二日間悩んだ後、自分から「相談に乗って欲しい」と打ち明けたのです。
相談して言われたことは、「好奇心がたくさんあるのは強みでもあり弱みでもある。自分の中の大切にしたいことをそれに左右されブレてはいけない」
そして、「思ったことを言えるのが大人」ということです。
私は、好奇心旺盛で色々なことに興味を持ちます。
色々なことに興味を持つということは、視野が広がりたくさんの経験をしていくことができます。もちろん行動もアクティブになります。
経験を大切にしてきた私には絶対的に必要な要素です。
しかし、興味が多方面に渡ると本当に大切な芯の部分がブレることがあります。そしてブレた時こそ、私が落ちる時だということに気づきました。
そして、「思ったことを言えるのが大人」ということは「思ったことを言ってさらに責任を持てるのが大人」だということです。
日本人は、思ったことを隠しがちな性格が多いと思います。人にどう思われるかを気にして、心の内を見せないことが多々あると思います。
一見思いやりの深さを示すように見えますが、逆を言えば言いたいことを言わずに自分が傷つきたくないからと逃げていることにもつながるかもしれません。察してもらっているうちは、まだまだ子供。自分で発信する責任を持ってこそ大人なんだと気づきました。
そして相談することは、甘えているのではなく自分で解決するために行動を起こしている。つまり自己解決につながっている。メンタルコントロールが自分でできているということだなと思いました。
一年前には出来なかったことが、本番一週間前に出来たことで、自分の成長をまた感じることができました。
なかなか誘えなかった家族を「次のステージと夢を宣言する場所」に招待した
そして本番。私はたくさんの友達と家族をバースデーランウェイに招待しました。
バースデーランウェイは自分の成長した姿を見せる場であると思っていたので、絶対に招待をしようと決めていました。しかし、友達は誘えても家族は中々誘えない。
一番理解して欲しいからこそ否定されたり、活動の意味をわかってもらえなかったらどうしようという思いがあり、なかなか行動に移せませんでした。
しかし、招待しなければ私のランウェイは完成しない。
私の次のステージと夢を宣言する場所を見てもらって初めて完成するのだから。そう思って勇気を出せたのは12月に入ってからでした。
意外にも、家族はあっさりと見にいくと言ってくれ、母はすぐに従姉妹家族を誘ってくれ緘黙な父も、親戚に「娘がこんなのにでる」と言ってまわってたりする姿を見て言ってみなきゃわからないものだなと思いました。
絶対に成功させる。
私の新たな一歩、変革の誕生日を最高なものにしたい。
そう思えば思うほど、緊張が高まりました。
さまざまなトラブルを乗り越え「最高にカッコイイ姿」を表現する気持ちでランウェイを歩いた
直前リハでは思った通りに音に合わすことができず、表現もできず。たくさんの人が見に来るのにどうしよう。大丈夫だろうかと思いました。緊張で裏でポージングやイメージとレーニングをずっと繰り返していました。
でも、そんなことを考えているうちに悟りを開きました。
「歩きたいように歩こう」それが正解。
もしこけたとしても、そこから立ち上がる様も演出にしてしまえばいい。だってこのランウェイは人生を表現したランウェイなんだから、人生には転ぶこともある。転んでも立ち上がることができる。それを表現すればいい。そして私が思う一番カッコいい姿で歩こう。誰が何と言っても構わない。
それで覚悟が決まりました。
本番直前は衣装トラブルがあったり、ランウェイ前の動画の最中に舞台裏で私が付けていたネイルチップが飛んでいき、一本見つからないままランウェイ上に上がらなければいけなかったりしたということが実はあったのですが、動じず、落ち着いていました。
ランウェイの最中、何を考えていたのかはっきりは覚えていません。でも
「最高にカッコイイ姿を表現する」そう思って歩きました。
ランウェイを歩いたことで、心に残っていた小さなコンプレックスは消え去った
歩き終わった瞬間、一体何を思うのだろうか。
一番初めに思ったこと、それは「私にはもう理想と現実のギャップは存在しない」ということ。
現実の中に私の理想は入っている。照準が決まっている。かけ離れたものではなくなっている。そう思いました。
それだけ満足のできる結果でした。
身体のコンディション的には実は最悪だったのですが、本当にそう思えたんです。内面の成長を自分で実感できた瞬間でした。
「外見が変われば内面も変わる」は私の大きな人生のトピックでした。
その反面、外見に少しでも納得のいかない部分が見えてしまうとテンションの下がる自分も今まではあったんです。外見に対するコンプレックスは小さくはなっていても、まだまだ残っていて。
でもそれも消え去った瞬間でした。
バースデーランウェイに参加していなければ、仕事を辞める決断も、「夢を叶えてやる」という決断も本当に自分が大切にしたいことは何か、理想の自分は何かも気づくことができていなかったと思います。
そして終わった後は、母には「私の思っているゆかこのイメージと全然違うかった。みんなからはあんな風に見えてるのね。カッコよかったけどね。次のステージに進むのね」と言ってもらいました。
父には「動画の受け答えの仕方がなってない」と実は辛口評価を頂きました。自分が最高の出来だったと思っていたランウェイだっただけにプチ凹みしました。
しかし、私にとっての最高が最高であったと思っているし、言うのが遅かったため私がこれまで書いたノートも読んでもらえずに見に来ていたので、全部を伝えることは出来なかった部分もあるかとは思います。
それでも、「誰が何と言おうとやりたかったことはこれだった」と言い切ることができたためか、父に言われた言葉にそこまで落ち込みませんでした。
私の衣装モチーフは世界一美しいと言われている蝶々
私の衣装のテーマはモルフォ蝶。
世界一美しいと言われている蝶々です。
そして曲はmilletのoutsider
カッコよく美しく、周りに左右されずアウトサイダーに人生を歩く。
それが全てあのランウェイには込められていました。
そして動画を見てそれが表現できた自分を見て今なら胸を張って言えます。
今までなら絶対に言えませんでしたが。
「私ってカッコイイでしょ」と。
ランウェイを歩いた2分弱の時間は一歩踏み出すスタートラインになった
最後に私のこれからについて書きたいと思います。
１２月に実は、膣プランナーの資格を習得していました。
１月にはイメージコンサルタントの資格とピラティスインストラクターの資格を取り終わります。
自分のNICU（新生児集中治療室）看護師というキャリアとこれから積む不妊治療領域の分野、膣プランナーそして、イメージコンサルティングの全てを掛け合わせてヘルシービューティーと女性の健康を発信していけるように事業を起こします。
夢に向かって着々と進み出すことができ、そのスタートラインがバースデーランウェイの日であったと思います。
こんな風に、思える人がもっと増えて欲しい。
バースデーランウェイが存続できるように出資できるくらい事業を大きくすることも夢に加わりました。
ランウェイでのあのたった2分弱。私は生涯忘れないと思います。
すごいですよね。
人生においてそこまで濃い記憶って一体いくつあるでしょうか。
必ず、また再開できるように、私の体験した素晴らしい出来事がまた紡がれることを本当に祈っています。
最後になりましたが
主催のゆうかさんをはじめ、スタッフの皆様本当にありがとうございました。そして、ここまでノートを追いかけてくださった皆様も本当にありがとうございました。
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（編集：響あづ妙）
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