Yoshino Akira

フリーランスのDTPデザイナー。デザインしたり組版したり。ストアカでInDesign教…

Yoshino Akira

フリーランスのDTPデザイナー。デザインしたり組版したり。ストアカでInDesign教室もやってます。ジャグラコンテスト第6回 InDesignマイスター。https://www.birdlocation.jp

マガジン

  • InDesign教室からのお便り

    個人で運営しているInDesign教室で月イチ配信しているお便りをまとめています。 InDesignで本づくり教室 https://www.street-academy.com/steachers/453256?conversion_name=direct_message&tracking_code=13efb123d31578b9a9213dbdf68d9c54

  • まいにちもじぐみ

    InDesignなど「DIY的DTP」のための本づくりのあれこれ。 よろしくお願いします。

最近の記事

InDesign|フレームグリッドの表示色はレイヤーカラーで変更できる

InDesignの「フレームグリッド」は便利! でも初期設定の表示色はちょっぴり……?日本語の本文を組む時、特にタテ組用のテキストフレームとして、InDesignの「フレームグリッド」はとても便利な機能です。 グリッドのマス目(文字枠)は誌面の文字数/行数を確認できるのみならず、レイアウト中に写真等の位置を揃えるガイドにもなりますよね。 便利なフレームグリッドですが、初期設定が割と濃いめのブルーなので、ちょっぴり色がキツく感じることもあります。いえ、マス目がはっきり目立つし

    • InDesign|〈4〉テキストの流し込み

      今回のお題は「文章を組んでみる」の4つめのポイント、「〈4〉テキストの流し込み」です。前回作った本文フォーマットにテキストを読み込む手順を見ていきます。 作例動画7分38秒くらいからの内容です。このシリーズも今回で一区切りになります。 ちなみに出版・印刷界隈では、原稿をフォーマットに落とし込むことを「流し込み(ながしこみ)」と呼びます。「テキストの流し込み」「本文を流し込む」みたいな感じでやりとりすることが多いです。なので本稿もそのように書いています。 今回は主に次のような

      • 「文字スタイル」の使いどころは?

        今回のお題は「文字スタイル」です。InDesignには書式(ここでは書体や文字サイズ等、文字に関する設定のこと)等を登録できる「スタイル」という機能があります。書籍の本文や見出し等、繰り返し使う書式を登録・再利用できる便利な機能です。 書式の設定によく使うのは「段落スタイル」と「文字スタイル」です。 「段落スタイルは使ってるけど、文字スタイルはあんまり……?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。 機能が似ているので「どっちも同じじゃない?」「なにが違うの?」と感じる方も

        • ジャグラコンテスト第6回入賞のお知らせ

          note の更新は 2か月ぶりですね。 とっても寒いですが、みなさまお元気でしょうか。 さて突然ですが、わたくし、ジャグラコンテスト第6回の InDesign 部門 で、思いがけず総合1位を受賞いたしました。 ジャグラコンテストは 一般社団法人 日本グラフィックサービス工業会(JaGra/ジャグラ) が主催するIllustrator、InDesignの技能を競うコンテストです。 実務に即した課題制作による一次試験、二次試験が行われ、総合成績1位の入賞者には、それぞれの部門

        InDesign|フレームグリッドの表示色はレイヤーカラーで変更できる

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        • InDesign教室からのお便り
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          今年もAdobeMAXの季節。アップデートで気にしておきたいこと

          今年もワクワクなアップデートの季節! …ではありますが…。 早いもので今年も10月となりました。 年末に向け、皆さん忙しく過ごされていると思います。 この時期は「AdobeMAX」の季節でもありますね。Adobeソフトの新機能や今後の展望が発表される楽しいイベント。日本時間では2022年10月19日・20日に開催されます。 各種セミナーもありますからご興味ありましたら公式ページよりご覧ください。 AdobeMAXにあわせ、今年も各アプリのメジャーアップデートがありそうで

          今年もAdobeMAXの季節。アップデートで気にしておきたいこと

          言語設定のお話

          今回は、InDesignの言語設定についてのお話です。 以前紹介したコンポーザーの関連機能として「言語設定」があります。 言語設定は、日本語や英語等、レイアウトしている文章を「どの国の言語として扱うか」を設定する項目です。「文字パネル」または段落スタイル等から確認・設定できます。 日本語版のInDesignをお使いの方は、主に「日本語向け」のドキュメントを制作されるでしょうから、意識することは少ないと思います。 ですが例えば英文をレイアウトしたりするのでしたら、ちょっと気に

          言語設定のお話

          InDesign|〈3〉ページ番号を配置する

          さて今回は、「文章を組んでみる」の3つめのポイント。 「〈3〉ページ番号を配置する」を見ていきましょう。 作例動画の4分15秒くらいからの内容です。 この記事ではInDesignの機能を使ってページ番号を表示する手順を見ていきます。 ちなみに出版/印刷業界では、ページ番号のことを「ノンブル」と呼ぶのですが、この記事ではInDesign の機能名にあわせて「ページ番号」と呼ぶことにします。 また、この作例では本文の下にページ番号を配置していきます。 それでは工程を見ていきまし

          InDesign|〈3〉ページ番号を配置する

          言語にあわせて使い分けたい「コンポーザー」のお話

          タテ組なのに変なことに!? ずいぶん前のことになりますが、生徒さんから「タテ組の文章が変なことになってるんです!」という質問をいただいたことがあります。 実際の画面とは違いますが、データを見ると下図のような状態になっていました。 タテ組なのに文字が横倒しになっていて、確かに変な状態です。原因は文章に適用されていた「コンポーザー」の設定にありました。 今回は文章組にかかわる大事な設定のひとつ「コンポーザー」について、ちょっと気をつけておきたい点を動画にしてみました。 よろ

