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23-24 ユベントス

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23-24シーズンのユベントスに関するマッチレビューや考察など。
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#アッレグリ

さらば、愛しのマッド・マックス

さらば、愛しのマッド・マックス

アッレグリは最終的にユベントスと合意の上で契約解除と成ったようです。しかし、タイトルを獲った試合で大暴れしてそれが監督としての最後の姿になるとは。どんな時にもウィットに富んだユーモアを忘れない、いかにもアッレグリらしい別れでした。

世代交代〜不正会計への対処圧倒的な強さを誇ったアッレグリ第一次政権後、サッリ、ピルロと1年で契約を打ち切り、再びアッレグリにバトンが渡されました。その時、アニェッリ会

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コッパ・イタリアFINAL 〜結実のアッレグリ・スタイル

コッパ・イタリアFINAL 〜結実のアッレグリ・スタイル

アタランタと対戦したコッパ・イタリア決勝戦はブラホビッチの先制点を守り切って1-0で競り勝ち見事3季ぶりのタイトルを獲得。第二期アッレグリ政権で初のタイトル獲得となりました。

アッレグリ・スタイルロカテッリが累積警告のため出場できず、代わりにニコルッシ・カビリアを先発させて5-3-2のベースフォーメーションで試合に入ったユベントス。攻撃のリズムと方向を決める選手がいないため、この試合はボール保持

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コッパイタリア準決勝2ndレグ 〜配置を整理する

コッパイタリア準決勝2ndレグ 〜配置を整理する

ラツィオとのコッパイタリア準決勝セカンドレグは1-2で敗戦するもののトータルスコア3-2でなんとか決勝に勝ち上がりました。相手はフィオレンティーナかアタランタ。どちらのチームが上がってきてもユベントスが苦手とする高速ハイプレスを武器とするチームなので、決勝も我慢の展開になるでしょう…。

自主的ハンデマッチは継続サンドロを使った以上、軽いディフェンスで失点するのは計算の内。アッレグリ自身が延長戦も

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ラツィオ2連戦〜カリアリ戦 …キエーザとアッレグリの不幸な関係

ラツィオ2連戦〜カリアリ戦 …キエーザとアッレグリの不幸な関係

4月の猛烈な仕事量のため全くnoteを触れませんでした。その間もユベントス戦は追いかけてはいましたので、ザックリと感想だけ残しておきます。4月に入っても相変わらず低調なパフォーマンスに終始していたユベントス。少しでも復調し、目標としてきたCL出場権を獲得することはできるのでしょうか?

多彩な戦術は封印?リーグのラツィオ戦ではカンビアーゾを上下動させた4-4-2と5-3-2の可変守備を試してみたも

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セリエA 第22節 ユベントス vs エンポリ 〜正しい姿勢でいる限り…

セリエA 第22節 ユベントス vs エンポリ 〜正しい姿勢でいる限り…

エンポリとのホームゲームは前半18分にミリクが退場する苦しい展開に。それでもセットプレーから先制して逃げ切りも見えてきたところでミドルシュートから失点。勝ち点3を狙って攻め込みましたが、1-1でドローという結果になりました。暫定首位ではありますが、インテルは2試合消化が少ないため、実質は勝ち点差4でインテルを追う状況と見ていいでしょう。スクデットを狙うなら、次節のイタリアダービーではドロー以上はM

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セリエA 第21節 レッチェ vs ユベントス 〜混沌のアッレグリ

セリエA 第21節 レッチェ vs ユベントス 〜混沌のアッレグリ


レッチェとのアウェーゲームは3-0で勝利。年が明けてからは複数得点のゲームが続いています。レッチェ戦は得点シーン以外にもチャンスを多く創出しており、ブラホビッチの調子とともに攻撃の質も爆上がり状態となっています。ただ、レッチェ戦についてはゲームのコントロールを失っているように思えるところもあり、アッレグリのチームらしくない試合だったように思います。そのあたりについて考えてみます。

手綱を緩めた

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セリエA 第20節 ユベントス vs サッスオロ 〜配置で殴るユベントス

セリエA 第20節 ユベントス vs サッスオロ 〜配置で殴るユベントス

サッスオロとのホームゲームはブラホビッチのゴラッソ2発でユベントスが快勝しました。そして、試合運びもほぼパーフェクト。カウンターからベラルディに独走を許す場面もありましたが、シュチェスニーがスーパーセーブで救ってくれました。サッスオロは怪我人も多く難しい状態だったようです。この試合では、ユベントスが攻守に渡ってサッスオロの上を行っていたように思います。

左右非対称のハイプレスユベントスのスタメン

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セリエA第14節 モンツァ vs ユベントス 〜やらかしたアッレグリ

セリエA第14節 モンツァ vs ユベントス 〜やらかしたアッレグリ

昨季、シーズンダブルを許してしまったモンツァとのアウェイゲームは後半アディショナルに同点に追いつかれ、すぐに逆転するという感情の起伏があまりに激しいゲーム展開になりました。ただし、失点は必要なかったものだと思いますし、その原因はアッレグリの采配にあると思います。

左右非対称システムユベントスのスタメンは、シュチェスニー、カンビアソ、ガッティ、ブレーメル、サンドロ、コスティッチ、マッケニー、ニコル

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ウイングバックは利き足同サイドがいい?

ウイングバックは利き足同サイドがいい?

ユベントスとカリアリの試合を見ていて色々と考えたことを書いておきます。具体的には、カンビアソを右WBで起用した点についてです。

カンビアソの右WBについてユベントスのスタメンは、シュチェスニー、カンビアソ、ガッティ、ブレーメル、ルガーニ、コスティッチ、マッケニー、ロカテッリ、ミレッティ、キーン、キエーザ。いつもの5-3-2をベースにしていたが、大きなポイントは右WBにマッケニーではなくカンビアソ

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22-23 ユベントス総括・後編 〜FWに南米の選手を。

22-23 ユベントス総括・後編 〜FWに南米の選手を。

5000文字を超えそうだったので、前後編となったユベントスのシーズン総括。話題も変わりそうだったので、ちょうど良かったかもしれません。戦術や選手起用については前編でまとめることができたので、今回は1年を通してユベントスの試合を観てきて思ったことを書き殴る感想文になります。具体的には、アッレグリの指導哲学と現在所属する選手の相性について考えてみました。

アッレグリの指導哲学アッレグリは、「カンピオ

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