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【日本一周】32県目/埼玉県

埼玉県は川越へ。友人が近くに住んでいたので合流して、お互いの得意分野を披露しながら川越の町をブラブラと散策して過ごした。

小江戸川越

小江戸・川越は古い町並みがずらっと立ち並んでいた。週末なので人もなかなか多い。

このあたりは明治時代に火事があったので、「蔵造り」と呼ばれる耐火建築となっているそう。なるほど、屋根と2階部分の重厚さがすごい。瓦がもりもりしている。

散策しながら、久しぶりに会った友人と軽く近況報告をし、お互いに甘いもの好きということなので、お目当ての「菓子屋横丁」へ向かった。

菓子屋横丁は昔懐かしいお菓子が売られている通り。
人だかりの先には「あめ細工」の暖簾がかかったお店があった。近寄って覗いてみると、奥にいる店主が見事な手さばきでドラゴン飴を作っているところだった。

大人も子どもも興味津々。
しかし、私がここで買ったのはドラゴン飴ではなく、風船のように自分で膨らませる飴。これもおもしろいんだ。

ストローに熱々の飴をつけて渡してくれるので、固まるまでの1〜2分が勝負。息を吹き入れながらくるくる回して大きくしていく。
出来栄えはまあまあ。
パリパリ割りながら食べ歩いた。

そして、川越はさつまいもが名物らしく、そこらじゅうに芋菓子やお芋ソフトの看板が掲げられている。

もちろん、私も例に漏れず、食べ歩きのさつまいもを買ったのであった。お腹が満たされた。

川越城本丸御殿

友人の職業は中学校で社会科を教えている先生で、それもあって歴史にめっぽう強いタイプ。それにひきかえ私は歴史科目は本当に弱くて、テストが終われば忘れるタイプ。なので、この川越城は私ひとりなら絶対入らなかっただろうなと思う。
しかし、ここが私の"お城観"を変えてくれるきっかけとなった場所になった。

まずは友人の解説から。
今の川越城は江戸時代後期に建てられたもの。その頃はもう戦乱の世ではなく、城は政治を行う場所としての意味合いが強くなったので、屋敷タイプとなっているらしい。
天守閣があってお堀があって、という城のイメージは戦国時代までなのだとか。

へええ、なんと、最初の入口から感動。城といえば大阪城みたいなのだとばかり思っていた。
解説がとてもありがたい。

唯一、城の中で私が大興奮だったのは松の絵だった。よく見てほしい。幹に地衣類が丸いカビみたいにちょこちょこと描かれている。
友人に、これ見て、と今度は私が解説する番になった。

お互いの得意なことを発揮しあうと、ものの感じ方に深みが出ていいなと、この散策でしみじみ思ったのだった。友人に感謝。

川越大師喜多院

喜多院の五百羅漢が見たい、というのは私の希望。なんでも日本三大羅漢の一つでもあるらしい。

境内でも木陰が涼しそうなエリアに五百羅漢がずらっと並べられていた。他では石仏が壊れてしまったりして数が少なくなってる所もある中で、ここのは本当に500体以上いるらしい。

表情も動きも豊かでおもしろい。
内緒話でもしているみたいな格好の人もいた。

ここでも石に地位類がついていて、さっきの川越城の松の絵に描いてあったのと種類は違うけど仲間だよ、と友人に伝えながら大満足な私。

基本的に地衣類は新しいものにはついておらず、育つのに何十年もかかるものなので、五百羅漢たちはこの場所に来て、果てしない年月を過ごしてきたのだな感じた。

(2013年6月30日)

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