          言語にあわせて使い分けたい「コンポーザー」のお話

          ちょっと気をつけたいリフロー処理のお話

          リフロー処理は便利な機能なんだけど…… InDesignのテンプレート=親ページをうまく使えば、テキストを読み込む時、1ページでは収まりきらない長い文章も、一気に最後まで読み込めますよね。 この機能のことを「スマートテキストのリフロー処理」と呼びますが、この設定はInDesignの環境設定でカスタマイズできます。 とても便利な機能なんですが、ちょっと気をつけたいこともあるんです。 少々込み入った話になるため、普段のレッスンでは環境設定のことまで踏み込みにくいのですが、その

          ちょっと気をつけたいリフロー処理のお話

          「グラフィックデザイナーになる」巣ごもりDXステップ講座情報ナビ

          今回の豆知識はお休みです。 その代わりと言うのもおこがましいですが、今回は「DXステップ講座情報ナビ」にも登録されている「グラフィックデザイナーになる」という講座をご紹介します。 経済産業省ではIT人材育成政策の一環として、ネット上で学習できる講座情報を発信しています。少し前にも話題になっていましたから、ご存じの方も多いかもしれませんね。 ここで紹介する「グラフィックデザイナーになる」という講座もその一つ。 グラフィックデザイン全般について、基本的なことを動画で学ぶことが

          「グラフィックデザイナーになる」巣ごもりDXステップ講座情報ナビ

          並製本と表紙のお話

          レッスンをしていると、表紙の作り方についてご質問いただくことがあります。 表紙まわりは装飾的なデザインになることが多いため、InDesignよりも形を作りやすいIllustratorを使うのが一般的なようです。 実際、私も仕事でカバーや表紙を作る時はIllustratorを使っています。 また、最近の冊子は中綴じ、無線綴じ等の「並製本」で印刷されることが多いと思いますが、製本方法によって表紙の作り方も変わってきます。 というわけで今回は、並製本と表紙について、簡単な動画に

          並製本と表紙のお話

          字形パネルのアレコレ

          書籍などの出版物をデザインしていると、デザインだけでなく、内容に即した構成を考えたり、少し文字の編集が必要だったり、大なり小なり編集的な作業を行うことが良くあります。 今回は、そんな編集時によく使う機能のひとつ、「字形パネル」のご紹介です。 字形パネルはフォントが持っている「文字の形=字形(じけい)」を編集するためのパネルです。特に字形が多い「和文フォント」を扱うときに重宝します。 例えば漢字の字形を切り替えたり、あるいは、丸囲み数字やカッコ付き数字の他、キーボードで表示

          字形パネルのアレコレ

          Adobeのアップデートについてお知らせ

          10月末に、Adobe製品のバージョンアップがリリースされましたね。 少し前には人気画家・ヒグチユウコさんの描き文字をもとにしたAdobeオリジナル書体、「ヒグミン」がAdobeFontsに追加されたことも話題になりました。 もちろんInDesignもバージョンアップ。 2021年12月現在の最新バージョンは「InDesign 2022」です。 InDesignをご利用中の方は、すでにインストールされているかもしれませんね。 今回のバージョンアップでは、InDesignの

          Adobeのアップデートについてお知らせ

          「Nフォント」のちょっと注意したいお話

          ちょっと前に、フォントのバージョン「文字セット」について紹介しました。(フォントの種類について、モリサワの記事を参考にリンクします) 日本語のデジタルフォントには、この文字セットに加え「Nフォント」と呼ばれるタイプのフォントがあります。 さてこの「Nフォント」、特に文章の本文で使う時には、少し注意したいことがあるんです。 簡単ですが紹介動画を作りましたのでご覧ください。10分弱くらいの動画です。 またまたモリサワからの引用で恐縮ですが、「Nフォント」についての参考記事と

          「Nフォント」のちょっと注意したいお話

          2021年9月10日、モリサワの一部フォントがAdobe Fonts からの提供終了

          Adobe Fonts は、Adobeソフトを契約している方が利用できるフォントサービスです。 契約の範囲内で膨大なフォントを選べるとても便利なサービスですが、まれにサービスを終了するフォントがあるため注意も必要です。 そんなAdobe Fontsですが、この9月10日より、日本の最大手フォントメーカー「モリサワ」の一部フォントが利用できなくなります。 モリサワパスポートをご利用の方も、パスポートに含まれないフォントがありますのでご注意ください。詳細はモリサワのホームページ

          2021年9月10日、モリサワの一部フォントがAdobe Fonts からの提供終了

          「文字セット」から考える本文用の書体選び

          突然ですが、ここで質問です。 デザインやレイアウトを考える時、皆さんはフォント=書体をどんな風に選んでいるでしょうか? 明朝体、ゴシック体、丸ゴシック体など、書体にはいろいろな種類がありますよね。格調の高さや力強さ、かわいらしさや繊細さ……。こうした見た目のデザインや印象で決めることが多いと思います。 もちろん、私もそうしていますし「まずは見た目重視で全然オッケー!」と思っています。 ……なのですが、小説、エッセイ、論文などの「本文書体」を選ぶ時、私はもうひとつ重要視し

          「文字セット」から考える本文用の書体選び