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野鳥の名前

先日、小学生の自然観察を引率した時のこと。
生物の多様性を理解する体験学習だったので、私も探鳥に協力。
静かに探す普段とは違い、子どもたちは感情を大にして発声しながら歩く。
枯れ草を振り回したり、鳥を捕まえようと追いかける。
これでは「見たい見たい」と言われても、難しいものがある。

それでもせっかくの機会にできるだけ多くの鳥を見せたいと願い、姿を目で追った。
先導する研究員さんが脇で解説する。
「ピーヨピーヨって鳴くからピヨドリって言うんだよ」
小学生より先に、本当ですか?と突っ込む私。
「自分が覚えやすいのでそう呼んでいます」
その時はギャグだと思って笑って流したものの、気になって本を開いた。


結論から言うと、研究員さんの話は合っていた。
名前の由来は諸説あるが、ヒーヨヒーヨと鳴くことからヒヨドリになったと載っていた。


野鳥の和名は、鳴き声や見た目などの特徴が名前になっていて比較的分かりやすい。
今時期だと、腹が白いシロハラ、腹が赤いアカハラあたりが素直な例になる。
紛らわしいのは「アオ」が付く名前で、アオサギ、アオジ、アオバズクなど。
英名は順にGrey Heron、Black-faced Bunting、Brown Hawk-Owlなので、色に関しては英名の方が丁寧な印象を受ける。


一時期、パイレーツ・オブ・カリビアンの主人公ジャック・スパロウのタトゥーがツバメかスズメかということが話題になったことがある。
Sparrowはスズメなのに、なぜタトゥーはツバメなのか。(ツバメはSwarrow)

もう一つ、ハリーポッターに出てくる寮の一つに“レイブンクロー”という名称がある。
Raven Clawを直訳するとカラスの爪。なのに象徴はワシ。
これも設定がややこしい。
最近までクローはcrow(カラス)かと思っていたが、claw(爪)が正しいそうだ。
ちなみに英名ではRavenは大型のカラス、Crowは小型のカラスに使われている。(日本のカラスはCrowが使われる。)


ともかく、疑問を抱いたことが正しい英名を覚えるきっかけになった。
今回も研究員さんとの話が、学び直す良い機会になった。


たまたま今日は生成AIが出した誤答で分かった、中学生の勉強の仕方がSNSで話題となっておりました。
AIが出した答えを鵜呑みにせず、自ら情報を得て考える力も必要だと思います。

年齢は関係なく、幾つになっても学ぶことが人生の豊かさや生きがいに通じるはずです。


タイトルより壮大なまとめ方になってしまいましたね。笑

トップの画像にしたゴジュウカラの名前にもエピソードがあるので、意図的に使ってみました。
昔は五十で老人、四十で初老と言われていたそうです。続きが気になる方は、ぜひご自身で調べてみてくださいね。


花粉まみれのピヨドリ


さて次回は本編か番外編か、更新をお楽しみに。

ではまた。


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